● みなさんこんにちは、まこちょです。
大人になって、家庭を持ち、仕事も充実し、でも忙しくて……そんな余裕のない毎日の中、ふと幼少期の親友が現れた!?……という展開の、「プーと大人になった僕」という映画。皆さんはご覧になりましたか?
あの人気キャラクター・プーさんの実写映画化って何?と思っていたのですが、とても心が温まりそうな映画のようですね。クリストファー・ロビンのビジュアルがやたら紳士で好感が持てます。
さて、皆さんはもともとのストーリー「くまのプーさん」についてはご存知ですか?
もっふもふの見た目や、アニメでのまったりとした口調とは裏腹に、くまのプーさんには意外と哲学的なセリフがたくさんあるんですよ。今回は、そのプーさんの名言をご紹介していきます。心温まるプーさんの言葉を英語で堪能してみましょう!
- これがくまのプーさんの心温まる英語の名言だ
- If you live to be a hundred, I want to live to be a hundred minus one day so I never have to live without you.
- Rivers know this: there is no hurry. We shall get there some day.
- What I like doing best is nothing.
- You can’t stay in your corner of the forest waiting for others to come to you. You have to go to them sometimes.
- Some people talk to animals. Not many listen though. That’s the problem.
- If the person you are talking to doesn’t appear to be listening, be patient. It may simply be that he has a small piece of fluff in his ear.
- Some people care too much. I think it’s called love.
- It is more fun to talk with someone who doesn’t use long, difficult words but rather short, easy words like “What about lunch?
- Did you ever stop to think, and forget to start again?
- あとがき
これがくまのプーさんの心温まる英語の名言だ
If you live to be a hundred, I want to live to be a hundred minus one day so I never have to live without you.
「もし君が100歳まで生きるのだとしたら、僕は100歳マイナス1日だけ生きたい。そうすれば一度も君なしで生きなくてすむから」
かつて大ブームを巻き起こした「セカチュー」(世界の中心で愛を叫ぶ)でも、同じようなセリフがあったのを思い出します。ドラマ版だったのですが、白血病で入院している亜紀に対し、彼女よりも数か月ほど遅い誕生日を迎える朔太郎が「俺は亜紀のいない世界に生きたことがない」ということを言うんですね。
それと同じようなにおいというか、感覚がここにも息づいているんだなと思わされます。
Rivers know this: there is no hurry. We shall get there some day.
「川は知っているんだ。急ぐ必要がない、僕らはいつかそこにたどり着くってことを」
これは日本では生まれなかった表現ですね(笑)
ヨーロッパの川は、とても流れが穏やかでゆったりとしています。そんな川だからこそ、ゆっくりでいいんだよ、と感じることができるわけですね。
日本の川は標高が高いところからスタートしてすぐに海に出てしまうので、とても流れが急で、特に上流の方なんかを外国の方が見ると「滝だ」と思ってしまうみたいです。そんな川を見ても、逆に急かされるだけですもんね。
風土的な特徴までもが反映された名言です。
What I like doing best is nothing.
「僕が最も好きなことは、なんにもしないことだ」
あのアニメの、のんびりとしたイメージが思い出されますね。
先ほどの川の名言もそうですが、忙しい現代人をいい意味で立ち止まらせてくれる言葉です。急いだところで、いいことがなさそうな感じもありますもんね。
You can’t stay in your corner of the forest waiting for others to come to you. You have to go to them sometimes.
「ほかの人が来てくれるのを、森の隅っこで待っていちゃだめだよ。たまには君のほうから彼らのところに行かないと」
どうしても、受け身的になってしまうこと、ありますよね。物や情報が多いと、余計にそうなってしまう気がします。ですが、勇気を出してこちらから一歩踏み出さないと、何も見えてこないことがあるのも事実です。
何かを変えたい、とまでは思っていなくとも、同じ日々の繰り返しに疲弊したときには、この言葉を思い出して新しいことを探そうとしてみるのもいいかもしれませんね。
Some people talk to animals. Not many listen though. That’s the problem.
