● こんにちは、まこちょです。
みなさんはWhatとHowをご存知でしょうか?って馬鹿にしていないですよ(笑)。
疑問詞のWhatとHowについては、さかのぼると中学1年生あたりで初めて学習するかと思います。何をいまさら、と思った方もいるのではないでしょうか。
ところが意外や意外、この二つの疑問詞、じつはよく質問にあがります。中学で習った基本語じゃないかと思うなかれ、侮れない疑問詞なんですよ。
先日もある受験生が恥ずかしそうにこんな質問をしてきました。
「先生、What do you thinkとHow do you thinkって何が違うんでしょうか。どっちも英語表現で見たことあるのですが…」
というものなのですが、どうでしょう、あなたはこの質問に答えられるでしょうか。
そこで今回は疑問詞WhatとHowの違いについて、みなさんともう一度基礎からしっかりと学習してみようかなと思います。
意外と深いこの2つの疑問詞、ぜひ今後の英語学習に役立ててくれれば幸いです。
Whatは「名詞(もの・こと)」の答えを期待するときに使う
疑問詞のwhatは「何」の意味だと中学の時に学習しているかと思いますが、この疑問詞を使ったとき、その答えは必ず「名詞相当語句」になるのは非常に重要なポイントです。
例えば「彼のことはどう思いますか?」の英文ですが、
What do you think of him?
と表現したとします。そうするとこの英文はwhatを使っていますので、この疑問文に対する答えは「名詞(相当語句)」でなければなりません。したがって答えは
I think (that) he is kind.
「彼は優しいと思う」
となるのですが、答えはthat節の「名詞節」の部分です。つまり「彼は優しいと(いうこと)」を指しているということになります。
Howは「名詞以外」のことを聞くときに使う
How do you think of him?
今度は答えは「名詞(相当語句)」ではなく形容詞・副詞部分を聞いていることになりますので、答えは
He is kind.
とkindの部分を聞いていることになります。まとめると
② How ⇒ 形容詞・副詞の答えを期待するとき
ちょっと練習してみましょう。
whatとhowの練習問題
【問】( )に適切な語句を入れなさい
(1) A: ( ) does it taste like?
B: It tastes like a kiwi.
① What
② How
(2) A: ( ) does it taste?
B: It tastes delicious.
① What
② How
【解説】
(1) A: ( ) does it taste like?
B: It tastes like a kiwi.
① What
② How
この問題はA:「それはどんな味に似ているの?」に対して「キウイの味に似ている」と答えています。
つまり答えが「名詞」なわけですから、( )に入る疑問詞はWhatということになります。それに対して(2)はどうでしょう。
(2) A: ( ) does it taste?
B: It tastes delicious.
① What
② How
今度は答えがdelicious「おいしい」と「形容詞」が答えになっています。したがって「名詞(相当語句)」の答えを期待するWhatは使えないのは分かりますよね。
形容詞の答えを期待するのはHowと分かるわけです。
紛らわしいWhat とHowの使い方
これまでの解説でWhatとHowの使い分けは分かってもらえたかと思うのですが、この使い分けで紛らわしいパターンがあるのをご紹介します。
それは英語で何というのですか?
たとえば「それは英語で何というのですか?」の表現ですが、動詞にsayを使った場合はHowで、callを使った場合は必ずWhatにします。紛らわしい表現ですね。
例
How do you say it in English?
What do you call it?
もしこの文をHow do you call it?としてしまうと「名詞」の答えを期待していない疑問文ですから、意味が「あなたはどうやって(どのような手段で)それを呼んでいるの?」という意味になってなってしまい、思わず
I call it loudly.
「大きな声で呼んでいます」
と、とんちんかんな答えが返ってきてしまうかもしれませんよ(笑)
まとめ
さて、今回はいかがだったでしょうか。実はこの質問、中学生のときに学習したにも関わらず、意外と大学受験生に多く受ける質問なので、今回取り上げてみました。
紛らわしい用法ですが、ぜひモノにしていただけたらと思います。
ではまた。
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