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動名詞の英文法問題(高校英語)に挑戦!【意味上の主語】

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入試英文法【単元別】
 
この記事を読むと
動名詞の入試問題を攻略できます

 

● みなさんこんにちは、まこちょです。

 

今回は動名詞の入試問題を3問、みなさんとしっかり学習したいと思います。どれも大学入試では頻出の問題ばかりですので、しっかり理解してください。

 

まず大学入試で狙われる動名詞のポイントをしっかりつかんで、以下の問題を3問解答してみましょう。高校英語の動名詞は学習項目が少ないせいか、出題パターンは限られています。

 

まずはそのパターンをご紹介します。

 

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これが動名詞の英文法出題パターンだ

動名詞は、単元としてはそれほどボリュームのある箇所ではないので、意外に出題範囲は幅が狭いことが特徴。以下にその出題ポイントを挙げてみます。

 

● 動名詞問題の出題パターン

  1. 動名詞句の使う場所
  2. 動名詞の意味上の主語
  3. 動名詞を含むイディオム
  4. 動名詞と不定詞の違い

 

このあたりが特に動名詞で狙われるポイントになりますね。そこで今回は、比較的受験生が苦手にしている動名詞の「意味上の主語」を中心に問題を解説してみようと思います。

 

まず、以下の問題を解いてみましょう。

今日の英文法問題(動名詞)

【問】次の( )に適切な答えを入れなさい

(1) The time for (        ) the problem is over.

  1. discuss   
  2. discussing   
  3. to discuss  
  4. discussion

(2) He was ashamed of (       ) make his point.

  1. being not able to       
  2. not being able to
  3. being impossible     
  4. being incapable to

(3) He could not bear to think of (        ) to that cruel man.

  1. his sold dog              
  2. his dog selling  
  3. his dog being sold        
  4. to sell his dog

 

さてどうでしょうか。どれも大学入試の標準的な問題ばかりですが、典型的な動名詞の出題パターンと言って良いでしょう。

 

特に動名詞の「意味上の主語」を問う問題はデリケートな判断が求められます。

解説

(1) The time for (        ) the problem is over.

  1. discuss   
  2. discussing   
  3. to discuss  
  4. discussion

 

こういった問題は、まず冷静になって(           )の前後をよく見ることが重要です。するとこの( )は前にforがあることが分かるじゃないですか!

 

もちろんforの意味を聞いているわけではなくて、forの品詞聞いているわけです。

 

forは「前置詞」なのですが、それが分かっただけで(        )以下に置くものがだいぶ絞られるんですよ。

 

前置詞の後ろに置けるものはある程度決まっているんです。

 

【前置詞の後ろに置けるもの(品詞)】

  • 名詞
  • 名詞句
  • 名詞節

 

このように名詞(句・節)が前置詞の後ろに置けるのですが、逆に前置詞の後ろに置けないものをしっかり押さえておくことが重要。特に以下の品詞は重要です。

 

※【前置詞の後ろに置けないもの】※

  • 動詞
  • to不定詞
  • that節

ということはこの時点で選択肢の①と③は置けないということじゃないですか。①のdiscussは「動詞」③のto discussですから「不定詞」でアウト。このように難なく4択のうちの2択に絞れちゃいます。

 

前置詞の後ろに来るものについて、もっと詳しく学習したい方は以下の記事がおススメ

前置詞の後ろは名詞(句・節)か動名詞!置けない品詞を徹底整理しよう【英文法ランダム問題】
...

 

④のdiscussionがダメなわけ

ところでなぜ④のdiscussionがダメなのでしょう?discussionは名詞なので( )に入る資格(?)十分です。

 

こういうところをごまかさずにしっかりと理解することで、英文法問題の処理レベルは格段に上がっていきますよ。

 

discussion( )に入れるとこのような状況になりますよね。

 

…for discussion the problem

 

そうするとここはforの後ろに名詞が2つ「連続」して並んでしまうことになります。

 

…for discussion(名詞) the problem(名詞)

 

英語はある特殊な事情を抜かして、名詞を連続して2つ並べることは原則できません。通常は名詞と名詞に間に前置詞を入れて繋げるんですね。

 

…for discussion(名詞)about the problem(名詞)

 

そういうわけで今回は動名詞のdiscussingを( )に入れれば問題ないとわかります。答えは②が正解。訳「その問題を議論する時間は過ぎた」

 

動名詞の意味上の主語

(2) He was ashamed of (       ) make his point.

  1. being not able to       
  2. not being able to
  3. being impossible     
  4. being incapable to

 

やはり前置詞ofの後ろですから( )に入るのは動名詞になります。ここではすべて動名詞beingが使われていますから問題ないですよね。

 

今回のポイントは動名詞の「意味上の主語」についてです。動名詞・to不定詞・分詞はもともとは「動詞」が変化したものですから。それぞれ主語(S)を必ず持っています。

 

まずはこの点をしっかり理解することが重要ですね。

 

準動詞の意味上の主語についてはこちらの記事をどうぞ

準動詞の「意味上の主語」とはいったい何なのか?用法を徹底解説します!
...

