● こんにちは、まこちょです。
大学入試や資格試験等でとかくみなさんの頭を悩ませるのが「語法」というジャンル。例えば意味は同じなのに使い方が違うなど、思わず「どっちでもいいじゃないか!」と叫びたくなる気持ちもまぁ分かります。
この「語法」はこのように入試英語の泣き所なものですから、受験生・英語学習者が苦手としているのですが、この語法には「意味が同じだけれど」のほかに「単語は同じなんだが?」と違う悩み方を促すパターンだってあるんです。
そのときとかく関わる品詞が「前置詞」というやつ。例えばatがinに変わっただけで大騒ぎになる(?)単語だってあるんです。ある意味「意味が同じだけれど使い方が違う」パターンよりやっかいかも。
そこで今回は入試頻出で何が何でも押さえておかなくてはならない重要イディオムをご紹介します。
最終的には覚えなければならないのですが、超頻出表現からまずは着手すると、まだ効率的に学習できるかなと思います。
ぜひ以下に出てくる入試でよく見る表現をしっかりモノにしてください。とにかく総称すると「熟語(イディオム)」と呼ばれるこのシリーズ、余りにも多いので今回は「形容詞」を中心にご紹介します。
これが頻出!前置詞によって意味が変わる形容詞だ
まずは誰でも知っている(といいますか、誰でも一度は見たことがあるから前置詞の変化によって戸惑うのですが)形容詞を見てみましょう。
① poor
be poor at~「~するのが下手だ」は余りにも有名ですね。よくbe good at~「~が得意だ」の逆の意味として学習されると思います。
例
He is poor at playing tennis.
「彼はテニスをするのが下手だ」
ところがこのpoor、後ろの前置詞をatからinにチェンジすると「~の点で貧しい」と全然違う意味に早変わりするんです。
例
Japan is poor in natural resources.
「日本は天然資源の点で貧しい」
ちなみに「貧しい」の逆は当然「豊かだ」になりますがその時はrich(abundant)という形容詞を使って表現します。まとめると
be good at 「~が得意だ」
be poor at ~「~が下手だ」
be rich(abundant) in ~「~が豊かだ」
be poor in ~「~が貧しい」
いきなりですが、超頻出表現ですのでしっかり覚えてください。
② anxious
この形容詞もとにかく出題頻度が高い英単語です。be anxious aboutで「~を心配している」は結構覚えている方が多いのですが、このaboutをforに変えると全く違う意味に。
be anxious for~で「~を切望している(~がほしくてたまらない)」という意味になるんです。また同意表現でbe eager forも覚えておくと良いでしょう。
例
He is anxious about the results.
「彼はその結果を心配している」
He is anxious for our happiness
「彼は我々の幸せをしきりに願っている」
③ concerned
こちらの表現も受験生泣かせで有名ですね。be concerned aboutは先ほどのbe anxious aboutと一緒で「~を心配している」で良いのですが、このaboutがwithに変わると「~に関係がある」と違う意味に。非常にやっかいな単語ですね。
例
Your mother is concerned about your health.
「君のお母さんは君の健康を心配しているよ」
She is concerned with that matter.
彼はその件には関係がない」
④ familiar
さあ、出てきましたね(笑)受験生が苦手単語のトップ5に入れると言われるfamiliarです。
この単語は特徴があって、それぞれ意味が同じ別の単語に絡めて覚えた方が忘れません。
例えばfamiliarは後ろの前置詞がtoかwithが来るのですが、be familiar toはbe known toといっしょ、つまり「~によく知られている」と訳します。
be familiar with は「~【を】よく知っている」でbe acquainted withと同じであると覚えておくと良いでしょう。
例
This machine is familiar to me.
「この機械は私によく知られている」
↓
「私はこの機械をよく知っている」
例
I’m familiar with her work.
「私は彼女の仕事をよく知っている」
いやぁ、実に紛らわしいですよね(泣)
⑤ tire
この表現は、本来は難しい区別のはずなのですが、余りにも有名になり過ぎてけっこう皆さんが知っているという英単語です。ところがwithを使う表現はたま~にですが出題される厄介な表現。ぜひ覚えましょう。
まずはbe tired from ~で「~に疲れている」ですがこれがofになるとbe tired of ~「~にうんざりしている」という意味の違いがあるんです。
ところが!ごくまれにこのfrom / ofを両方ともwithで代用する場合があるので注意!その場合は文脈で判断するしかないんです。
例
I am tired from the long trip.
「私は長旅につかれた」
例
I am tird of English.
「私は英語にうんざりだ」
⑥ free
freeも紛らわしい表現がおおいことで 有名なのですが、使う場面が限られていますので、極端な話、短文で覚えてしまった方が楽かもしれません。
be free from ~は「~から自由だ・~から免除されている」という意味で、be free of は「~を免除されている」という意味になります。
一見どっち?と悩んでしまいそうなのですが、be free ofはfree of charge「無料」という形以外では、あまり使われることがありません。
例
His composition was free from mistakes.
「彼の作文には誤りがなかった」
例
This libretto is free of charge.
「この小冊子は無料だ」
その他の注意すべき形容詞
ここから先は同じ形容詞ではいのですが、やはり紛らわしく、よく受験生が間違えるので載せてみました。参考にしていただけると幸いです。
⑦ full
この形容詞はよくfillの受動態表現と混同することで、受験生から忌み嫌われている表現です。
fullのときは後ろにofをともなってbe full of ~「~でいっぱいだ」という意味になるのですが、fillの受動態は be filled with~とwithを使うことに注意しましょう。
よくofを使ったらいいのか、それともwithかで毎回悩ましてくれる憎い(?)奴です。
例
The box was full of gold coins.
=The box was filled with gold coins.
「その箱は金貨でいっぱいだった」
⑧ lacking
最後はこちらの単語をご紹介します。この単語は正直言って非常に紛らわしいんです。まずlackingは形容詞なのですがlackは「動詞」であることに注意しましょう。
ですからbe lackという使い方が存在しません。これ結構英作文で間違えるんです。
使い方なのですが、lackingはbe lacking in~で「~を欠いている」なのですが、これをlackに置き換えると、lackは他動詞。したがってlack~となることに注意です。
例
He is lacking in common sense.
=He lacks common sense.
「彼は常識が不足している」
特に動詞のlackを使ったときlack in~とやらないように注意しましょう!何度も言いますが「他動詞」です。
あとがき
さて、今回はいかがでしたでしょうか。この語法の学習方法ですが、残念ながらコツコツ習得するしか方法がないのが悲しいとこです。
今後効果的な覚え方が会ったら随時更新していきますので、ぜひめげずに学習していただければと思います。
また会いましょう。
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