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比較級+than any other+単数名詞のotherは省略できる?その違いを徹底検証してみた!【やさしく語る英文法】

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比較級・最上級

 

この記事を読むと
最上級相当表現でanyの後にotherがつく場合とつかない場合の違いが分かります。

 

● こんにちは、まこちょです。

 

比較級の表現の中に、見た目は比較級(-er than や as~as)を使っているんだけれども、最上級相当の意味になる表現があります。例えばこんな例文などが有名ですね。

 

例① 

Alaska is larger than any other state in the United States.
「アラスカは合衆国にある他のどの州よりも大きい」

 

よく比較級+than any other+単数名詞という形で学習された方もいるんじゃないでしょうか。

 

ところが先日、生徒からこんな質問を受けたんですよ。



 

「先生、この比較級+than any other+単数名詞なのですがotherって省略できますか?

 

というもの。何でもanyの後ろのotherが消えた文を見たことがあるのだといいます。

 

確かにありますね、例えばこんなのはどうでしょう。

 

例② 

Mt.Everest is higher than any mountain in Japan.
「エベレストは日本のどの山よりも高い」

 

この例②は確かにanyの後ろにotherがないですね。生徒もこのような例文を見て不思議に思ったのでしょう。

 

いったいこの例①と例②はどういった違いがあるのか?本日はこの点を解説しようと思います。

 

ぜひotherがないのはなんとなく気分で、ではなくビシっと答えられるようになってしまいましょう。

 

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otherは「○○のほかの」という意味だ

otherという単語は「他の~」という意味で押さえている方もいるかと思います。




ということはthanのうしろにany otherがついているということは、




… any other 名詞
他のどんな名詞」




という意味になるということです。で、ここでちょっとクエスチョン。



このother、「ほかの」と訳しますが、いったい何のほか」なのでしょうか。



ここで先ほどの例文①をもう一回引っ張り出すと



例① 

Alaska is larger than any other state in the United States.
「アラスカは合衆国にある他のどの州よりも大きい」




こうしてみるとあっさり分かると思いますが、もちろんアラスカ州のほかの州」ということですよね。



つまりany other state in the United States「アメリカ合衆国にある他のどんな州」にはアラスカ州は入っていませんよね



ところがこの例①、もしotherを取って表現してしまうとどのようなニュアンスになるのでしょう?




例③ 

Alaska is larger than any state in the United States.
「アラスカは合衆国にあるどの州よりも大きい」




こうなると当然otherがないわけですから当然意味も変わるわけです。「アメリカ合衆国のどの州よりも…」ってこれってよく考えると




アラスカ州も入ってるじゃないの!




分かってもらえたでしょうか。otherを入れると、「一番」のもの(つまりここではアラスカ州ね)を排除することができるんです。これ、もしotherがなかったら結果的に




Alaska is larger than Alaska in the United States.
「アラスカはアメリカ合衆国のアラスカよりも大きい」



という意味不明な表現を認めてしまうことになります。これは変だわ…


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otherがない場合の盲点

では例②はどうでしょうか。



例② 

Mt.Everest is higher than any mountain in Japan.
「エベレストは日本のどの山よりも高い」




than以下を見てもらうと分かりますが、今度はotherがないですね。ですからこの箇所は「日本にあるどんな山(よりも)」という意味になります。




これ今度はotherをつけてみましょうか。





Mt.Everest is higher than any other mountain in Japan.



そうするとこの箇所は「日本にあるエベレスト山の他の山(より)」となりますが、




そもそもエベレストは日本の山じゃねえ!




と突っ込んでいただいた方が分かりやすいかと(笑)




とエベレストは「日本」のカテゴリから外れますので、わざわざotherなどつけてエベレスト山のほかの日本の山」などと区分けする必要がないのです。

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otherの練習問題

では最後にこの問題をやって確認してみましょう。次の2つの英文はotherが必要かそうでないか?



【問題】


(1) No (other) city in Japan is larger than Tokyo.



(2) No (other) city in Japan is larger than Los Angeles.




さあできたでしょうか?解答にいきましょう。


(1)は「東京より大きい都市は日本にはない」という意味です。東京は「日本」というカテゴリの中に含まれていますので、当然otherを使って「東京の【ほかの】という表現が必要になります。したがって(1)はotherをつけるんです。



(2)はどうでしょう?意味は「ロサンゼルスより大きい都市は日本にはない」です。ロサンゼルスは「日本」のカテゴリに含まれませんよね?したがって区分けする必要がありませんのでotherは必要ないのでした。


分かりました?

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まとめ

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さて今回はいかがだったでしょうか。このotherは確かについたり消えたりして非常に受験生にとっては嫌な表現の1つです。ですがしっかりとその理由を考えると納得できるというものです。ぜひ英語学習頑張ってください。



ではまた

比較級の学習方法が分からない!そんな方は以下の記事を確認してみてください

比較級の学習方法はこちらで完璧!完全攻略します

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