● こんにちは、まこちょです。
みなさんは日ごろ、あらゆることに「感謝」しているかと思います。「人」、「行為」その他もろもろ、とにかくあらゆることに感謝していますし、私もしています。
英語にもこの「感謝する」という表現はいろいろあります。thankやthankful、gratefulやappreciateなどがそうなのですが、実はこの表現、シチュエーションに応じて使い分けていることはご存知でしょうか。
そこで今回は大学入試問題でもよく出題される「感謝する」の表現を徹底比較!ぜひ使い分けていただき、適切な「感謝する」表現が使えるようになりましょう。
これが「感謝する」の英語表現の違いです
thank=「人」に感謝するのが基本
まず「感謝する」といったらthankです。みなさんもThank you.でおなじみですね。
この表現のポイントは、何はともわれ「人」に感謝するときに使うということです。ですからthankの後ろにはまず「人」、しかも「目的格」の名詞を置くことは覚えておきましょう。
例
Thank you.
また「感謝」の内容を表現したい場合は「for + 内容」という形でその後ろにつけます。
例
Thank you for your help.
「手伝って頂きありがとうございます」
ちなみにthanksと、thankにsをつけた表現もあるのですが、これはくだけた感じの表現で、相手が友達だったり気軽な関係でしたらsをつけて表現しても大丈夫。ただし仕事などで使うのは避けましょう。
またこのthankですが、後ろの「人」を省略することができるというのは覚えておいてよいでしょう。ただしここが重要なのですが、後ろのforは絶対に省略できません。
例
Thanks for your help.
「手伝って頂きありがとうございます」
× Thanks your help.
これはよく語法問題などで出題されますね。
thankfulは形容詞
thankfulは形容詞でbe thankful for 名詞か、be thankful that S+Vという形で使います。
例
I am thankful for what you have done for me.
「私のために色々していただきありがとうございます」
I am thankful that my family is healthy.
「家族が健康であることに感謝します」
gratefulは形容詞
gratefulはthankfulとよく似ていますが使い方は3つあります。
be grateful (to 人) for 名詞、be grateful to V、be grateful that S+Vになります。特に動詞の原形が来るbe grateful to Vの形は覚えておきましょう。
例
I’m grateful to my manager for talking me up in front of the boss.
「上司の前で私の賛辞を言ってくれたマネージャーに大変感謝しています」
I’m grateful to be promoted!
「昇進することになってすごく嬉しい!」
I’m just grateful that I don’t work for Ken any more.
「ケンのために働かなくて済むなんて神様に感謝だ」
thankfulととてもよく似ている表現がgratefulですが、このthankfulとgratefulの違いはよく質問に上がったりします。ちょっとまとめてみますね。
● thankful
⇒ 自然に発生するもの・しないものに対して感謝する
● grateful
⇒ 誰かにやってもらった努力や、してもらった行為などに対して感謝をする
基本的には書き換え可能なのですが、このようなニュアンスの違いがあるのは注意しておきましょう。
appreciate ⇒ 「行為」に感謝する
thankとの違いでよく出てくるのがこのappreciate。この表現は「行為」に対して感謝するのがthankとの決定的な違いです。
appreciateの後ろにくるのは「人」ではなく「行為」です。したがってappreciate +「人」の形が存在しません。
例
I appreciate your concern.
「お気遣いに感謝します」
とこんなことを説明すると必ず質問に来るのがこの箇所なのです。例えば次のような例文を持ってきて「これは後ろに人が来ているのではないのですか?」という質問が多いですね。
例
I appreciate him giving me the advice.
「彼のアドバイスに感謝します」
ですがよく見てください。このhimはappreciateの目的語ではなくgivingの意味上の主語なのです。~ing(動名詞)の主語は「所有格」か「目的格」の形で~ingの前に置きます。
したがってこの例文のappreciateの目的語はhimではなくgiving~なのです。もちろん次のような表現はNGです。
× I appreciate him.
動名詞の意味上の主語について学習したい人はこちらの記事がおススメ
www.makocho0828.net
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ここでappreciateの後ろの形をまとめておきましょう
① appreciate +「人」以外の名詞
例
I appreciate the pay raise.
「昇給に感謝の気持ちがいっぱいです」
② appreciate + ~ing(動名詞)
例
I appreciate having this opportunity to display my talent.
「自分の能力を発揮できるチャンスに感謝しています」
③ appreciate that S+V
例
I appreciate that you are very fatigued.
「大変お疲れのことと思います」
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。thankとappreciateの違いはよく入試で問われますし、英作文にも必要な知識ですね。
ぜひモノにしていただければと思います。
ではまた
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