この記事は
比較級の大学入試英文法問題を解きたい!
と思っている英語学習者のために記事を書いています。
●みなさんこんにちは、まこちょです。
このブログはコテコテの「英文法ブログ」なのですが、当ブログで得た知識、および普段の学習の成果を「大学入試英文法問題」で試してみたい!という読者の要望を受け入れ、この度英文法問題を設置することになりました。
厳選された問題を解くことによって、みなさんの英文法の知識をより定着させる狙いがあります。ぜひ果敢に挑戦してみてください。
なお、今回は「比較級」についての大学入試英文法問題ですが、問題を解く前に「比較級」についてしっかりと学習したい!という方は以下の比較級の学習ロードマップに従ってみてください。非常に効率よく学習できるかと思います。
↓↓↓
⇒「比較」の学習方法が分からない人必見!効果的な手順を教えます
では以下の比較英文法問題をどうぞ。
「比較」の大学入試問題に挑戦!
1.he
2.he’s
3.him
4.his
訳「彼女の英語は彼と同じくらい良い」
( ゚Д゚)「はぁ!?だってhisって「所有格」じゃないですか!後ろに名詞がないのになぜこの選択肢が正解になるんでしょうか??」
と疑問に思ってしまった方は以下の記事をぜひ確認してみてください。
英語で「比べる」ということ。
【解説】
この英文はas ~ asの表現があるからお分かりのように「比較級」の英文です。as~asの文は「AとBを比べて同じくらい~だ」の表現ですよね。
この表現を使うときにはAとBという比べる対象が2つ必要になりますが、今回は何と何を比べているのでしょう?
英語で「比べる」ということ。
【解説】
この英文はas ~ asの表現があるからお分かりのように「比較級」の英文です。as~asの文は「AとBを比べて同じくらい~だ」の表現ですよね。
この表現を使うときにはAとBという比べる対象が2つ必要になりますが、今回は何と何を比べているのでしょう?
幸いなことに今回はAが分かっています。そう、それはHer English「彼女の英語」ですよね。
ところで英語は、今回の比較級に限らず、「比べる」ということに関してしっかりとしたルールが存在します。それは
【英語で比べるということ】
→ 比べる対象は必ず「文法的」「意味的」に同じ種類でなくてはならない
ということ。
例えば私は「人間」ですが、人間と時計を比べるのは無意味ですよね。通常は「人間」と比べるなら「人間」、「時計」と比べるものは「時計」になります。
つまり比べる対象は限りなく「似てくる」ということですね。つまり今回の比較級は一方が「Her English」なのですから、比べる対象も「his English」ならバッチリですね。
ところが選択肢を見てみると該当するものがありません。ですがあきらめずに考えてみましょう。
英語は同じ形の繰り返しを嫌います。一方がher Englishならば、もう片方もhis Englishとやりたいところですが、そうするとEnglishが繰り返されることになるので良くないですね。
そこで「所有代名詞」の出番です。英語にはhis Englishを「1語」にしてしまう便利な代名詞があるんですよ。
例えば
my car
→ mine「わたしのもの」
your car
→ yours「あなたのもの」
のようにまとめることができます。ではhis Englishは?
his English
→ his
なんと「所有格」と同じ形をしているんですね!答えは4.が正解です!
このように比較級の比べているものに関しては英語は結構シビアですので要注意!以下の記事で「比較級で比べる」ことについて学習しておきましょう。
【参考記事】
⇒「比較級の比べる対象は必ず同じになる!比較の基礎について徹底解説します」
【問2】 My cousin, Bill, is two years junior ( ) me.
