● いつもありがとうございます、まこちょです。
TOEIC PART5の文法パートで、特に頻出なものを上げろと言われたらこれでしょう。そう、「相関接続詞」です。
この「相関接続詞」と呼ばれているものは形が決まっているという点で非常に分かりやすく、TOEICのPART5で出題されると思わずガッツポーズをする(?)英語学習者も多いのではないでしょうか。
確かにこの「相関接続詞」は覚えたもの勝ちの側面があります。しっかりとまずはそれぞれの形を覚えてしまいましょう。
そこで今回は「相関接続詞」の使い方と、この接続詞が主語になったときの動詞の形について学習したいと思います。
これが相関接続詞の基本形だ
まずはどの言葉がどの接続詞とくっついて表現するのかしっかりと頭に入れましょう。最初は2つのものに対して使う場合です。3つ以上のものを指して使うことはできないことに注意してください。
both A and B:「AとB両方」
まずは何はともあれこれでしょう。bothは必ずandを使って表現します。ちなみにbothはA and Bと「2つ」のものにたいして使いますが、この数を守ってさえいれば、何もandを使わないで表現することも可能です。
例①
He likes both baseball and soccer.
「彼は野球とサッカーの両方好きだ」
例②
He likes both my parents
「彼は私の両親が好きだ」
例②の場合、parent「s」と複数形になっていますからこの親は「父親・母親」、つまり2人を指しているのが分かるわけです。
either A or B:「AかBかどちらか」
eitherも2つのものに対して使う相関接続詞。必ずorと一緒に使います。
例
Either Tom or Mary must do that work.
「トムかメアリーのどちらかがその仕事をしなければならない」
正直この辺がTOEICのPART5に出題されるとちょっとうれしくなりませんか?(笑)そのくらいこの表現は見た瞬間に出てくなくてはいけないものなのです。
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※注意※
both A and Bとeither A or Bの「否定」の意味に注意しよう!
ここでちょっとブレイクタイム。TOEICは和訳問題がありませんので、以下のことを知らないといっても直接点数に影響するというわけではないのですが、読解、特にPART7の長文問題に多いにかかわる問題ですので、取り上げます。
both A and Bとeither A or Bの前に否定の言葉notがつくとそれぞれの意味が全く異なりますので注意が必要です。
not … both A and B
both A and Bの前にnotがつくと「AとB、両方~ない」という意味になってくれません。
これは結構盲点なのですが、bothは前にnotがつくと【部分否定】というものになり、「AとB、両方~というわけではない」という意味になるんです。
つまり「片方」はokという意味なんですね。例えば先ほどの例ですが否定文にしてみます。
例
He doesn’t like both baseball and soccer.
この文の意味ですが「彼は野球とサッカーの両方好きではない」という意味になってくれません。
【部分否定】ですので、「彼は野球とサッカーの両方好き【というわけではない】」という意味になり、「野球は好きなんだけどサッカーは嫌い(もしくは逆もしかり)」と「片方」だけ好きという意味になってしまうんです。
では「両方~ない」と2つとも完全否定したい場合はどうしたらよいのか?それが先ほど学習したeither A or Bにnotをつける形です。
not… either A or B
この形の意味は「AとBのどちらも~ない」でAとBの両方を否定します。この点は先ほどのnot … both A and Bと混乱しないようにしましょう!
例
He can not speak either English or French.
「彼は英語とフランス語の両方を話すことができない」
またnot… either A or Bはneither A nor Bと表現することも可能。全く同じ意味になります。
He cannot speak either English or French.
= He can speak neither English nor French.
その他の相関接続詞
TOEIC PART5に出るその他の相関接続詞についてご紹介します。
not only A but also B:「AだけでなくBも」
not A but B:「AでなくB」
なじみのある英語学習者も多いのではないでしょうか。alsoは「省略」されることもありますので注意しましょう。
例
These goods are not only cheap but (also) good for the price.
