こんにちは、まこちょです。
英語の表現の中にenoughという単語がありますが、この単語、大学入試問題では頻出で、本当によく出題されますね。
それこそ4択問題、整序問題、書き換え問題等あらゆる形で出題される非常に厄介な単語です。
この単語がよく出題される理由は簡単で、enoughという単語は品詞が1つだけではなくたくさん種類があるので、扱いが非常に厄介な点が挙げられます。
なんとこのenough、品詞ごとに使い方が異なるんですよね。もちろんその点を狙った問題がピンポイントで出題されますので、何となくボヤッとした覚えかたではあっさりと間違ってしまいます。
そこで今回はこのenoughの使い方を、品詞ごとに徹底解説!
以下に挙げるポイントを押さえればもう二度と各形式別の問題で戸惑うことはなくなります。
ぜひマスターして、enough関連の問題は「カモ」にしてしまいましょう!
enoughの品詞は3種類ありますのでそれぞれの使い方をマスターしましょう。
形容詞のenough
なんとenoughは3種類も品詞を持っています。この品詞の多さが、この単語の扱いをやっかいにさせている要因の一つ。ぜひ、じっくりと取り組んで見ましょう。
形容詞のenough
まずはコレ。英語の形容詞は名詞にかかりますので、このenough も名詞を修飾することになります。
ポイントは必ず「名詞の前から」かかるという点ですね。意味は「十分な名詞」と訳すと良いでしょう。
例
Do you have enough money to buy the car?
「あなたはその車を変えるほど十分なお金を持っていますか」
例
I have enough onions to make curry.
「カレーを作るための十分な玉ねぎがある」
よくenoughはenough (for A) to Vという表現で使われますが、この形でもenoughが名詞を修飾する場合は「前から」かかります。つまり、enoughとtoの間に名詞をはさめる感じになるんですね。
enough ⇒ 名詞 (for A) to V
という公式が成り立つということです。この形は4択問題、整序問題、正誤問題などで超重要ポイント。ぜひ覚えましょう。
またenoughの後ろにつく名詞ですが、この名詞の「形」もさりげなく正誤問題で取り扱われる箇所。
enoughの後ろの名詞は可算名詞、不可算名詞の両方可能なのですか、可算名詞は必ず「複数形」で表現することに注意しましょう。
副詞のenough
もう1つ、enoughには「副詞」の使い方もあるんです。副詞のenoughも非常に特徴があって、まず「副詞」ですから名詞を修飾することはできません。したがって名詞以外を修飾することになるのですが、ポイントは名詞以外を「後ろから」修飾するというところです。
形容詞・副詞⇐ enough (for A) to V
例
He was kind enough to help me.
「彼は私を助けてくれるほど親切だ」
↓
「彼は親切にも私を助けてくれた」
例
We got up early enough to eat a good breakfast.
「我々はしっかりとした朝食を食べられるほど十分に早起きした」
このenoughは前のkindかかっていますが、kindは形容詞。したがって「後ろ」から修飾しています。「名詞」のときは前からですから、えらい違いですね。
代名詞のenough
またこれはちょっとマイナーですが、enoughは「代名詞」、つまり名詞としての使い方もできます。
使い方は2種類で、enough単独で使う場合とenough of 限定詞 + 名詞の形で使う場合の2種類です。
例
“Would you like some more coffee ?”
“No thank you. I’ve had enough.”
「コーヒーをもう少しいかがですか」
「いえ結構です。もう十分いただきましたから」
この単独で使うenoughはよく出題されます。特にenough to Vと固定で覚えてしまっている人は注意が必要。
例
I have seen enough of the film.
「その映画は十分に見た」
↓
「その映画は見飽きた」
補語(C)で使うenough
これもマイナーですが、enoughは形容詞一語で動詞の補語(C)のように使うことも可能です。ただし特徴があってこの時はS is enoughという形で使うのですが、この時はSは代名詞に限ります。
例
That is enough
「それで十分だ」
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。このようにenoughは「何を修飾するか」によって場所が異なりますので、その点をしっかり頭に入れることがポイントになります。特に「enough ⇒ 名詞」「形容詞・副詞 ⇐ enough」は絶対に覚えてくださいね!
ではまた
コメント