みなさんこんにちは、まこちょです。
いや、英語の疑問文というのは、よくよく整理してみるとさまざまな形があって、これ意外に英語学習者にとっては厄介なんじゃないか、と思う今日この頃ですが、みなさんはどうでしょうか。
最近、これまで過去に扱ってきた「疑問文」に関する記事をリライトする機会があったのですが、あらためて疑問文の用法は種類が豊富だなぁと思いました。
ただ単に「質問する」だけじゃないんですね。
付加疑問文・否定疑問文・間接疑問文と…疑問文に関する用法は本当に多彩。そこで今回は、入試で狙われる特に注意すべき疑問文の種類についてまとめてみました。
ぜひこれを機に疑問文についてきっちり整理してみたらいかがでしょうか。
これが絶対押さえるべき疑問文だ
間接疑問文
まずは、ここからいってみましょう。通常、疑問詞を使った疑問文は正確に言うと「直接疑問文」といって【直接】の部分が省略されているんです。
疑問詞を使った疑問文は、基本ルールとして疑問詞の後ろはV+Sと主語と動詞を逆にして表現します。
例
Where does she live?
「彼女はどこに住んでるの?」
ところが、この疑問文が他の文の一部(主語・目的語・補語)になることがあります。これを「間接疑問文」というんです。例えば上記の例文をDo you knowの後ろにくっつけてみましょう。
Do you know where does she live?
一見これで終わりかと思うのですが、間接疑問文として使う場合、V+Sの語順になっているものをS+Vの語順にしなければならないんですね。つまり「肯定文」になるんです。
これが間接疑問文の最大ポイントと言ってよいでしょう。
例
Do you know where she lives?
Please tell me how old you are.
「君の年齢を教えてください」
I don’t know whose CD this is.
「これは誰のCDか私は知らない」
間接疑問文でちょっと意識的に学習したいポイントは、疑問詞は疑問詞でも文の主語の部分が疑問詞になっている疑問文を「間接疑問文」にするときです。例えば
例
What happened?
「何が起こったの?」
この疑問文はhappen(V)の主語(S)が疑問詞になっているパターンです。こういった疑問詞の使い方があるんですね。
What(S) happened(V)?
こういった疑問文を間接疑問文で使ったとしても、「形はそのままで使う」ことはしっかりと理解しておきましょう。
Do you know what happened?
「何が起こったのか知っていますか」
まとめると
② 主語が疑問詞になっているタイプはそのまま使う
Do you know 疑問詞~?と疑問詞 do you think ~?の違い
この2つの疑問文の形は、どちらの形を取るか悩む人も多いそうです。ですが、簡単に言ってしまうと、疑問詞とknow( hear/ tell / ask )が同一文中で使われた場合、必ずYesで答える内容の文章が出来上がるというもの。例えば日本語で考えてみると分かるのですが、
「彼がどこに住んでいるか知っていますか」
この場合、「知っている」と答えることができる、つまりYesで答えられるので、必ずDo~?からスタートする文を使わなくてはなりません。
Do you know where he lives?
「彼がどこに住んでいるか知っていますか」
間違っても疑問詞から始まる文でスタートしてはいけません。
× Where do you know he lives?
それに対して疑問詞とthink( believe / suppose / imagine ) が組み合わさった場合はknowのときと逆で、必ず【Yesでは答えられない内容の文章が出来上がる】のがミソです。例えば
「彼はどこに住んでいると思いますか」
ですが、この内容はYesでは答えられませんよね?Yesで答えられないのですから、絶対にDoから始まってはいけません。
したがって疑問詞とthinkを同一英文で使ったときは、必ず疑問詞から始まる英文になるというわけです。
例
Where do you think he lives?
このDo you know 疑問詞~?と疑問詞 do you think ~?のポイントは「~」の部分が必ず「肯定文」になることは強く意識すると良いでしょう。
Do you know 疑問詞~?と疑問詞 do you think ~?について詳しく学習したい場合はこちらの記事をどうぞ
否定疑問文
否定疑問文はなんといっても「答え方」。YesかNoか分からなくなってしまう方もいるかと思いますが、コツは非常に簡単なので、ぜひ以下の記事をご覧になってください。
否定疑問文のコツはこの記事で完璧
慣用的な疑問文
疑問詞を使った表現の中には、一見英文法のルールに反しているような形をしているものがあって、英語学習者を戸惑わせます。主なものをご紹介しますね。
Where do you come from?
