この記事は
「接続詞には等位接続詞と従位接続詞があることは知っていますが、具体的な使い方についてよく分かりません。接続詞の効果的な学習方法について具体的なやり方を教えていただきたいのですが…」
と悩んでいる英語学習者に向けて記事を書いています。
●みなさんこんにちは、まこちょです。
英文と英文をつなぐという意味で「接続詞」は非常に重要な役割を持っているのですが、接続詞にはその使い方などで細かいルールがあり、なかなか使いこなすのが難しいです。
接続詞の後ろの主語(S)やbe動詞(V)が省略されたり、同じ接続詞なのに「名詞節」と「副詞節」などの使い分けをしなければならないなどと、正直言って接続詞の学習を苦手にしている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では「接続詞」の学習方法と手順について徹底解説します。
接続詞は学習手順を守って学習すると、とても効果的に身につけることができます。どうせ接続詞を学習するのでしたら、無駄を徹底的に省いたそれでいて頭に残る学習方法を取り入れてみましょう。
以下の記事を最後まで読むと、次の点であなたの英語能力は著しく向上します。
▶接続詞の効果的な学習手順について分かる
ぜひマスターしていただいて今後の英語学習についてお役立てください。
接続詞は「従位接続詞」と「等位接続詞」で学習方法が違う!?
接続詞と言っても、接続詞には「従属(従位)接続詞」と「等位接続詞」の2種類がありそれぞれ使い方が異なります。
等位接続詞の学習ポイント
種類と英文の登場頻度の多さから、まずは「等位接続詞」から学習するのがベター。等位接続詞はand、but、or、so、forの5種類しかありませんので接続詞学習の「導入」にはもってこいなのです。
ただし!この等位接続詞は数こそ少ないですが、英文解釈上非常に重要な箇所であり「等位接続詞を完全にマスターすると英語力がワンランク上がる」と言われるほど大切です。
特に重要なポイントが、等位接続詞は「語と語」「句と句」「節と節」とほぼ何でもつなぐことができるのですが、等位接続詞がつなぐものは必ず同じ「品詞」になる、という点です。この点は英文解釈で本気でものにしなくてはなりませんので、しっかりと理解しておきましょう。
正直、and / but / orのさばき方が甘いとまともに英文が読めないんじゃないかな!そのくらい等位接続詞って重要よ。
上記の2つの記事内容を完全に把握したら、試しに以下の英文解釈記事を読んでみてください。大学入試問題ですが、等位接続詞のルールが分からないと全く歯が立たないのでは?
相関構文not A but Bの構文をここで学習しましょう
この等位接続詞を使った構文にnot A but B「AではなくてB」やnot only A but also B「AだけではなくB」といった、通称「相関構文」と言われるものがあるのですが、ここで学習するのをおススメします。
理由は簡単で、いくら構文でも等位接続詞のandやbutが使われている以上、AとBはやはり品詞的に同じものが来る、という考え方は全く同じなんですよね。
この相関構文もAとBが同じ品詞が来るという点に焦点を絞って学習すると、英文法や英作文、整序並び替え問題など、そしてもちろん英文解釈にも非常に強くなれます。
この「同じ品詞をつなぐ」というルールに強くなると相関構文に絡んだ問題で間違えることはほぼなくなります!
▶【実践演習】「相関構文」を徹底攻略!not A but Bが主語で使われた場合の解釈方法
▶【実践演習】相関構文の見破り方、not only A but also Bは移動可能!?