1.after
2.than
3.to
4.under
訳「いとこのビルは、私より2歳年下だ」
( ゚Д゚)「はぁ!?だって比較級でしょ?ならthanを使うのが正しいのでは?」
と思ってしまった方は以下の着眼点と解法を読んでみましょう。
現代比較級とラテン比較級の違い
【解法】
( )の前にjuniorがありますが、この表現はラテン比較級といって現代比較級とはちょっと形が違います。
現代比較級(つまり通常の比較級表現)は-er than…と表現するのに対して、ラテン比較級というのは-or to…と表現するんですね。
したがって juniorを使って「AはBより年下だ」と表現する場合はA is junior to Bと表現します。したがって答えは3.が正解!形を知っていれば難なく解けたかと思いますね。
ラテン比較級について注意すべきことは以下の【まこちょ’s Tips】をご覧ください。
【まこちょ’s Tips】
英語は「ラテン比較級 → 現代比較級」と変貌を遂げました。したがって現行、ラテン比較級は数が限られています。以下の代表的なラテン比較級表現を覚えましょう。
be superior to 「~よりも優れている」
be inferior to 「~よりも劣っている」
be senior to 「~より年上だ」
be junior to「~より年下だ」
(その他)major (~より大きい)・minor(~より小さい)・prior(~より前の)
ところでこのラテン比較級を語る上で見逃せない単語が1つあるんです。そう、それはprefer。
やはりね、どんな移行措置でも「狭間」というものは存在しまして、このpreferは「ラテン比較級 → 現代比較級」のちょうど「→」の部分に相当する単語なんですね。
preferは「er」なのに、thanを使わずにtoを使うんです。形はprefer A to B 「BよりもAが好き」
例
I prefer summer to winter.
「私は冬よりも夏のほうが好きです」
となります。
※その他の注意すべき「ラテン比較級」
そのほかにラテン比較級で知っておくべきことは以下になります。
①-iorとtoの間に「~という点で」という内容の語句が挿入されることがある。
例
He is inferior to his brother in math.
↓
He is inferior in math to his brother.
「彼は数学という点で、弟よりも劣っている」
よくinの箇所が( )になっており、焦ってtoを入れてしまうという間違いを犯しやすいです。注意しましょう。
② ラテン比較級の「強調表現」は通常の比較級と同じものを使う
例
He is far(much) inferior to the king.
「彼は王様よりはるかに劣っている」
ラテン比較級についてしっかりと学習したい方は以下の記事がおススメです。
↓↓↓
★★★「現代比較級とラテン比較級の違いとは?」
【問3】 I was ( ) than frightened.
1.angry
2.angrier
3.more angry
4.rather angrier
訳「私は怯えているというよりも怒っていた」
( ゚Д゚)「え!だって比較級でしょ?angryにはangrierという比較級の形があるじゃないか!」
と思ってしまった方は以下の解法を確認してみましょう。
比較級には2種類の形がある
【解法】
この問題は英文中にthanがありますので比較級であることは誰でも分かります。ただし比較級の表現方法は2種類あることに注意しましょう。
(1) AとBの2つ(人)を比べる場合
→ -er than、またはmore- thanの形で表現する
(2) Aの性格や性質(状態)を比べる場合
→ どんなに字数が短い単語でも【必ず】more- thanで表現する
例えば今回の問題ではangryという形容詞について問われていますが、通常、angryの比較級はangrierと表現します。
もしこの英文が「私」と「あなた」を比べて「私の方が怒っている」と言いたい場合は
I am angrier than you.
と表現して構いません。形容詞が-erをつけられないタイプの単語でしたら当然more-という形にします。
例
This dictionary is more difficult than that one.
「この辞書はあの辞書より難しい」
ところがこの英文は「I = 私」の「状態」を聞いているのは文面から分かります。「怖がってる」というよりも「怒っている」ですから。
そんな場合は、たとえangrierと表現できる場面でもmore angryとして表現するんですね。
例
I am more angry than frightened.
したがって答えは3.ということになります。
【問4】My brother has ( ) good books than I.
1. much more
2. many more
3. very many
4. very much more
訳「兄は私よりずっと多くの良い本を持っている」
( ゚Д゚)「え!比較級の強調表現は比較級の前にmuchをつけるんじゃないの?」
と思ってしまった方は以下の解説をご覧ください。
many / much +名詞の強調表現
【解法】
この英文ですがthanがあることに注目しましょう。thanは、比較級表現で【必ず】使います。
ところがthan前の見えている部分には比較級がありませんので( )に比較表現がなければなりません。したがって比較表現のない3.のvery manyは不適当だと分かります。
そのほかの選択肢はmoreがありますので、その点はクリアなのですが、あとは「many +可算名詞」の強調表現を知っておきましょう。
manyの比較級はmoreですが、これがmany booksと後ろの名詞とセットになっている場合、若干強調表現に特徴があることは注意!
