thoughとalthough、even thoughの違いとは？２つの違いをしっかり使い分けよう！

thoughはカジュアル、althoughフォーマル

まずはニュアンスの違いから攻めてみましょう。thoughとalthoughを比べると、althoughはフォーマルで書き言葉で使われることが多いんです。

つまり文語的で若干「固い」。日常会話では圧倒的にthoughを使うことが多いことは押さえておきましょう。ただしあくまでもこれは感覚的なものですから「置き換え」は可能な場合が多いですね。

例

Though he is a baby, he is still strong.
「彼は赤ちゃんだけど、強い」

例

Although it was very late, he decided to go out.
「とても遅かったけれど、彼は出かけることにしました」

althoughは文頭で、thoughは自由

また、althoughは基本的に文頭で使われますが、thoughは先ほども言った通りカジュアルなので、結構自由に置けたりします。したがって

例

Although / Though he is only a child, he is calm and thoughtful.
「彼はほんの子供だけれども、落ち着いて思慮深い」

はどちらでもokなのですが

◎　He is calm and thoughtful, though he is only a child.

×　He is calm and thoughtful, although he is only a child.

とalthoughは「文中」で使うのは避けられる傾向にあります。あくまで「文頭」が基本であることは押さえておきましょう。これも頻出事項。

although = even though

althoughはよくeven thoughと書き換えることがありますが、evenは「強調」の言葉で使われているんです。

したがってalthoughはthoughにevenがついて「強調」されたものということが分かりますよね。

したがって強調の「度合い」はalthough ＞ thoughということになります。

例

Even though(= Although) the height is not so high, he is very good at playing soccer,
「身長が高くないのに彼はとてもサッカーがうまい。」

thoughは接続詞だけじゃない

さて今回のメインテーマがこれです。接続詞はご存知の通り、後ろに主語(S)と(V)、つまり「文」が来なくてはなりません。

接続詞についての基本を学びたい方はこちらの記事をどうぞ
www.makocho0828.net

ところがthoughは「接続詞」の使い方のほかに「副詞」の使い方があるんです。

これが非常に重要なポイントで、副詞のthoughの場合、単独で「文末」にも置くことができるんですね。この点はalthoughにはないポイントなんです。この点は正誤問題等で出題されるから注意が必要。

例

She is very beautiful. The face is not so small, though.
「彼女はとても美しい。顔は小さくはないのだけどね」

※注意※

この「副詞」のthoughは当たり前の話ですが「副詞」ですので、２つの文をつなぐ能力はありません。ですから

×　She is very beautiful, the face is not so small, though.

と表現することはできないことに注意しましょう！

「接続詞」と「（接続）副詞」の違いは超重要！以下の記事で詳しく解説しています
www.makocho0828.net

まとめ

さて、今回はいかがだったでしょうか。although(=even though)とthoughの違いをまとめると

① thoughは「カジュアル」、althoughは「フォーマル」
② thoughの位置は「自由」、althoughは「文頭」が基本
③ althoughはthoughより「強意」表現
④ thoughには「副詞」用法があり「文末」にも置ける

とけっこう違いがみられるのでしっかり身につけておきましょう！

ではまた