● みなさんこんにちは、まこちょです。
今、世の中は「語法」ブーム。特に英語学習をしていると、シチュエーションごとの言葉の使い方について問われることがありますので、必然的にこの「語法」についての学習に熱が入るというものです。
「話す・言う」なんて日本語だったら一語ですむのに、英語だとtellだのtalk、speakだのと…もう止めどもなく色々な表現が出てきて、正直うんざりしてしまう英語学習者の方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する「方法・手段」を意味する英単語も、それはそれは種類がたくさんあって使い分けに苦労するのでしょう、とにかく質問が多いですね。
「先生、methodとwayって何が違うのですか?」
とか
「meansとwayってぶっちゃけ同じじゃね?あん?」
など、とにかく私のところに質問を持ってきては、「英語のこういったところが嫌い」とさんざん私をディスって帰っていきます(別に私が問題作ったわけじゃないのに)。
そこで今回はこの「方法・手段」を表すmeans、way、methodなどの英単語の違いを徹底解説!なかなか使い分けが難しいこの表現、ぜひマスターしていただいて今後の英語学習にお役立てください。
これがmeansとway、methodの違いだ!
まずは一番人気の(?)wayを抑えることが重要です。
way
辞書を確認してみると、wayの基本的な意味は「道」という意味から抽象化した意味にまで広がります。何かを達成するまでの道のりとしての「方法」、「手段」のもっとも一般的な表現と言って良いでしょう。
例
There is a simple way to solve this problem.
「この問題には簡単な解き方がある」
例
What’s the best way to learn a language?
「言葉を学ぶ一番よい方法は何ですか?」
ところで、このwayについてなのですが、実はけっこうな頻度で上がる質問があるんです。それが、
「先生、the way to doとthe way of doingには何か違いがあるのでしょうか?」
というもの。ちょっとこんかいの趣旨と外れてしまうのですが、余りにも質問が多い箇所なので、ちょっと補足説明したいと思います。
the way to do
この表現でのwayは「手段・方法」と訳すのですが、重要なのはその後。不定詞のto doを使っていることは分かるかと思います。
ところで不定詞to doと動名詞doingには違いがあることはご存知でしょうか。不定詞to doは「【これから】~する」という未来志向のニュアンスが加わり、動名詞doingは過去志向・または一般論を表すときに使います。この点は非常に重要。
不定詞と動名詞の違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事へどうぞ
ですから、先ほどの例ですが、
例
What’s the best way to learn a language?
には「【将来的にこれから】言葉を学ぶ一番よい方法は何ですか?」というニュアンスが加わっているんですね。ちなみにこのthe way to doの表現の場合はwayに「スタイル」という意味はありません。wayに「スタイル」というニュアンスを加えたい場合はthe way of doingの形で表現します。
例
She has her own way of greeting.
「彼女には独自の挨拶のやり方がある」
the way of doingはthe way to doと同義で使える場合もあるのですが、「スタイル」の意味会いではthe way of doing一択。of ~ingの形で使うと、ofは「同格」表現になり「~【という】スタイル・やり方」の意味で使うことができるわけです。
ofの種類は多種多様!こちらに記事でまとめられています
またof doingの形で使われているwayは前に所有格がつくことが多いのですが、これも絶対的な根拠ではありません。
例
I agree with his way of doing things.
「彼のやり方に賛同しています」
「同格(~という)」で「スタイル」のニュアンスを出したかったら、the way of doingの形で使うようにしましょう。
method
methodは、「後を(met) 追う(hod) 」で、「後を追うことができる方法(論)」のことです。「(研究・活動・指導などの)確立した方法、やり方」と捉えると良いでしょう。
wayとかと同様に method of ~ingの形で使うこともできます。
用例
a method of purchasing
「買う方法」
例
There are three possible methods of repairing this motor.
「このモーターを修理するには3つの方法が考えられる」
例
Kangaroos have a peculiar method of carrying their young.
「カンガルーは子を運ぶのに独特な方法を用いる」
means
英語学習者を悩ませる単語といったらこのmeansではないでしょうか。とにかくダントツで入試に狙われてしまうこの表現、しかもイディオムが非常に豊富です。
meansの基本的なニュアンスは「(特定の結果をもたらすための)手段」です。つまりある目的を達成するための方法と言う意味なのです。
ポイントは「目的のための」と言うところがミソ。大体meanはもともと「中間」と言う意味で、「間に入って仲介するもの」として「方法・手段」の意味が出てきたわけですね。
例
We are prepared to use any means necessary to achieve our goals.
「私達は目標を達成するためにどんな手段でも使う覚悟ができている」
したがってmeansを扱ったイディオムもこの「仲人としての手段」をイメージするものばかりですね。
● by means of 「~によって・~を用いて・~で」
例
We express our thoughts by means of words.
「私たちは言葉によって思想を表現する」
● by some means or other「何とかして・どうにかして」
例
He will accomplish his purpose by some means or other.
「彼はどうかこうか目的をとげる」
● by no means「決して~ない」
例
It is by no means easy to satisfy everyone.
「皆を満足させることは決して容易ではない」
meansのイディオムは大学入試頻出。しっかり押さえてしまいましょう!
まとめ
今回はいかがでしたでしょうか。今回の「方法」「手段」のway、method、meansをまとめると、
way ⇒ 非常に一般的に使われる「方法」、抽象的なものも含む
method ⇒ 論理的で組織的な方法。しっかりと筋道が立っている「方法」
means ⇒ 何かを達成するための「手段」つまりしっかりとした目的があってそれを得るための「方法」
となります。なかなか扱いの難しいやつですね(笑)この3つはなかなか境目が曖昧で正確に使い分けるのは純ジャパの私たちには至難の業。したがってまずはそれぞれの単語の大まかなイメージを捉えることから始めます。
ぜひコツコツと学習することを忘れないでくださいね!
また会いましょう。
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