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文頭がItの場合の英文解釈方法とは?Itのリーディングパターンを身につけよう

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やさしく語る英文解釈
この記事を読むと
文頭がItのときの英文解釈パターンが分かります

● いつもありがとうございます、まこちょです。

 

今回は文頭がItではじまる英文の解釈方法を教えます。え?Itって「それ」って解釈すればいいんじゃないの?と安直に考えてはいけません。

 

実はこの文頭がItで始まる文、実に種類が多彩でリーディングをするときに案外苦戦したりする箇所だったりします。

 

それはItは「代名詞」としての使い方のほかにさまざまな用法があり、単に「それ」と訳すだけじゃないからなんですね。

 

そこで今回は文頭のItについて徹底攻略!TOEIC英文を読んでいてしっかりと対応できるように、そのパターンをしっかり押さえておきましょう。

 

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文頭のItの種類

まず、文頭のItは用法が非常に多いということをまず押さえておくことが重要ですが、パターンが決まっていますのでそこまで判別が難しいわけではありません。

 

Itの用法には次のようなパターンがあるんです。

 

① 代名詞のIt

まずは何と言ってもコレ。「代名詞」でおなじみの用法ですね。「それ」と訳出するのが基本となります。

 

She broke a pen.

「彼女はペンを壊した」

It was mine.

それは私のものだった」

It = a pen

 

ちなみに「代名詞」のItは基本として前の文の「名詞」を指します。今回はa penを指しているのですが、当たり前の話ですが代名詞のItはItの前に指す箇所がなければ使うことができません。

 

② 天気のIt

続いてはこのItが有名でしょうか。英文の内容が「天気」をさす場合、文はItからスタートするのが基本です。

 

天気のほかにも 季節・ 時間 ・寒暖 ・明暗 などの概念を表す時にはこのItを使います。

 

It was cloudy yesterday.

「昨日は曇りでした」

It is summer now.

「今夏です」

It is 7 o’clock now.

「今7時です」

 

このItのポイントは「訳がない」ということ。したがってこのItを「それ」と訳したらいけません

 

③ 形式主語・強調構文のIt

上記の①②に該当しない場合、それは「形式主語・強調構文のIt」ということになります。

 

英文は主語が長くなるのを嫌います(これをよく頭でっかちの文と言ったりします)。英語は主語(主部)の部分が長くなってしまうと主語と動詞の間が離れるせいか、非常に読みづらくなってしまうんですね。

 

これを避けるために長くなった主語の代わりにItを代わりに置いて(仮主語なんて言ったりします)、本当の主語(主部)を文の後ろに避難させて読みやすくするということをするんです。

 

That he made a mistake on purpose is clear.

「彼がわざと間違えたのはあきらかだ」

 

 

この文はThat he made a mistake on purposeの部分がis主語(主部)なのですが、ちょっと長くて読みづらいですよね。こういった文を「頭でっかちの文」といいます。

 

こういった文を読みやすくするために、文頭に仮主語Itをおいて、長い部分をうしろに持っていき読みやすくするんです。こんな風に

 

It is clear that he made a mistake on purpose.

 

 

これではるかに読みやすくなるんです。このIt「仮に」置いているだけですから、「それ」と訳してはいけません。あくまでも「目印」的にそこに置いているだけなんです。

 

後ろにまわった主語(真主語)の形はthat S+V~ / to V~の形になっていることが多く、見つけやすいですから、まずはItが「仮主語」であることを判断できることが重要であると言えるでしょう。

 

It is important for him to study English.

 

 

文頭のItについては以上の用法を押さえておくとまず迷うことはなくなるはずです。この①~③の順番通りに解釈では考えるとすんなりItが特定できますからオススメです!

 

では、実践問題です。実際のTOEICではどのように文章がでるのか確認してみましょう。

 

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演習問題

【問】次の英文を解釈しましょう

It is probable that we have all at some time or other had the experience of chancing upon a passage quoted without indication of authorship.

 

【単語】

  • probable 「ありそうな」
  • at some time or other「いつか」
  • chance upon 「偶然でくわす」
  • quoted「引用された」
  • indication of authorship「著書の出所」

 

 文頭のItは代名詞ではない

 It is probable that… この文はここからスタートなので、このitが「代名詞」のitではないのはもうわかりますよね。代名詞のitなら前に「名詞」がなくてはならないからです。

 

probableが形容詞で「ありそうな(可能性がある)」という意味なので、このItが「天気」のItでないことも明らかです。

 

するとこのitは「仮主語」のitであることが分かるというわけです。

 

itが仮主語のItと分かりましたら、後ろに本当の主語(主部)があるはずですよね。今回はそれがthat以下だということが分かればバッチリです。

 

It is probable that we have all at some time

 

つまりこの文は「that以下はありえる」と読めればいいと分かります。

 

それさえ分かっていれば、it is probable that probablyと同じで、「おそらく~」と前から読むと楽だということも押さえておきましょう。

 

つまり「おそらくthat以下だ」と訳していくわけですね。

 

ではthat以下を見ていきましょう。さすがに仮主語のItを使って後ろに持っていったくらいですから、that以下は長そうですよね。

 

… the experience of chancing upon a passage quoted without indication of authorship,

 

of ing「同格」表現、「~という」と表現しましょう。chance uponは「偶然に出くわす」 、quotedは過去分詞で「引用された」です。前のa passageを修飾しています。

 

訳「おそらく、われわれはだれでも出所を明示しないで引用された文章に偶然出くわしたことがある

 

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あとがき

 

さて今回はいかがだったでしょうか。文頭のItのポイントは、

 

文頭に it が出てきたら代名詞(=それ)や天気のit ではないか?とまず疑う。

代名詞や天気のitでない場合は形式主語か強調構文の it になるので不定詞やthatが文の後ろに無いか確認する。

 

 

とこの点を守って解釈するとよいことが分かりますね!ぜひモノにしていただいて、今後の英語リーディングに役立ててください。

 

また会いましょう。

英文の文頭が何で始まっているかを確認するだけでスムーズに英語の形を判断することができます。以下のボタンをクリックして「文頭の学習方法」をつかんでください。
 
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