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as~as と 比較級than の後の代名詞は「主格」か「目的格」か徹底検証してみた

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比較級・最上級
この記事を読むと
as~as と 比較級than の後の代名詞は「主格」か「目的格」かどっちが正しいのかが分かります。

 

● こんにちは、まこちょです。

 

英文法の単元で「比較級」というものがあるのですが、この比較級は英語学習者の質問が絶えない単元です。

 

例えばas~asの後ろやthanの後ろの形については比較級に関する質問のなかでも非常に「熱い」です。

 

先日もある生徒がこのような質問を持ってきたのでご紹介します。



「先生、as~asやthanの後ろに代名詞を使う時、それが「主格」になったり「目的格」になったりするんですけど、なぜでしょうか?」

 

正直この質問はほんとに多いです。たしかに比較級のas、thanの後ろの代名詞は「主格」で表現されたり「目的格」で表現したりしますね。例えば「彼は私より背が高い」ですが

 


He is taller than【I】.

 

と表現したり

 

He is taller than【me】.

 

と表現したりします。この違いはいったい何なのでしょうか。

 

そこで今回はこのasthanの後ろの代名詞「主格」で書くべきか「目的格」で書くべきかを徹底解説。

 

ぜひ、マスターしていただいて、決してたまたまこうなったわけではないことをよく理解していただければ幸いです。

 

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thanの品詞は接続詞

まず、いきなりで申し訳ないのですが、as~asの後ろのasと、thanの品詞は何だか分かるでしょうか。まずここを理解しないと後ろの代名詞が「主格」になったり「目的格」になったりする理由がわかりません。


比較級についてはこちらの記事も参考にしてください
www.makocho0828.net




この2つの品詞はなんと「接続詞」(前のasは副詞です)で意外と知らない方も多いのではないでしょうか。




接続詞は後ろに主語(S)と動詞(V)、つまり「文」を置くのが基本ルールですよね。つまり



as ~ as + S+V

than + S+V




の形が「基本の形」なんです。




そうすると先ほどの例を見てみると、この文は明らかにthan以下の部分が何か足りませんよね。





He is taller than I.





そう、実はこの文than以下のある部分が省略されているんです。

英語の「省略」⇒ 必ず「前」に出てきている

英語において「省略」というのはただ何となく【気分で】行われるわけではありません。もちろん「省略」にもしっかりとしたルールがあるんですよ。


英文の省略
⇒ 必ず「前」に出てきている



今回の例文はI「主格」ですからこれが主語であることは分かるにしても、動詞以下がありません。それは前の文の動詞の箇所と同じだからなのです。





He is taller than I(am tall).





このように補ってみると、接続詞のthanを境にしてhe is tall(er)とI am tallという2つの文がくっついているのが分かります。



これを基本にして次の例文を見てください。





I like him better than she





先ほどの学習でthanの後ろがherではなくsheとなっている理由はもうお分かりかと思います。

 

 

もちろんsheは主格である動詞の「主語」になっているのですが、前の箇所にその動詞以下の部分がもう出ているために「省略」されているんです。




I like him better than she (likes him well)




ところでいくらshe以下が「省略」されているのが分かると言っても、sheの後ろがピリオドで文を終了してしまうのは何か違和感がありませんか?

 

見た目、主語の部分だけを書いて終わりですからね、なんか「首」から下を書いていない「絵」みたいに映るのは私だけでしょうか。




このニュアンスを防ぐために、主格の後ろに動詞(一般動詞なら代動詞)を残す場合があります。というよりこれが正式な書き方だったりします。



He is taller than I (am).


I like him better than she (does).





こうやって書くと動詞の後ろに何かが続く感じが出て、文の構造が理解しやすくなります。ですが現代英語ではこの( )に部分が省略されてしまうことが多いんですね。

thanの後ろに目的格を置く場合

ところがas / thanの後ろにくるのは「主格」ばかりじゃありません。「目的格」も置くことができるんです。例えば




He loves her as much as me.





このような文は実は多く見られます。が、あわててはいけません。




いくらasの後ろが「主格」ではなく「目的格」だからと言って、as / thanが接続詞であるのは変えようのない事実です。したがってこの場合も「省略」されているのですが、その箇所が





He loves her as much as (he loves) me.
「彼は彼女のことも、私のことも同じくらい愛している」




と前の文の主語と動詞の箇所が「省略」されていたのでした。




つまりas / thanの後ろは「主格」「目的格」の代名詞の両方来ることが可能なんです。

as / than以下の代名詞の例外

ところが次のような文はどうでしょうか。




He is taller than her.




あれ?と思いませんか?



than以下のherは目的格。したがって省略されている箇所を補ってみますね。



? He is taller than (he is tall) her.




He is tallSVC第2文型。したがってtallの後ろにherなどは絶対につながらないんです。




これは口語文(話し言葉)の表現で起こる例外と言われていて、実は口語ではas / than以下に代名詞が来たとき、本来なら「主格」で残さなければいけないところを「目的格」に変えて表現するという厄介な現象があるんです。

 

ですから口語ではthan I (主格)という表現は使わずに、もっぱらthan me(目的格)で表現することになります。




これはこれは、文法的には誤りであるけれど、口語だから通用しているという解釈もあるようですが、thanを前置詞と考えるという解釈もあるようです。

 

どちらにしても英語学習者にとってははた迷惑なルールですよね。

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まとめ

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さて今回はいかがだったでしょうか。as / thanの後ろは「主格」だけでなく「目的格」の使い方もあるということはしっかり覚えておいてくださいね。



ではまた

比較級の学習方法が分からない!そんな方は以下の記事を確認してみてください

比較級の学習方法はこちらで完璧!完全攻略します

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