● こんにちは、まこちょです。
最近、生徒が私のところに持ってくる質問にeither、neither、bothに関することが多くなってきました。
特にnot both A and Bと neither A nor Bの違いについてなどですね。
たしかにnot both A and B とneither A nor Bは紛らわしいと言えば紛らわしいのですが、この箇所は文法の4択問題の常連で、しっかりと理解しなければならない箇所。
ここは一度きっちりと整理しておくと良いかと思います。
そこで今回はeither、neither、bothの使い分けを基礎からじっくり解説します。ぜひあなたの英語学習にお役にたてれば幸いです!
both、eitherの基本的な使い方
まずbothとeitherについての基本についてしっかり覚えておきましょう。
bothもeitherも「2つ」のものを指します。「3つ以上」のものを指す場合には使えないことに注意しましょう。これ非常に大事です!
「2つ」のものですから仮にAとBと置くと、bothはandを使って、eitherはorを使って表現します。both A and Bで「AとBの両方」、either A or B「AかBかどちらか」と訳します。
② either A or B「AかBかどちらか」
例
I like both this and that.
「私はこれとあれ両方とも好きだ」
Either Tom or Mary must do that work.
「トムかメアリーのどちらかがその仕事をしなければならない」
ここまでは比較的簡単かと思います。ところがこの形にnot(否定)がからんでくると、その難易度はグーンと上昇します。
not… both は「部分否定」
よくカン違いしやすいのですがbothの前にnotがつくと、
not… both A and B
という形になるのですが、「意味」に注意です。この形は「AとBの両方…ない」という意味になりません。
bothにnotがからむと「部分否定」といって「…というわけではない」という意味になるんです。例えば
例
I do not like both Tom and Ken.
は「私はTomとKenの両方好きではない」という意味ではなく
「私はTomとKenの両方好きというわけではない」
つまり
「私はTomとKenのどちらか片方が好き」
という意味になるんです。これを「部分否定」といってAとBの両方を否定する「全否定」ではなくなってしまうんですね。
ではAとBを「両方否定」、つまり「AとB両方~ない」と「全否定」したい場合はどうしたらよいかというと、bothではなくeitherを使って表現するんです。
neither A nor B は「全否定」
ここでneitherの出番です。一見難しそうに見えますが、notとeitherを合体したのもなんですよ。orの方にもnotを合体してneither A nor Bという形で使います。
意味は「AもBもどちらも~ない」でAとBを両方否定します。
例
I want neither the fish nor the steak.
「魚も肉もいらない」
この点がnot both…とneitherの最重要ポイントですね。
not A and B とnot A or Bの形に要注意!和訳の頻出ポイントです
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bothはboth A and Bという形だけではない
またこれも何気なく扱われますが、「2つ」のものを扱う場合、何もA and BやA or Bの形をしていなくても問題ありません。例えばofを使った表現などもあります。
例
Both of them are not polite.
「彼らのどちらもが礼儀正しいわけではない」
I do not like both of them.
「両方を好きなわけではない」
もちろんこのthemは「2人」を指しています。
I knew neither of them.
= I didn’t know either of them.
「私は彼らを両方とも知らなかった」
「3つ」以上を指す場合
最後になりますが、もし「2つ」ではなく「3つ以上」を指す場合は何を使えば良いのかも知っておくと良いでしょう。
通常、「3つ」以上の場合はallを使って表現します。
例
All of them were happy.
「みな幸福だった」
themは「3人」以上を指します。
All people breath air.
「すべての人は空気を吸っている」
peopleは最低「3人」はいます。ところがこれがbothになると
Both people breath air.
「両人が空気を吸っている」
peopleは「2人」と分かるわけです。
not…allは「部分否定」
allの前にnotがつくと「すべて~というわけではない」となりbothと同様「部分否定」になります。これにも要注意。
例
Life is not all fun.
「いい事ばかりはない」
※注意※
not ~ at allとallの前にatがつくと「全否定」となり「まったく~ない」となりますので注意が必要です!この使い分けは非常に分かりづらいですよね。
例
I’m not sleepy at all.
「私は全く眠くない」
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。この使い分けは非常に苦手な方が多くいらっしゃるのも事実ですので、ぜひマスターしてくださいね!
ではまた

コメント
浪人です。
素晴らしいコンテンツに出会えました、記事を書いてくださりありがとうございます。これからも利用させていただきます。
当ブログをお読みいただきありがとうございます。まこちょです。
これからも分かりやすい記事を書いていきますのでよろしくお願いいたします。間違いとかありましたら何なりと指摘してくださいね(笑)