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regard A as B はSVOC文型?asの後ろに形容詞がくる理由を徹底解説します!

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動詞語法

 

 

この記事を読むと
regard A as Bのasが前置詞なのに、Bに形容詞がくる場合がある理由が分かります。

 

● こんにちは、まこちょです。



英語には、確かに文法的にはそうなのだけれど、別の考えで処理したほうが合理的な場合があったりします。特に今回のテーマはそうかと。



先日受験生からの質問で、



 

「先生、regard A as Bという表現なのですが、このasは前置詞なのに、なぜBの位置に形容詞とか~ing形とかが来るのですか?」


というものがありました。なるほど確かにregard A as Bas「前置詞」で、通常「前置詞」の後ろは名詞(相当)のものを置くのが基本です。例えば

 


My mother treats me as a child.
「私の母は、私を子供として扱う」

 


We respect him as our boss.
「私達は、彼を私達の上司として尊敬しています」

 

などが基本的な使い方になりますね。この前置詞のas「~として」という訳語を当てることが多いんです。



ところがこのregard A as B、上記の使い方の他にこんな使い方もできてしまうんです。

 


Scientists regard the discovery as important.
「科学者たちはその発見を重大だと考えている」



あら?asの後ろにimportantが来ています。important形容詞のはずなんですが..



このasは前置詞で間違いありません。ですから後ろにはルール上名詞相当のものしか置けないはずなのです。なぜこういったことが起こるのでしょうか。



そこで今回はこの「例外」的な事項についてちょっとみなさんと考えてみたいと思います。そこには意外な考え方がある!それをはっきりさせてみたいかなと。



ぜひ今後の英語学習のお役にたてば幸いです!

 

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asの基本は「=」

確かに前置詞as「~として」と考えるのは文法的には間違いではありません。つまりasと後ろの名詞をひとくくりにして




People regard him as a teacher.
「人は彼を先生として見なしている」



前置詞+名詞M(修飾語句)扱いなので文型(SVOC)の中に入りません。したがってこの文は




People(S) regard(V) him(O) <as a teacher>.




SVO第3文型としてとらえるのは全く持って普通なこと。むしろしっかりと英文法のルールにそって解釈しているという点で文句のつけようがないんです。



こちらの記事で文型をしっかり押さえておきたい


ところで前置詞asには、その特徴として「=」の性質を持っています。つまり A as Bでしたら「A = B」の関係になるということですね。今回の例文ではhima teacher「=」の関係になっています。つまり



People regard him as a teacher.

People regard him a teacher.



と書いているようなものです。ところでこの「=」の感覚、どっかで見たことはありませんか?

SVOCの基本概念は「O=C」

ここでちょっとこの文から離れて次の文を見てください。




We call him Ken-chan.




この文にSVOCMを振ってみるとこうなるはずですね。


We(S) call(V) him(O) Ken-chan(C).



この時、最後の名詞Ken-chan(O)ではなく(C)になる理由は、himKen-chanの間に「=」の関係があるからですよね。これがSVOOSVOCの決定的な違いでした。したがって意味は


「私たちは【彼=ケンちゃん】と呼んでる」

「私たちは彼のことをケンちゃんと呼んでる」



となるわけです。

 

regard A as BはSVOCと考えて差し支えない

ということは、この文と先ほどの文では「=」があるという点で、まったく同じ性格があると言えます。



We call him = Ken-chan.



People regard him a teacher.



つまり、regard A as B Bの部分を(C)と捉えて、SVOC文型として考えてもまったく不都合がないということですね。




People(S) regard(V) him(O) as a teacher(C).




そう、もうお分かりになったと思いますが、このregard A as BSVO第3文型と捉えるよりも、むしろ意味的にはSVOCの第5文型に近いのです。



したがってregard A as Bの訳出も「AをBとしてみなす」ではなく「AはB(A=B)だと思う」と訳したほうがいいことが分かります。そもそも日常会話で「AをBとみなす」なんて表現はちょっと固くて変な言い回しですからあまり使わないですしね。

(C)は補語、補語に置けるものは…?

ところでasの後ろの語句を(C)と考えると、(C)補語ということになります。



英語で(C)(補語)として置けるものは名詞だけではありません。名詞・形容詞・前置詞句など様々な語句を置くことができるのです。ちょっと例文を見てみましょう。




They regard him as a fool.
「人は彼をばかだと思っている」



I regard it as impossible.
「私はそれを不可能だとみなしている」



I regard the contract as having been broken.
「契約は破棄されたものとみなします」



どれも、前置詞as<as + B>と捉えるのではなく、A as B ⇒ A = Bと、B補語ととらえるからこそ可能な芸当であることを理解してください。

動詞 (V) A as Bの種類

最後にこのregard A as Bと同種の表現をここに挙げてみます。ぜひ参考にしてくださいね。


look on (upon) A as B

think of A as B

see A as B

identify A as B

refer to A as B

define A as B

describe A as B


意外に多いですよね。

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まとめ

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さて今回はいかがだったでしょうか。前置詞as + Bを機械的にM(修飾語句)としてとらえるのではなくasA = Bの役目を果たしていると捉えられるからこそ、Bの位置には名詞だけでなく、補語になれるものはすべて置くことができるということは理解に役立つと思います。ぜひマスターしてくださいね。



ではまた

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