● みなさんこんにちは、まこちょです。
いや先日ですが、ある生徒から以下のような質問を受けたんですよね。

「先生、この前英作文で『ついに・とうとう』と表現しなければならない箇所があったんです。ところが辞書で調べてみたらfinallyとかat lastとかafter allとかとにかくいっぱいあるんです。いったいどれを使ったらいいんですかね?」
と、こんな感じの質問でした。
知るかよ ⇐!?
いや、失礼しました。こう言っては身も蓋もありませんね。
確かに英語で「とうとう・結局」を表す表現は多いんですよね。辞書を引いたらこれでもかといっぱい出てきます。at last、finally、after all、あたりが候補でしょうか。
ちなみにお恥ずかしい限りですが、この「とうとう・ついに・結局」の英語表現の具体的な使い分けを私はよく知りませんでした。だから「知るかよ」だったんですね。
とは言ってもこちらはプロです。さすがにこのままでは私のプライドもズタズタですので、ここは一発みなさんと一緒に「とうとう・ついに」の英語表現の使い分けを極めてみようかなと思ったわけです。
以下の記事を読むと次の点であなたの英語能力は向上するかも(?)しれません。
▶「意外とまこちょって普通だよね」と改めて私の凡人ぶりが分かる
ぜひ使い分けをマスターしていただいて、今後の英語リーディングにお役立てください。
これがat last、finally、after all、eventuallyの使い分けだ
この一見すると、全てが「ついに」の意味に見えるこの言葉たち、実はシチュエーションごとに使い分けをしていることが分かりました。
ぜひ以下の状況に注目しながらat last、finally、after allを使い分けてみましょう。
①長い間の努力や我慢が実ったとき(良い結果) ⇒ at last
まずはこれからいってみましょう。at lastはこれまで長い年月、努力に努力を、我慢に我慢を重ねてきて、ついに花開いた瞬間に使います。
ちび〇子ちゃん的に言うと「パァァァァァァァァァ」みたいな感じ(?)ですね。ですからもちろんポジティブな文面で、しかも嬉しい局面で使います。
例
At last, we are both satisfied.
「やっとお互いに満足できました」
At last, my dream of becoming a doctor comes true.
「ついに、医者になる夢がかなった」
この例文を見ていただいたら分かると思いますが、at lastはテンションが上がるとき、つまり嬉しい時に使います。ですから否定文と一緒に使うことはないことは覚えておきましょう。
では否定文と一緒に使う「ついに」「とうとう」は何を使ったらよいのでしょうか?そう、それがafter allなんですよね。
② 予想したことに反して(良い意味でも悪い意味でも)⇒ after all
at lastが否定文と一緒に使えないので、こちらのafter allを使いましょう。「結局~」「やっぱり~」の意味で使います。
after allは良い意味でも悪い意味でも使えますが、特徴として
② 文頭で使う場合は「なんだかんだ言って」という意味になることが多い
という点はぜひ押さえたいところです。
例
She did not come after all.
「とうとう彼女は来なかった」
例
After all, we are friends.
「なんだかんだいったって、友だちだからね」
③ 長い時間かかった結果として finally ⇒ 「ついに」「最終的に」
finallyも「長い間かかってやっと~」のニュアンスがあり、そういう意味ではat lastと似ています。
ですがfinallyは良いことも悪いことにも使えて、しかもどちらかと言えば淡々と事実を述べる時に使うんです。
例
Finally, I finished a painting.
「やっと絵を描き終えた」
例
He was finally able to finish the project.
「彼はようやくそのプロジェクトを終わらすことができました」
ちなみにfinallyはまさに「最後に」という意味もあり、何かの締めくくりの時に使うことができるのも要チェックですね。
例
Finally, I would like to thank all of you.
「最後に、あなた方皆さんに感謝の気持ちを伝えたい」
あとがき
さて、今回はat last, after all, finally の違いについて解説させていただきました。
どれも使い方に特徴がありますが意外に使い分けが難しいかも知れないです、私も勉強になりました。
ぜひマスターして積極的に使ってみてくださいね!また会いましょう。
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