この表現は「どこの出身ですか?」の表現なのですが、本来Whereは副詞ですので後ろの文はどこも空白の箇所がない「完全な文」になるはずです。
「完全な文」っていったい何?と思った人はこちらの記事へどうぞ
ところがこの文はWhereを使った文であるにもかかわらず、前置詞fromの後ろの語句がない形になっています。
また前置詞の後ろに来る品詞は本来「名詞」のはずですが、whereはさっきも言った通り「副詞」。したがってfromの後ろの名詞の代わりになれないのです。
Where do you come from → 名詞がない?
つまりこの慣用表現は、よく見る形でも実は「例外中の例外」ということをよく理解しておいてください。
この「前置詞なのに後ろに名詞以外の語句がくる」現象はfromだけではありません。他にもありますので、ぜひ以下の記事を確認してみてください!前置詞+名詞と決めつけるのがどれほど危険な考えかが分かります。
What is S like~?
「Sはどのような~ですか」の表現。be動詞がありますから、このlikeは動詞ではないのがポイント。このlikeは「前置詞」で「~のような」という意味になります。
この形のポイントは、Sが不定詞句などちょっと長くなって「頭でっかち」の文になりそうなときは、仮主語のitを置き、本当の主語を後ろに避難させるパターンがあるということ。つまり
what it is like to V
と言う型があるということは注意が必要です。
例
I had no idea of what it was like to live in a foreign country.
「外国に住むことはどのようなものであるか分からなかった」
このwhat S be likeの表現と同時に会得しておいてほうが良いのはWhat ~ for?の表現。「何のために~するのですか」という意味で、Why ~?と同じ意味になります。
例
What does that company want me for?
「あの会社は何のために僕を必要としているのだろう?」
= Why does that company want me?
Aについてどう思いますか
「Aについてどう思いますか」の表現は正直紛らわしいですね。
「どう」の日本語に「What」を連想しないで「How」を使ってしまうのは日本人でしたら誰でもあり得ることでしょう。
例えば次の( )はWhatかHowかどちらが入るでしょうか。
例
① ( ) do you think about this essay?
② ( ) do you feel about this essay?
答え ①What ②How
①の方の形ですが、この文のaboutの部分はofでも構いません。それよりも重要なことは、aboutにしろofにしろthinkとは【つながっていない】という事実です。つまり
( ) do you think【 】<about this essay>?
なんですよ。
そして次に重要なことは、この【 】の箇所なのですが、thinkが「他動詞」で使われているので、「名詞」が入ることがわかるのですが、この名詞は【一語ではなくthat節が省略されている】のだということです。
thinkは通常は自動詞で使い、その時はthink of(about)で使うのですが、think【that S+V】かthink 【O+C】のときだけは「他動詞」で使うという重要な語法があります。
thinkについて徹底的に学習したい人はこちらの記事をどうぞ
今回のWhat do you think about~?の形のthinkは「他動詞」であるということは、thinkとaboutの間の【 】に「文」が隠れているということになりますね。
そう、つまりここでWhatが使われているのですが、このWhatが指しているものは「名詞1語」ではなく「SがVであること」と「文」を指していることが分かることが非常に重要です。つまり、もともとの形はこうだったということですね。
I think【that S+V…】about this essay?
しかもこのSって実はthis essayを指していることが分かりますか?
I think【that it =(this essay) is ○○】about this essay?
「私はこのエッセイについて、それは〇○だと思う」
そう、つまりこれが真相で、whatが指しているのは「SがVだという内容(名詞節)」の部分であるからwhatを使っているのだ、ということを、「理屈で」ある程度は捉えておくと忘れなくなります。
したがってこのWhat do you think about[of]~?の答えは必ず「文」で答えるんですね。
例
A:What do you think about this photo?
「この写真どう思う?」
B:I think it’s a ghost.
「私はお化けだと思うんだけど。」
それに対して、②の文はHowが入るのですがこれも実は真相は簡単です。この文はよく見るとthinkではなくfeelが使われていますよね。
How do you feel about this essay?
これはもちろんfeelは「感じる」ですから当然答えは「気持ち」を指すことになります。内容ではないんですね。
How do you feel about this essay?
「このエッセイについてどう思う」
I feel excited.
「わくわくするよ」
A: How do you feel about I’m going to overseas.
「私が海外に行く事をどう思う? 」
B: I just worry.
「心配だよ」
まとめますね
②動詞がfeel ⇒ 感想を指すのでhow
あとがき
今回はいかがでしたでしょうか。疑問詞の用法はもちろん他にもありますが、特に紛らわしいものを集中して今回はご紹介をいたしました。
特に最後のwhatとhowの使い分けは難しく感じますが、ぜひモノにしてくださいね。
また会いましょう。
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