ここまでをしっかりと理解できたら、いよいよ従位接続詞の学習に取り掛かりましょう。こちらは種類とルールが多いので、気合を入れて学習することが必要です(笑)
接続詞の後ろにくるのは「文」
従属(従位)接続詞が等位接続詞と【決定的に違うところ】とは、従属接続詞は接続詞の後ろに来る形は「文」、すなわち主語(S)と動詞(V)が来るという点です。つまり形は以下のようになるということですね。
従属接続詞+S+V
これが従位接続詞のすべてです。この形を軸にして様々なルールが発生しますのでまずはこの超基本形をしっかりと押さえておきましょう。
まずは副詞節しかない接続詞から攻める
従属接続詞の基本の形をマスターしたら、まずは「副詞節」の接続詞から学習するのをおススメします。
というのは、接続詞というのは通常「副詞節」と「名詞節」という風に複数の品詞を兼用している場合が多く、その点が英語を苦手にしている人にとっては嫌なところなんです。
ですから、まずは一種類の品詞しか取らない接続詞から学習していったほうが取り組みやすいですよね。
以下の記事から学習していきましょう。接続詞を使った文についてよく理解できるかと思います。
▶「譲歩」を表す副詞節はこんなにある!その用法をわかりやすく徹底解説してみた
▶thoughとalthough、even thoughの違いとは?2つの違いをしっかり使い分けよう!
接続詞のasで複数の意味がある副詞節にトライしよう
まず上記の3つの記事を確認したうえで、副詞節を作る接続詞の大物「as」にトライしていきます。
接続詞のasですが非常に厄介です。ですが品詞が「副詞」しかないのが非常に大きく(関係代名詞のasはその限りではありません)実は取り組みやすいです。
同じ副詞節でも意味がこれほど多彩である、という点に注目して取り組んでみて下さい。
複数の品詞を持つ接続詞に取り組む
接続詞のasをマスターすれば一種類の品詞しかない接続詞の学習としてはいい経験ができたのではないでしょうか。
ここでは更なるステップとして、「複数の品詞を持つ接続詞」の英語学習にステップアップしましょう。
接続詞の品詞は「名詞節」「副詞節」「形容詞節(ただし形容詞節は関係代名詞節)」の3種類がありますが、まずは2種類の品詞を持つ接続詞にトライです。
ここで導入編として、まずはwhether節とif節について学習してみるのはどうでしょう?この2つの接続詞は「名詞節」と「副詞節」の両方を取ることができますが、英文リーディング中で極めて登場頻度が高いものです。
このif節、whether節あたりで「名詞節」と「副詞節」の英文中の使い方の違いを徹底的に学ぶことができます。
最難関that節の用法を極める
接続詞によっては品詞を複数持つタイプがあると学習して理解できたあなたはいよいよ接続詞の「最難関」に挑みます。
そう、それはthat節。
このthat節は接続詞としては「名詞節」と「副詞節」しかないのですが、関係代名詞のthatと極めて使い方が似ているために、入試問題の常連であるのは言うまでもなく、非常に厄介な節になるんです。正直言って苦手な方も多いでしょう。
ぜひこのthat節を完全攻略してください。あなたの英語力がワンランク必ず上がるのは間違いありません。
接続詞と接続副詞の違いをしっかりと理解する
接続詞にきわめてよく似ている用法に「接続副詞」というものがあります。これが笑ってしまうくらいに使い方がクリソツです(笑)
この接続詞と接続副詞を利用した入試問題も頻出で、英語学習者たちにとって鬼門と言われる箇所となっており、この2つの違いが分からないと英文ライティング等にも影響を与える恐ろしい箇所になっています。
ぜひマスターしましょう。以下の記事を読めば「接続詞と接続副詞の違い」にどっぷりとつかることが可能です。
最後に:接続詞のテクニック的なものを学ぶ
ここまで学習すると「接続詞」とは一体何なのかが分かってくると思います。
そうしたら最後に「接続詞」にまつわる知っていると損をしないテクニック的な記事を読んでみましょう。
例えば接続詞や関係詞を見たら返り読みをしてしまう方などは以下の記事がおススメ。英文は左から右にすべて読める!ということを体感できます。
あとがき
今回は「接続詞」の学習方法・手順についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
接続詞を攻略ポイントをまとめると
- ① 接続詞の後ろの「形」の理解は大丈夫か?
- ②「名詞節」「副詞節」それぞれの場合の英文中の役割はどうなっているか
- ③ 関係詞節との違いは?
とこのあたりを注意しながら各記事を順番に確認してみると「接続詞」の全体像がかなりはっきりとわかってきます。
ぜひ学習方法をマスターしていただいて、今後の英語学習にお役立てください。また会いましょう。
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