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疑似関係代名詞asと関係代名詞whichは何が違うのか?徹底検証してみた!

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関係詞

この記事は

「関係代名詞の中にはasがあると聞いたのですが、このasとwhichは何が違うのでしょうか?使い分けのコツを教えてください」

と悩みを持っている英語学習者に向けて記事を書いています。

 

● みなさんこんにちは、まこちょです。

 

関係代名詞はwhoやwhich、はたまたthatやwhoseなどが人気をかっさらって(?)いますが、実はそれにも劣らず入試業界で猛威を振るっている関係代名詞があるんです。

 

そう、それは関係代名詞のas。

 

 

え?asに関係代名詞の用法があるのか!?と思われた方、意外かもしれませんが結構見ていたりするんですよ。例えば以下のような例文なんか見たことはないでしょうか。

 

You have made the same mistake as you made yesterday.

「君は昨日と同じミスをしているよ」

 

 

ここに登場しているasが関係代名詞のasになります。別名「疑似関係代名詞」と言ったりしますが、まぁ名称はどうでもよいでしょう(笑)

 

 

この関係代名詞のasが今一つ「関係代名詞」として認識されていないのは、通常このasは決まり文句的な使い方をすることが多く、どちらかというと熟語的な捉え方をして覚えている人が大半だからですね。

 

例えばこの関係代名詞のasですが以下のような形で使われることが多いです。

 

① the same A as~ 「~と同一のA」

② such A as ~「~のようなA」

③ as 形容詞+(a)+A as ~「~するのと同じだけのA」

 

 

例②

I want to paint such pictures as I see in museums.

「私は美術館で見るような絵を描きたい」

 

例③

He is as brave a man as ever lived.

「彼は類まれな勇敢な男だ」

 

 

ところがこの関係代名詞のasですが、,whichと同じように、英文の一部、または英文全体を「先行詞」にすることもできるんです。

 

, whichの用法につきましては以下の記事で具体的に検証しています。ぜひ立ち寄っていただけたらと思います。

 

継続用法のwhich(カンマ+which)の先行詞は「名詞」だけじゃない!3種類あるってホント??
...
関係代名詞の継続用法の訳し方は3種類!「そして」だけじゃない訳し方を教えます!【やさしく語る英文法】
...

 

 

したがって以下のような使い方ができるんですね。

 

I had been followed by someone, as I realized later.
「私は誰かに尾行されていたのです。それは後で気が付きました」

 

Ken was late for school, as is often the case with him.

「ケンは学校に遅刻したが、それは彼にはよくあることだ」

 

 

ところがここで上の生徒から質問が来たんですね。

 

上記の例は, asという表現ですが、このasはwhichで書き換えることはできるだろうか?そもそも、「, as」と「, which」の違いとはいったい何なのか?ということです。

 

 

そこで今回は、関係代名詞のasとwhichの違いを徹底解説。果たして関係代名詞のasとwhichは相互に入れ替えが可能なのかを検証してみたいと思います。

 

 

以下の記事を読むと次の点であなたの英語力は向上します。

 

▶ 関係代名詞のasとwhichの違いがかなり明確に分かるようになる

 

 

ぜひ会得して今後の英語学習に役立ててください。

 

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関係代名詞のasとwhichの違い

両方とも関係代名詞で、しかも文の一部、または文全体を先行詞にできるという点で一見同じ使い方が出来そうに思えますよね。

 

 

ところが意外にも結構asとwhichには大きな違いがあって、おいそれと書き換えができないようなのです。

 

そこで、asとwhichの違いを一つずつ確認して知識の定着を図ってみましょう。

 

① asの節を主節よりも「前」に出すことができる

まずは何よりも大きい点はこれでしょう。

 

関係代名詞のasもwhichも、主節の文の「全体」を先行詞にすることができますが、,whichは必ず主節が「前」になければなりません。

 

 

ところが、asは主節が前になくても使うことができます。例えばさきほどの例文ですが、

 

 

Ken was late for school, as is often the case with him.

「ケンは学校に遅刻したが、それは彼にはよくあることだ」

 

これを

 

As is often the case with him, Ken was late for school.

 

 

とすることも可能。これってかなり珍しい現象ですよね。

 

 

※このように関係代名詞asが主節よりも前に来る場合は、asを使った決まり文句的な表現になることが多いです。以下の2つの表現はがっちり押さえておきましょう。

 

as is often the case with A 

「Aにはよくあることだが」

as is usual with A 

「Aにはいつものことだが」

 

 

As is usual with young people, the man was overconfident.

