● こんにちは、まこちょです。
みなさんは「時・条件の副詞節」なんていう言葉を聞いたことがあるかもしれません。この副詞節は入試問題でも何度も登場する、いわば受験業界の「お約束」として必ず学習する単元なんです。
簡単に言うと、副詞節のif、when節は文中に未来形の「will」を使えないというものなのですが、これが定着するのにはなかなか難しいんです。
例えば
例
If the weather is nice tomorrow, I’ll air my futon.
「明日天気がよければ、布団を干そう」
この場合if節は副詞節なのですが、この節の中には未来形のwillを使えず、代わりに現在形を使うというのは、英語学習で必ず押さえなければいけないポイントになっています。
時・条件の副詞節について深く知りたい方はこちらの記事へどうぞ
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ところが最近生徒からこのような質問を受けたのです。
「先生、if節が副詞節にもかかわらず、節内にwillを使っている英文があったんですけど…」
というもの。そして英文を見せてくれました。
例
If I will be late, I will call you.
ホントだ。if節の中にwillがありますね。さすがに副詞節の中には未来形のwillを使ってはいけないと学習した英語学習者からすればこの例文は動揺が走ってもしょうがありません。
このif節が「副詞節」と分からなかった!という人、こちらの記事へどうぞ
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しかしこのwillは何でしょうね?まさか英語にありがちな例外とかでしょうか。
そういうわけで今回は副詞節のif節のなかにwillが使われているパターンをご紹介します。けっして偶然とか何かの間違いとかでwillが使われているのではないことを理解してください。
if節内のwillは「未来形」ではない
実は副詞節の中に使われているwillは「未来形」ではないのです。あくまで使ってはいけないのは「未来形のwill」ですから。要するに
willには「未来形」以外の使い方がある
ということになります。ではwillには他にどういった使い方があるのでしょうか。
「意思」のwill
そう実はwillには「意思」のwill「どうしても~しようとする」という意味があるのです。先ほどの例文を見ると
例
If I will be late, I will call you.
この場合このwillは「意思」のwill、したがってこのif節の意味は
「もし遅れようと思うのならば(=遅れることになるだろうと思う事態に実際に落ち入った場合には)あなたに電話します」
というニュアンスが発生していると言えます。主語の「意思」が盛り込まれるんですね。ちょっとまとめてみましょう。
【if節(副詞節)内でwillを使う場合】
● If you will 〜, SV…
「〜する気があるなら
(ただし、主語はyouに限る)
● If S will 〜, SV…
「Sが〜することにこだわるなら(~する意思があるなら)」
例
If you will wait a moment, I’ll go with you.
「少し待ってくれるなら、一緒に行くよ」
If you will acknowledge your fault, I will pardon you.
「謝まるなら許してやる」
if節中にwillが使われている場合は「意思」のwillを疑ってみてくださいね。
※この「意思」のwillを使ったイディオムもありますのでご紹介します。
if you will
「そうしたければ、それで気が済むなら」
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。if節の中には実はwillが使える、ただしその場合willは「未来」のwillではなく「意思」のwillであるということをしっかり押さえていただければ、和訳問題で出題されても、この「意思」のwillを思い出してくれればと思います。
ではまた
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