●こんにちは、まこちょです。
今回は形容詞は形容詞でも「人」を主語に取れない形容詞について徹底攻略!
この点を鋭くついた入試問題が後を絶ちません。
今回も大学入試問題を中心に良問をセレクトしてみましたので、ぜひ完全正解を目指してみてくださいね。
その他の問題として助動詞、受動態などランダムに問題を配置しています。
どの単元から問われるか分からない状況の中で応用力を養ってみましょう!
本日のお題
【問】
(1) My father ( ) play golf twice a week, but now seldom plays at all.
① might not
② used to
③ was used to
④ would often
(2) A railway bridge is ( ) over the river.
① being built
② having built
③ being building
④ building
(3) 彼とは仕事ができないよ。
He is impossible ( )( )( ).
(4) He spoke so fast that I couldn’t understand him.
= He spoke ( ) fast for me ( ) understand.
(5) Since it has been snowing for a week, skiing conditions ( ) ideal tomorrow.
① have been
② are
③ should be
④ were
【解説】
used toとwould oftenの違いとは?
(1) My father ( ) play golf twice a week, but now seldom plays at all.
① might not
② used to
③ was used to
④ would often
助動詞の問題になります。若干知識が必要ですねこれ。
but以下を見てみると、
, … but now seldom plays at all
「しかし今はほとんど(ゴルフ)をしない」
てあるじゃないですか。この時seldomは「ほとんど~ない」と否定の仲間だってことを押さえることがポイント。
これ、butが非常に目立つ問題です。
なぜならbutは「逆接」の接続詞。つまり前後の論理展開が「逆」になります。
したがってbutの前は「ゴルフをする」というニュアンスになっているはずです。これが1点目。
しかもbut前の「時制」は現在形ではないことが濃厚
なぜって、もしbutの前の文も「現在形」ならnowなんてことわる必要がないからです。A (and, but, or) BのAとBは時制が基本同じになりますが、時制を変えたい時には、言葉を入れて変えることになります。
等位接続詞について学習したい方はこちらの記事へどうぞ
www.makocho0828.net
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実はこの時点で消える選択肢があるんです。それは①。
notとseldomがかぶってしまっていてbutを使う意味がなし!
③も消えますね。was usedは「受動態」。能動態に直すと、
used my father…
「私の父を使った」?と意味不明である。
受動態をみたら能動態に戻してみるのは重要なセオリーです。
「態」の変換についての詳しい記事はこちらになります
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さて②と④ですがused to V とwould often V はよく「かつて~したものだ」と「過去の回想」表現で使われる。
would often = used toって覚えちゃうとこの問題選べなくなってしまうのがミソなんです。
したがって違いを知ろう!
[used to Vとwould often Vの違い]
① used to V ⇒ Vにくるのは動作動詞と状態動詞
② would often V ⇒ Vは動作動詞のみ
例 There ( ) be a church on the hill.
① used to
② would
よくある問題ですがbeは「状態動詞」なのでwould oftenは使えない。①が正解。
今回はplayが「動作動詞」なので、この点では選べませんね。
そこでもう一つの違いに注目します。
used to V は「現在との対比」で使われる。
ここではnow以下が「現在」のことだから、「現在」と比べているといえますね。
したがって正解は②!できましたか?
would oftenとused toについて詳しく知ろう
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buildは他動詞
(2) A railway bridge is ( ) over the river.
① being built
② having built
③ being building
④ building
この問題は一見選択肢をみるとなんでも入りそうですよね。
ポイントはbuild。
buildは「他動詞」で動詞で使った場合、後ろに名詞が必要です。
例 He built the house.
これ、どの選択肢を入れても( )の後ろに名詞がないんじゃないことに気づこう。
他動詞で後ろに名詞がないパターンは、「受動態」表現のときだ。
したがって be + 過去分詞の形になっていなくてはならない。
この時点で②、③、④、すべて消えてしまうのでした!正解は①。進行形の文の「受動態」表現です。
例 He is reading a book.
= A book is being read by him.
人を主語に取れない形容詞から「タフ構文」と気づく
(3) 彼とは仕事ができないよ。
He is impossible ( )( )( ).
まずこの文、He is impossibleという出だしで「違和感」を感じなければなりません。
impossibleという形容詞は「人」を主語(S)に取れない形容詞なのです
つまりこの英文、しょっぱなからありえない形が炸裂してます。
impossibleなどの形容詞はIt is impossibleのようにIt isから文がスタートするのがスタンダード。
ではこのHeはもともとはどこにあったのだ?と気づくことがポイント。こういう構文を「タフ構文」といったりします。下の記事をちょっと見てみてください。
タフ構文っていったい何?と思った方、非常に重要な構文です
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したがってこの文章はもともとこういう形になっていたと予測されます。
It is impossible to work with him.
with himで「彼と一緒に」。togetherはダメ。だってtogetherって「副詞」。後ろに名詞が置けないですものね。
ところでこのIt is ~の文章は通称「タフ構文」といって、一番後ろの名詞をItの代わりに「前」に持ってくることができる。つまり、
He is impossible (to)(work)(with).
と表現できるのだ!すごい構文だなぁ。
このタフ構文は結構出題頻度が高く、トラップも多い。例えばこんなの。
例 This river is dangerous to ( ) in July.
① swim
② swim in
③ swimming
④ swim it
正解は②なのですが出来ましたか?
so~that構文の書き換え問題
(4) He spoke so fast that I couldn’t understand him.
= He spoke ( ) fast for me ( ) understand.
これはいけるんじゃないでしょーか。
so~that S could not V は「大変~なのでSはV出来なかった」です。
よくtoo~ for A to構文と書き換えられるのはあまりにも有名で、結構覚えている方も多いかと。
この問題で良く問われるのは、so that構文のときにはunderstandの目的語himがついているのに、too~to構文のときにはhimが消えてしまうのか?というもの。
でも簡単です。so~that構文のthatは「接続詞」。したがって後ろの文はすべての要素がそろった「完全文」でなければなりません。
ところがto V の場合は「完全」「不完全」の縛りがないので、今回のように全体の主語と最後の名詞が「同じもの」を指している場合、省略されるのです。
接続詞の基本ルールはこちらに記事を読もう!
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助動詞は「未来」の内容になる
(5) Since it has been snowing for a week, skiing conditions ( ) ideal tomorrow.
① have been
② are
③ should be
④ were
まずこの文ですがtomorrowがあまりにも目立ち過ぎですね。
したがって( )には「未来形」が入ります。必ず。
ということは話は簡単、選択肢の中で「未来形」表現があるものが候補になるのですが、未来形ないっすね。
でも心配ご無用! 助動詞は現在形ですが内容は「未来」の内容になるのです。
例 He must study.
「彼は勉強しなければならない」
⇒ 彼はまだ勉強していない(これから勉強する)
したがって答えは③になりますね。
助動詞について詳しくなりたい!そんな人にはこれ
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まとめ
さて今回はいかがでしたでしょうか。なかなか難しい問題がありましたが、理詰めで解けるようになると成績が安定しますよ!
ではまた
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