● こんにちは、まこちょです。
英語には「逆接(~だけれども)」の表現が本当にたくさんありますよね。ざっと挙げるだけでも非常に膨大、使い分けるのにはなかなか苦労する表現なんです。
例えばbutとyetって何が違うの?とか誰でも一度は考えることがあるのではないでしょうか。
この「逆接の接続詞」は英作文などの表現で、特に注意しなければなりません。そこで今回は出来るだけ「逆接」表現をご紹介して使い方を徹底的に考察してみようかなと思います。
なかには「え!butはこんな使い方はできないの?」というものもあるかと思いますので、ぜひマスターしていただいて、表現の幅を広げてみましょう。
接続詞の基本知識
今日はとことん「逆接」の接続詞についてこだわってみましょう。まず基本知識として「接続詞」は一体何と何を「接続」しているのか、じつはこの点でも「接続詞」にはいろいろ種類があるのです。
① 等位接続詞
and / but / or(nor) / so / for の6つが「等位接続詞」と呼ばれています。
重要なのは、繋げるものは「名詞(語句)」や「文」とほぼ何でもつなげることができるという点。
※ただし forは後ろに続く形が「S+V(文)」のみであるのは押さえておきましょう。
例①
He came to see me, and begged me to forgive him.
「彼は私に会いに来て、許してくれるよう懇願した」
例②
I was hungry, but I did not have lunch.
「お腹が空いていたが、昼食を取らなかった」
また、この等位接続詞は重要な語法として、「文頭」では使えないというルールがあるのはしっかり押さえましょう。つまりAndとかButとかOrとかの使用は原則認められていません。
ですから例②の文を次のように
I was hungry. But I did not have lunch.
と使ってはいけないということになります。基本的に英作文等の学習をしていて、大文字からスタートした「等位接続詞」はNGですのですぐに修正する癖をつけると良いでしょう。
② 従位接続詞
「等位接続詞」に対して「従属接続詞」というものがあります。従位接続詞は非常に数が多いですので、覚えるポイントは上の6つの接続詞【以外】はすべて従位(属)接続詞と覚えておくと楽でいいかと思います。
この「従属接続詞」ですが「等位接続詞」との違いは次の2つです。非常に大事ですのでしっかり覚えましょう。
② 「文頭」でも使うことができる
例
Though the product was expensive, she bought it.
= She bought the product, though it was expensive.
「その商品は高かったが、彼女は買った」
うん、「等位接続詞」と比べると、ずいぶんと自由度が高そうですよね。
(従位)接続詞の基本的な使い方に関してはこちらの記事へどうぞ
www.makocho0828.net
butとyetの違い
では、ここからは同じ「逆接」の接続詞ですが、細かい違いを確認してみましょう。
but
「しかし」を表現するもっとも一般的な言葉ですね。先ほども言った通り、Butの使い方は原則認められていません。
英会話ではこの点はクローズアップされないのですが、「文章」で表現すると間違いということになるので注意してください。
※ただし、新聞記事(オンラインニュース)などでは、Butを文頭に持ってくることがあるため、現在ではそこまで厳密な間違いと認識されない場合もあります(現に私も何度か見たことがあります)。
そしてこのbutとほぼ同じ使い方に「yet」があるんです。yetといったら現在完了形の疑問文・否定文などで「もう・まだ」という意味で使うのはおなじみかと思います。
例③
I have not studied English yet.
「私はまだ英語を勉強していない」
Have you eaten lunch yet ?
「もうランチ食べた?」
このyetですがbutと同じように接続詞として使うことができるのです。butと全く同じ使い方をしますから、文頭で使うことは原則×です。
butに比べて非常にフォーマルなニユアンスになることが特徴でしょうか。意外性が強い文はbutよりyetを使う傾向があります。
例④
The new law was very strict, yet it gained strong public support.
「新しい法律は非常に厳しかったが、国民の強い支持を得た」
yetとand yetって何が違うの?
よく生徒から出る質問に「yetとand yetは何か違いがあるんですか?」というものがあります。たしかにyetを接続詞で使う場合、andとyetの両方が「接続詞」でかぶっているように見えますものね。
ですが、このyetの使い方もこれまでの学習をしっかり理解していれば、じつは理詰めで解決することが可能なんです。
例文③などのyetはもちろん「接続詞」で使われているものではなく、「副詞」として使われています。
ということは本来、yetには文と文をつなげる「接続詞」としての働きはないのは分かりますよね。そこで、yetをbutと同じ「接続詞」の機能として使う場合、当初はいや、yetは「副詞」だからということで、そんなら接続詞のandと一緒に使おう!となったのです。
The new law was very strict, and yet it gained strong public support.
「新しい法律は非常に厳しかったが、国民の強い支持を得た」
そして時がたち、and yetはつねに「しかし」と訳すものだから、これってandを取ってyetだけでもよくない?となって、副詞から「接続詞」の用法まで+αされたのが、「接続詞のyet」という用法なのでした!
「接続詞」と「接続詞の副詞」の違いは絶対押さえてください
もう1つ、この「しかし」を考える場合にはもう1つ押さえなければならない用法があるんです。それが「接続副詞」の用法。
この副詞と接続詞が同じだと考えてしまうと大学入試、TOEICの文法問題の餌食になってしまいます。
なにがなんでも「接続副詞」の使い方は以下の記事でマスター!
www.makocho0828.net
なんか、この記事は人気記事で裏を返せばこの「接続詞」と「接続副詞」の違いについて苦労している英語学習者が多いということですね。
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。今回は「逆接」の接続詞について特に質問が多い箇所をピックアップしましたが、なかなかモノにするには時間がかかる箇所です。
ぜひコツコツと前に進んでいきましょう!
ではまた。
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