 

動名詞の意味上の主語は~ingの前に【所有格か目的格】で表現することになりますが、今回の問題のように主語がない場合があります。もちろん何となくつけなかったのではありません。以下のルールで動名詞の意味上の主語を「意図的に」つけてないのです。

 

【動名詞の意味上の主語】

⇒ 全体の主語と同じ場合は書かない

 

したがって今回は動名詞beingの主語は全体の主語と同じheということになりますね。そしてこれが分かっていないとこの問題は正解することができません。

 

動名詞の意味上の主語についてはこちらの記事をどうぞ

動名詞の意味上の主語はこう表現する!主語がないときの理由とは?
...

 

「できる」able、possible等の語法

この問題の選択肢を見てみると「できる」の意味をもつ形容詞が使われていますよね。

 

  1. (his / him) being not able to       
  2. (his / him) not being able to
  3. (his / him) being impossible     
  4. (his / him) being incapable to

 

この「できる」を表す形容詞は、実は大学入試上、超重要な「語法」があることは知らなければなりません。

 

実はこの「できる」の形容詞は「人」主語を取れるものと取れないものがあるんです。この選択肢の中では③の(his / him) being impossible  だけが「人」主語を取れないタイプなんです。

 

したがってまずはこの選択肢を外しましょう。

 

④のincapableは「人」主語を取れるのですが、後ろの形はto不定詞ではなくof~の形を取ります。したがって後ろの形がアウト。

 

このように動名詞の知識だけでなく、語法の知識まで聞いているのがこの問題の難しいところですね。まさに総力戦と言って良いでしょう(ちょっと大げさですが)

 

able、possible等の「できる」語法について知りたい方はこちらの記事をどうぞ

able, possible, capableの違いとは?「できる」を形から徹底的に使いこなす!
...

 

後の選択肢はnotの位置に注目しましょう。動名詞にnot(never)をつける時には必ず~ingの「前」につけます。そこで今回は②が正解になりますね!訳「彼は主張することができないことを恥じた」

 

意味上の主語と動名詞の「関係」

(3) He could not bear to think of (        ) to that cruel man.

  1. his sold dog              
  2. his dog selling  
  3. his dog being sold        
  4. to sell his dog

 

 

前置詞ofの後ろが( )ですから動名詞を入れます。この時点で④の不定詞はダメですよね。他の選択肢は今度は動名詞の前に意味上の主語がついているタイプ。

 

全体の主語(ここではHe)と主語が違う場合は、しっかりと意味上の主語を置かなければなりません。

 

  1. his sold dog              
  2. his dog selling  
  3. his dog being sold        

 

①の選択肢は全体で名詞ですから一見よさそうに見えますよね。しかしこの箇所は、後ろのto that cruel man「あの残虐な男」で「あの残虐な男に売られた彼の犬」と表現する場合はsoldを後ろからdogに修飾しなければなりません。

 

his dog sold to that cruel man.

 

分詞は一語だけなら名詞の「前」から修飾しますが、今回のようにsold to that cruel manの箇所がdogにかかっている場合は後ろから名詞に修飾しなければなりません。

 

したがって今回はダメということが分かります。

 

分詞(形容詞)の修飾の仕方についてもっと知りたい!人はこちらの記事へ

「一語」の形容詞が後ろから名詞にかかるってマジ!?その理由を徹底的に暴いてみた!!
...

 

主語と動名詞が「受動」の関係のときはbeing過去分詞

sellは「売る」ですからね。この動名詞の主語は「his dog」ですから、もしhis dog sellingと表現してしまうと「彼の犬が売る」という文ができてしまいますよね。

 

his dog selling…

his dog(S) sells(V)

 

ここは「犬が売るのではなくて「犬が売られるの受動関係ということが分かりますから、後ろの動名詞はbeing soldと動名詞の受動態の形が良いと分かります。

 

his dog being sold

his dog(S) is sold(V)

 

したがって選択肢の③がベストと分かるわけですね!全問正解した人おめでとうございます。訳「彼は、自分の犬があの残虐な男に売られることについて考えるのは我慢できなかった」

 

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まとめ

 

さて今回はいかがでしたでしょうか。この動名詞の基本的な使い方と「意味上の主語」についてピックアップしましたが、そのほかの語法の知識とドッキングして聞いてくる問題があったりなかなか高度な知識要求されることが分かりますね。

 

ぜひじっくり取り組んでくれればと思います。

 

ではまた。

 

まこちょ
まこちょ

準動詞の意味上の主語についてよくわからん!という方はこれを機に集中学習してみたらいかがでしょうか。以下の記事にすべてまとめてありますので、ぜひ読んでみてください!

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