例
many books
「多くの本」
↓
more books
「より多くの本」
↓
many more books
「はるかに多くの本」
何と比較級のmoreの前にmanyをつけるのでした。いや、これは分からないですよね!ちなみに比較級の強調表現にveryは使わないことも覚えておきましょう。答えは2.
【まこちょ’s Tips】
この形は比較級の強調表現のなかでも非常に独特の形をしていますので苦手な方が多いです。以下の特徴をまとめておくと良いでしょう。
many + 可算名詞の強調表現
→ many more + 可算名詞
much + 不可算名詞の強調表現
→ much more +不可算名詞
例
much water
「多くの水」
↓
more water
「より多くの水」
↓
much more water
「はるかに多くの水」
※ちなみにこの「many / mush + 名詞」の比較表現ですが、2つの解釈パターンがあることに注意してください。
例①
beautiful flowers
「美しい花」
例②
many beautiful flowers
「多くの美しい花」
この2つの例ですが、両方とも比較級にすると同じ形になることがわかるでしょうか。
beautiful flowers
→ more beautiful flowers
「より美しい花」
beautifulの比較級many beautiful flowers
→ more beautiful flowers
「より多くの美しい花」
※manyの比較級つまりmoreはどちらの比較級で使われているのかはあくまでも文脈から判断しなくてはならないことを押さえておいてくださいね!
many+可算名詞の比較級強調表現について具体的に学習したい方は以下の記事がおススメです。
↓↓↓
★★★「比較級の強調表現は多種多様!完全網羅します」
【問5】For a growing child a small town seems ( ) a large city.
1.more preferable to
2.preferable to
3.preferable than
4.more preferable than
訳「成長期の子供にとって、小さな町は大きな都市よりも好ましいようだ」
( ゚Д゚)「え!これって比較級でしょ?なら4.の形で問題ないのではないでしょうか?」
と考えてしまった方は以下の解法をお読みください。
preferは「比較」の意味を含む動詞
【解法】
選択肢をみるとpreferrableの使い方についての問題だということが分かります。preferableは、もともと動詞preferの形容詞なのですが、preferは独特の使い方がありました。
まずpreferですが、pref【er】であることからもお分かりの通り、もともとは「比較級」であることを押さえましょう。ということはpreferは後ろにthanを率いているはずですが、preferはthanの代わりにtoを用いてprefer A to B「BよりもAが好きだ」と表現するのです。
例
I prefer summer to winter.
「私は冬よりも夏のほうが好きです」
大事なことは、このprefer【自体】が比較級の役目を果たしているのであえてmoreなどの比較級表現を使う必要がないという点ですね。それはpreferの形容詞でも同様です。
A is preferable to B
「AはBより好ましい」
「AはBよりましだ」
例
Poverty is preferable to poor health.
「病身より貧乏のほうがましだ」
このpreferableもこの単語自体に「比較級」の要素が入っていますので、もうこれ以上他に比較級表現は必要ありません。
つまり more preferable…などどいう表現は存在しないんですね。したがって、正解は2。
be動詞の代わりにseem preferable to~ 「~の方がマシのようだ」と言う表現になっています。
ちなみにpreferableを「強調」することはできます。例えばmuch preferable to~という表現はありますので注意しましょう。
【まこちょ’s Tips】
このように「単語自体」に比較級・最上級の要素がすでに含まれている英単語は他にもあります。今回はもう1つご紹介します。
例えばfavoriteなんていう単語はどうでしょうか。この単語の意味は「お気に入りの」という意味なのですが、実はこの単語、「【一番】好きな」という意味です。
つまりfavoriteは、この単語自体に「最上級表現」が含まれている単語なので、favoriteの最上級とか考えて思わずthe most favoriteとしてはいけません。
例
What’s your favourite programme?
= What’s the programme you like most/best?
「あなたのお気に入りの番組は何ですか?」
ごくまれに表現の問題として大学入試などに出題されますので注意しましょう!
【問6】 A Rolls- Royce is one ( ) in the world.
