● みなさんこんにちは、まこちょです。
みなさんは接続詞と聞くと、whenだのifだのそれなりの英単語を出すことができると思いますが、この接続詞を問う問題はTOEIC PART5でも頻出になっています。
特に「接続詞」と「前置詞」の使い分けは、正直TOEICではお約束、といってもいいくらい必ず押さえなければならない箇所で知らないとモグリとまで言われています(すみません、ちょっと大げさです)。
ところがこの接続詞ですが、露骨に接続詞と分かるものなら良いのですが、「え?これが接続詞なの??」と思わず声を上げてしまうものもあるんです。
下手すると最後まで接続詞と認識されないで選択肢から外してしまうなんていうケースも…
せっかく( )に接続詞が入る!と分かったのに、自分の脳がある選択肢を「接続詞」と認識しないでスルーする…こんな悲しいことはありませんよ、実際。
そういうわけで今回は意外な形をしている、TOEICによく出題される接続詞をご紹介します。
また( )に中には絶対接続詞が入る!と確信できる見分け方もしっかり覚えてしまいましょう!今後の英語学習に役立ててくだされば幸いです!
これが意外な形をしている接続詞のすべてだ
まずは知らなかったらもしかしたら気づかない接続詞の数々をご紹介します。
as soon as の仲間
as soon asは結構有名な接続詞でさすがにみなさんも見たことがあると思うんです。as soon as S+Vで「SがVするとすぐに」と訳すのはもはや有名かと。
例
As soon as I arrive, I will get in touch with you.
「到着したらすぐに連絡します」
ところが英語にはこのas soon as に代わる接続詞がこんなにあるんです。いや、これはびっくりですよね。
- the minute SV
- the moment SV
- the instant SV
- immediately SV
- instantly SV
- directly SV
特にimmediatelyとかinstantly辺りを見てください。こんなの一見すると「副詞」にしか見えませんがなんと接続詞。ふつうは気づかないですよね。
ちなみにimmediately(instantly / directly) SVはかなり口語的な表現。英作文では使用を控えましょう。
例
The moment he got home, he heard a sound like a gunshot.
「彼は家に着くやいなや、銃声のような音を聞いた」
=Immediately he got home, he heard a sound a gunshot.
これらの接続詞のポイントを挙げるとすると、as soon as が「時」の接続詞で後ろの文に未来表現を使うことができないのと同様に、これらの接続詞も後ろの文に未来形を使うことができません。
ifの仲間
ifは副詞節で「もし~ならば」の意味で使われるのですが、これも同じ意味の接続詞があるんです。
非常に厄介ですので、まとめて覚えると良いでしょう。
- suppose (that) SV
- supposing (that) SV
- providing (that) SV
- provided (that) SV
いや…これも一見すると気づかない(笑)ですがTOEICでは頻出で出題されてしまうから怖いですね。
例
I will go, provided (that) the weather is clear.
「天気さえよければ行きます」
例
Suppose you were President, what would you do?
「もし君が大統領だったらどうしますか」
なぜ( )に「接続詞」が入るとわかるのか
最後によく質問にあがるのですが、なぜ( )に接続詞が入るのかあっさり分かるのかを教えます。
次の例題を見てください。
【問題】
( ) the trains are running on schedule, Mr.Bnks will arrive in Newburg City by 4 p.m.
- upon
- Accordingly
- Because of
- Provided
(出題は新TOEICTEST文法特急より抜粋)
この問題は典型的なTOEICPART5の問題風ですが、こういった問題を日本語訳に照らし合わせて選択肢を選ぶという行為は危険なのだということをまずは理解しましょう。
この時こういった文法形式に慣れてしまっている人は、実は( )には接続詞以外あり得ないことを【訳さなくても】分かっているんです。その理由は何だと思いますか?
英文で接続詞を使うということは、2つの英文が接続詞によってくっついていることを意味します。
英文はS+Vがあることが基本ですから、つまり1つの接続詞を使っているということは、必然的に2つ動詞(V)が使われているのだ、ということが分かるでしょうか。
接続詞 S+V~,S+V…
S+V~ 接続詞 S+V…
つまり、文中における接続詞と動詞の関係は以下の方程式が成り立っていることを理解していることが重要です。
動詞の数ー1=接続詞・関係詞の数。
この点に注目して今回の問題を見てください。
( ) the trains are running on schedule, Mr.Bnks will arrive in Newburg City by 4 p.m.
この文はピリオドが1つしかありませんから、この文は( )から最後までで「1文」ですよね。その間にある動詞はいったい何個あるか、軽く数えてみてください。すると
( ) the trains are running on schedule, Mr.Bnks will arrive in Newburg City by 4 p.m.
と2個あることは誰が見ても明らかです。ということは、先ほどの方程式にあてはめると、この文は何個、接続詞・関係詞が必要でしょうか。
2-1=1
そうこの文は接続詞・関係詞の数が【絶対に】1つ必要です。ところが文全体をざっと見ても接続詞・関係詞にあたる語句が全くないんですよね。
もうわかったでしょう、そう、この方程式を成り立たせるためには( )に接続詞を入れるしか方法がないというわけ。
したがって選択肢で「接続詞」に慣れそうなものを選びましょう。答えは
- upon ⇒ 前置詞
- Accordingly ⇒ 副詞
- Because of ⇒ 前置詞句
- Provided ⇒ 動詞か接続詞
で4が正解と「瞬殺」できるというわけです。簡単でしょ?
この攻略法は、実は文法問題が得意な人は、誰でも「無意識に」行っている判別法です。だからこの問題にかかっている時間はおそらく10秒ないんじゃないかな。
TOEICは時間との勝負ですからね、どうしても無駄な時間をそぎ落とさないと、これからPART7の長文地獄に対処できないというわけです。
あとがき
さて今回はいかがでしたでしょうか。今回の一見接続詞に見えない接続詞。意外に出題されて困ってしまいますので、ぜひ攻略していただけたら幸いです!
また会いましょう。
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