「これらの品物は安いばかりでなく(また)値段の割によい」
例
This is not self-conceit, but self-confidence.
「これは自惚れではなく自信です」
またnot only A but also Bは B as well as Aに書き換えることができます。その時はAとBが逆になることに注意しましょう。
例
It is useful as well as beautiful.
「それは趣味と実益とを兼ねている」
相関接続詞が文の主語になったら
相関接続詞は文の「主語」になることができますが、その時動詞の形が単数形になるのか複数形になるのか悩んでしまう人がいます。攻略法はとても簡単ですので、必ずマスターしてください。
and、but、(n)orに注目しよう。
よくboth A and Bが主語になったら…とか「暗記している」方が多いのですがそれでは非効率ですし、忘れちゃいますよね。
実は相関接続詞なのですが、この場合and、but、(n)orのうちどれを使っているのかで、単数形か複数形か決まっているんです。
主語にandが使われている時 ⇒ 必ず複数形
例えばBoth A and Bは「AとBの【両方】」だから複数形だな!などと覚える必要はありません。もっと言うと意味は関係なかったりします。
相関接続詞でandが使われている時は【必ず】複数形になるということは覚えておきましょう。
例
Both he and I are right.
「彼も私も両方正しい」
※注意※
先ほどandでつながったものはすべて「複数形」になるといいましたが、実は「例外事項」というものが存在します。以下の場合はちょっと注意が必要ですが、しっかりと押さえておきましょう。
AとBにある語が来ると全体として「単数」扱いになるものがあるんです。それはこれ。
① AとBでまとまった概念を表す場合
例 Early to bed and early to rise makes a man healthy.
「早寝早起きは人を健康にする」
「早寝早起き」をEarly to bed and early to riseと表現しており、andが使われていますが、この表現はAとBで「一つの概念」を表しますのでこれで「単数(1つ)」とみなします。
例 Bread and butter is my favorite breakfast.
「バターを塗ったパンが私のお気に入りの朝食です」
これも良くある問題。Bread and butterで「バターとパン」ではないんです。これが「バターが塗られたパン」と表現するときは、これで「1つ」ですから「単数」扱いになるというわけです。
このような例外事項を頭の片隅に置きつつ、A and Bは基本「複数」扱いと押さえるのがプロの(?)英語学習者というものですね。(まこちょ英語ブログより)
A (n)or B → Bの形で動詞の形を決める。
例えばEither A or Bの場合、Bにくるもので単数形か複数形か決まるということですね。
例
You or I am going tomorrow.
「あなたか私が明日行く」
これはIに動詞をあわせています。ちなみにこれを逆にすると、
I or you are going tomorrow.
と今度はyouに動詞の形をあわせてareに変わっています。
例
Either I or he is to blame.
「私か彼かどちらかに責任がある」
A but B → Bの形で動詞の形を決める
butはorを使い方が全く同じ。したがってNot only A but also Bを「AだけでなくB」だからAとB両方だな!なんて意味的に考えてしまうとハマってしまうことになります。
butの後ろの語句の形を見て動詞の形を決めればいいんです。
例
Not only you but also he is right.
butの後ろの語句はhe。したがって動詞の形はisを使っていることが分かりますよね。実に簡単です。
B as well as A → Bの形で動詞の形を決める
最後にB as well as Aを見てみましょう。この形だけは若干暗記が必要です。この場合「Aと同様にB」となるのですが、この場合Bの方に動詞を合せるんです。
つまりNot only A but also Bの逆になるということですね。
例
Your wife as well as you is invited to the party.
「君だけでなく君の奥さんもパーティーに招かれているのです」
あとがき
今回は「相関接続詞」についてご紹介しましたが、この箇所はTOEICの文法パートでは常連の問題ですので、ぜひマスターしてくださいね。取りこぼしは本当にもったいない!
また会いましょう。
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