1.of the most expensive car
2.of the most expensive cars
3.of more expensive car
4.of more expensive cars
訳「ロールス・ロイスは世界で最も高価な車のうちの1つである」
( ゚Д゚)「え!『もっとも効果な車』なのだから1.のof the most expensive carでいいのでは?」
と思った方は以下の解説を読んでみましょう。
one of~には2種類の解釈があること
【解法】
one of ~の用法を聞いています。one of~は「~のうちの1つ」という意味として使う場合は、「~」の部分の名詞が【複数形】になることが特徴です。したがって1.3.はcarが「単数」ですので不可。
またこの表現は最上級と組み合わせてone of the +最上級+複数名詞「最も~なもののうちの1つ」という表現を作ります。したがって正解は2.
【まこちょ’s Tips】
このone of~の表現ですが、見た瞬間「~のうちの1つ」と解釈してしまうのはいただけません。
実はone of~は「~」の部分が単数形の名詞を置く表現があり、その場合は「~のうちの1つ」と訳しません。
例
The process is one of detective work.
上記の例文はworkと「単数形」の名詞が来ています。したがってoneを「1つ」と解釈しません。
one of + 単数名詞のoneは「代名詞」であり、ここではprocessを指しているのです。
したがって解釈は「その手順は探偵の仕事のような【手順】だ」と解釈します。
one of + 複数名詞
「~のうちの1つ」
one of + 単数名詞
→ oneは前述の代名詞
この点は要注意です!
【問7】 Susan is ( ) student in her class.
1.much the best
2.much less
3.prettier than
4.the most
訳「スーザンはクラスの中で飛びぬけて優秀な生徒である」
( ゚Д゚)「はぁ!?最上級表現と言ったらthe mostだってそうじゃないか!何が違うの?」
と考えてしまった方は以下の解説を読んでみてください。
最上級のmostのもともとの形は?
最上級の強調表現とは?
【解法】
この問題は選択肢を確認してみると、比較級・最上級が関係した問題であることが分かります。
この選択肢の中で絶対に( )に入らないものを確認すると、まず4.になります。
Susan is prettier than student in her class.
もし、この選択肢を入れてしまうと、比べている対象はSusanとstudentと言うことになりますが、そもそもstudentは「可算名詞」ですので、上記のように冠詞もつかないむき出しのままでstudentを使うことはありません。
また同じような理由で2.も候補から外れます。
Susan is much less student in her class.
lessはlittleの比較級ですが、そもそもlittleの後ろの名詞は「不可算名詞」が来ます。可算名詞の場合はfewを使うんですね。
little rain
few books
というわけです。
とすると残りは1.か4.ということになりますが、この2つは両方とも「最上級」表現です。
Susan is much the best student in her class.
Susan is the most student in her class.
ですが、もしmostを最上級表現として使っているならば、このmostはもともと「何の」最上級表現なのでしょうか。
mostの原級はmanyかmuch、しかも後ろの名詞がstudentですから、このmostはmanyの最上級であることが分かります。
例
Susan is the most student in her class.
↓
Susan is many student in her class.
そうするとstudentは可算名詞ですのでstudent【s】と複数形にしなければならないと分かるわけです。正解は1.
【まこちょ’s Tips】
1.の選択肢のmuch the bestの表現ですが、最上級the bestの前に強調語のmuchがついています。
最上級の「強調表現」はmuchのほかにさまざまな形がありますが、以下の形をしっかり押さえておきましょう。
【最上級の強調語】
by far / much / very
例
She is by far the best actress of all.
=She is much the best actress of all.
「彼女はすべてのうち、はるかにすぐれた女優です」
ところでなぜ1.のby farとmuch と2.のveryは一緒に表示されないのでしょうか?実はこの2つは置く「場所」が違うんです。
by far / much
→ theの【前】に置く
very
→ theの【後ろ】に置く
例
She is much 【the】 best actress of all.
= She is 【the】 very best actress of all.
最上級の強調表現についての記事は以下になります。
↓↓↓
★★★「最上級の強調表現について徹底解説!veryは確かに使えるがの巻」
【問8】Though the plan sounded exciting, we didn’t have ( ) intention of carrying it out in practice.