「動物と話す人はいるけれど、動物の言うことを聞こうとする人はしかし多くない。それが問題なんだ」
これにはハッとさせられました。確かに、自分のペットや野良猫に話しかける人は多いかもしれません。ですが、一方通行な会話で終わってしまっていることも多々あるのではないでしょうか?
実際、動物が伝えたいことを人間が理解するのは難しいことです。だとしても、寄り添う努力はしていかなければいけないですよね。
環境保全や保護動物のことなど、人間以外の存在への保守・保全について取り上げられている今、とても大切なことに気づかせてくれる名言です。
If the person you are talking to doesn’t appear to be listening, be patient. It may simply be that he has a small piece of fluff in his ear.
「もし相手があなたの話を聞いてないようでも、我慢するんだ。もしかしたら、ただ耳に小さな綿ぼこりが入っているだけかもしれないから」
なかなか話が通じない相手にイライラしてしまうこと、ありますよね?そんなときには、この言葉が助けてくれるに違いありません。誰も不幸にならない解釈だと思いませんか?(笑)
きっと私なら、この言葉を思い出したら「あーあ、お掃除してないんだー残念ー」なんて思ってしまいそうです(笑)……余談ですが、耳掃除は2週に一度くらいでいいんだそうです。……え、毎日やりたいですけどね。
Some people care too much. I think it’s called love.
「人によっては気にかけ過ぎるんだ。それを愛と呼ぶんだと、僕は思うよ」
……深い。深いですね。気にかけてしまう=気になってしまう、つまりそこから恋が始まる……よくある展開ですよね。「気づいたら目で追っていた」みたいな。
それに、相手の体調が悪そうだったりした日には、他の人に対する心配よりも、場合によっては自分の時以上の心配や世話をしてしましますよね。
そこをシンプルに言ってのけてしまうプーさん……侮れません(笑)
It is more fun to talk with someone who doesn’t use long, difficult words but rather short, easy words like “What about lunch?
「長くて難しい言葉より、「昼食でもどうだい?」みたいな短くて簡単な言葉を使う人と話すほうが面白い」
本当に頭のいい人は、言葉の選び方がシンプルで伝わりやすいものをチョイスしていることが多いですよね。
そうした人は、自分のしたい話よりも相手との会話の盛り上がりや流れに気を配っていることも多く、結果会話が楽しいんですよね。
語彙力がある、というのは、別に難しい言葉をじゃんじゃん使えるという意味ではないんですね。同じ意味でも、その意味を表す他の表現をたくさん知っているのが、語彙力という力の本質なのかもしれませんね。
Did you ever stop to think, and forget to start again?
「まさか考えるのを止めて、やり直すのを忘れたわけじゃないよね?」
疑問として聞いてきている割には、トゲがありますね(笑)これは逆を返せば、考えるのをやめずにやり直し続けていかなくてはいけないね、ということになるのでしょうか。
英語学習においても、それは大切なことですね。
勉強が思ったように進まない、自分で上達しているような気がしない……壁にぶつかってしまったときには、改善策を考えて、そして今までの方法を見直してやり直していくことが必要になります。勉強以外でも、それは同じです。
ですがこの作業がなかなか精神的に辛かったりして、つい逃げ出したくなってしまうんですよね。そんなときには、この言葉にぐさっと刺されてみると、再起を図れるかもしれませんね。
あとがき
いかがでしたでしょうか?ふわふわ、もふもふ、ゆったり、のんびり……そんなイメージもあるプーさんでしたが、なかなか鋭い視点で切り込んでくる名言がたくさんありましたね。
ですが鋭いだけでなく、どこか温かさや柔らかさも感じられるのが、プーさんの愛される理由なのかもしれません。映画のロビンのように忙しい日々を送る皆さんの心が、ちょっとでもほぐされたことを願っています。
また会いましょう。
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