「若者にはいつものことだが、その男は自信過剰だった」

 

 

もちろん通常の文でもasの節を文頭に持ってくることは可能です。以下のような例文は見たことがあるのではないでしょうか。

 

As you know, Junko has passed the exam.

「ご存知のとおり、順子は試験に受かったよ」

 

 

これは「,which」の非制限(継続)用法では考えられないパターンです。

 

I borrowed her book, which is difficult for me.
「私は彼女の本を借りましたが、それは私にとって難しいです」

× Which is difficult for me, I borrowed her book.

 

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文頭でなければ、asとwhichは書き換え可能なのか?

 

ここで、賢いみなさんはピンときたかもしれませんが、では関係代名詞のasは【文頭でなければ】whichに書き換えることが可能なのでしょうか。

 

例えば上記の例文を以下のように書き換えたら、間違いなのかしら。

 

Ken was late for school, as is often the case with him.

? Ken was late for school, which is often the case with him. 

 

なんか、文中で使われたからといって、何でも「,as」が「,which」に変更できるかというとそういうわけではないようです。

 

 

例えば以外にも関係代名詞のasとwhichは細かい相違点があります。なかなか難しいですが、以下の点で両者の違いをつかんでおいてください。

 

① which ⇒ 先行詞そのもの / as ⇒ 先行詞を含むもの

関係代名詞の, whichは先行詞が単語1語だろうと文全体だろうと、「先行詞そのもの」を指します。例えば

 

 

He said (that) he was a teacher, which was a lie.

「彼は先生だと言ったが、それは嘘だった」

 

 

この文のwhichの先行詞は前の文の一部、つまり(that) he was a teacher「彼は先生である」ですが、関係代名詞の, whichが指しているのは「そのことのみ」だけです。

 

 

ところが関係代名詞の,asを使うとasが指している内容は「先行詞そのもの」だけではありません。

 

 

The man was overconfident, as is often the case with young people.

「若者にはよくあることだが、その男は自信過剰だった」

 

 

例えばこの例文のasですが、asが指しているのは先行詞だけではありません。もちろん「その男が自信過剰だった」のも先行詞に含まれますが、それだけではなく「若者によくあること」も含みます。

 

つまり関係代名詞のasは「先行詞+そういった類のもの」を指すということですね。

 

 

Ken was late for school, as is often the case with him.

 

 

これをKen was late for school, which is often the case with himとしないのは、「ケンが遅刻する」のは、「ケンのよくあること」の一つにすぎず、関係代名詞のasの先行詞が「ケンのよくあること」全部を指しているからなんです。

 

なんか難しいですね、これ(笑)

 

② as ⇒ 後ろの動詞はbe動詞かSVCの2文型をとる動詞に限る

また、これもasとwhichの特徴の違いの一つなのですが、関係代名詞のasを使ったときは後ろの動詞はbe動詞かappear / seem / lookとかいったSVCの第2文型をとる動詞に限るという特徴があります。

 

例えば以下の例文ですが

 

 

He played tennis with her, which delighted us.

「彼は喜ばしいことに彼女と結婚した」

 

 

とすることはできます。それは関係代名詞のwhichは後ろにくる動詞の種類を問わないからなんですね。ところがこれを

 

 

× He played tennis with her, as delighted us.

 

 

としてはいけません。意外にasは後ろの動詞の種類に制約があるというのはびっくりですね。

 

③ asの後ろの文は「否定文」はダメ

私も調べているときに思わず「え!」と思ってしまったのがコレ。なんと関係代名詞asの節は「否定文」はダメなんです。例えば

 

Tom was injured in the accident, which nobody knew.

「トムは事故でケガをしたが、誰も知らなかった」

 

はバッチリなのですが、これをasで書き換えることはできません。それはnobody knewが「否定文」だからです。

 

 

× Tom was injured in the accident, as nobody knew.

 

 

もちろん否定文じゃなかったらasは使えますよ。

 

 

Tom was injured in the accident, as everybody knew.

「トムは事故でケガをしたが、みんな知っていた」

 

うーん…深いなあ。

 

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あとがき

 

今回は関係代名詞の,asと,whichの違いについて検証してみましたが、意外に違いが多くてびっくりしました。

 

この2つの関係代名詞の用法の違いはよく生徒からの質問があるところなので、上記の点を抑えつつas is often the case with Aなどの定型文をまずはしっかりと覚えてしまう、というのが一番手っ取り早いのかもしれませんね(笑)

 

 

ぜひ今後の英語学習にお役に立てば幸いです。

 

 

また会いましょう。

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