1.least
2.the slightest
3.some
4.few
訳「その企画は面白そうに思えたが、我々はそれを実際に実行する気は全くなかった」
最上級表現
英文が否定文であること
【解法】
この問題の( )を含んだ箇所の一部を抜粋しますと、この文は「否定文」なんですよね。3.の選択肢のsomeですが、someは否定文中ではanyとして使うため不適当であると分かります。
また、選択肢の1.のleastは「最上級表現」、 little – less – leastですが、最上級表現には前にtheが必要ですね。したがってこの選択肢も×です。
残った選択肢は2.4.ですが4.のfewは後ろの名詞が可算名詞の複数形になります。
つまりfew + 可算名詞という形になるのですが、intentionの複数形はintentionsとなりますのでこの時点でfewが使えないという点と、fewは「ほとんど~【ない】」という意味でnotと一緒に使うことができないという点で不可です。
そういうわけで、残りの選択肢は2.のthe slightestでこれが正解となりますが、最上級の表現には【2種類の意味】があることに注意しましょう。
【まこちょ’s Tips】
最上級表現は「最も~だ」の表現が一般的ですが、そのほかにも意外な意味を持っています。次の2パターンの解釈を押さえておきましょう。
【最上級の2つの訳し方】
1.「最も(一番)~だ」
2.theの前にevenが省略されていて「もっとも~でさえ…だ」
通常最上級表現は、以下のように解釈します。
例
He can run the fastest of all.
「彼は、みんなの中で一番速く走ることができる」
ところが次の英文はどうでしょう。
例
The wisest man makes a mistake.
この文を、いくら最上級表現だからと言って「最も賢い人は間違いを犯す」と解釈しても、何を言っているのかよく分かりません。そう、このような場合、最上級表現の前にevenを補って考えてみるとよいでしょう。
(Even) the wisest man makes a mistake.
「最も賢い人でも間違いを犯す」
今回の問題もthe slightest ideaの前にevenを補って
例
I don’t have (even) the slightest idea.
「もっともわずかな考え【すら】ない」
↓
「まったく考えが浮かばない」
と解釈するとバッチリだと分かります。
以上の点は以下の記事にも具体的に紹介しています。英文中のevenの省略は意外に多いですので、ぜひ確認してみてくださいね!
↓↓↓↓
★★★「evenの省略が起こる構文パターンはこんなにある!絶対に押さえるべきポイントはこれだ」
【問9】This is the ( ) best book I’ve ever read.
1. far
2. most
3. much
4. very
訳「これは、これまで読んだ中で極めて最高な本だ」
( ゚Д゚)「え!?最上級の強調表現といったらmuchでしょ??」
と考えてしまった方は以下の解説を読んでみましょう。
最上級の強調表現強調語句の位置
【解説】
この英文、( )がなければthe best bookと「最上級」表現が使われていると分かります。ということは、この時点で2.mostは外せることがお分かりでしょうか。
もし( )にmostを入れてしまうと、the most best bookとなり、most、bestと【最上級表現が2つ重なってしまう】からですね。最上級は1つで充分です。
とすると、残った選択肢はfar、much、veryということになりますが、これは「最上級の強調表現と呼ばれるもの。
どの選択肢も一見使えそうですが、最上級の強調表現はby far / much 【the】最上級と、theの「前」に強調表現を置くことになります。したがって今回はmuch、farは使えないんですね。
正解は4.のveryということになります。veryも最上級の強調として使うことができるのですが、muchやby farと違うところは、その「位置」。
なんとveryはtheと最上級の間に挟めるんですね!
【the】 very 最上級
う~む…強調表現を覚えるだけでも大変なのに位置の違いにも気を使わなければならないとは…英語学習って大変です。
【まこちょ’s Tips】
最上級の強調表現と同様に、比較級の強調表現もしっかり押さえておきましょう。比較級の強調表現は以下のポイントを押さえておけばバッチリです。
【比較級の強調表現】
① -er、もしくはmore の前に置く
② veryは使えない
特に注意すべきは②の点で、最上級の強調表現では使えたveryが比較級では使えません。
この点は非常に重要で、比較級の強調表現を問う選択肢に【必ず】このveryがダミー選択肢で入っています。最上級の強調表現との混同を狙っているかと思われます。
【比較級の強調表現】
far / much / a lot / lots / a great deal, a good deal/considerably / far and away / even / still / yetなど、結構種類が豊富ですので大変です。
例
She is lots taller than I.
「彼女は、わたしよりずっと背が高い」
=She is a good deal taller than I.
= She is considerably taller than I.
比較級の大学入試問題:まとめ
このように英語の「比較」は比べているものが
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