● こんにちは、まこちょです。
主語が単数か複数かによって動詞の形を変えるというのは、英語などでは非常に重要な要素で、英作文などでよく減点されるポイントになったりします。
ところが主語がHeやThese booksなどはまだ分かりやすいにしても、A and B や A or Bなどのいわゆる「複合主語」の形になってしまうと途端に動詞の形に悩んでしまう生徒が多くみられます。
実は一見複雑そうに見えるこの「複合主語」ですが、パターンを覚えてしまうと非常に簡単!あっという間に瞬殺してしまいます。今回はそのポイントを徹底解説!
もうこれでこの主語は単数?複数?などと悩むことはなくなるはずです。ぜひ今後の英語学習に役立ててくださいね!
複合主語は「等位接続詞」に注目しよう
どうも、こういった複合主語は「それぞれの形を暗記して対応する動詞の形を覚える」と考えている方が多いですね。
そんなことやってたらすぐ忘れますし、日が暮れてしまいます。
それよりもある言葉に注目してそのパターンを覚えてしまった方がはるかに効率的・かつ忘れにくくなるんです。
その言葉とはand、but、orなどの「等位接続詞」。
なんとこの複合主語は一見複雑に見える形をしていたとしても、等位接続詞の何が使われているかによってパターン化することができるのです。
ですからまずは複合主語だ!と思ったらまずはこの点に注目すると良いでしょう。
ではここからはパターンで見ていきましょう。笑ってしまうくらい簡単ですから。
A and B → 基本は複数
まずはAとBがandでつながっているパターン。この場合、例外を除いてAとBに関係なく「複数」扱い。
例① Mike and Ken are good friends.
「マイクとケンは仲がよい」
例② Both he and I have to pay.
「彼と私の二人とも支払わなければならない」
みなさんの中には例②のようにA and Bの前に「Both」がくっついているからこの主語は全体で「複数」になっているんだろう、と思っている方もいるかもしれませんが全然関係ありません。
重要なのはandが使われているかどうかなのです。この言葉だけに注目していれば、AとBに来ている単語が何であれ、基本は「複数」とパターン化して構わないんです。
※【注意】
…最初は隠していようと思ったのですが(おい)、後々無用な混乱をきたす場合がありますので、例外事項としてここに紹介いたします。
実はこのA and Bのパターン、AとBにくる語に関係なく「複数」扱いといったじゃないですか。
ところがこのAとBにある語が来ると全体として「単数」扱いになるものがあるんです。それはこれ。
① AとBでまとまった概念を表す場合
例 Early to bed and early to rise makes a man healthy.
「早寝早起きは人を健康にする」
「早寝早起き」をEarly to bed and early to riseと表現しており、andが使われていますが、この表現はAとBで「一つの概念」を表しますのでこれで「単数(1つ)」とみなします。
例 Bread and butter is my favorite breakfast.
「バターを塗ったパンが私のお気に入りの朝食です」
これも良くある問題。Bread and butterで「バターとパン」ではないんです。これが「バターが塗られたパン」と表現するときは、これで「1つ」ですから「単数」扱いになるというわけです。
このような例外事項を頭の片隅に置きつつ、A and Bは基本「複数」扱いと押さえるのがプロの(?)英語学習者というものですね。
A or B → Bの形で単数か複数かを決める
続いては A or Bの形。これもパターンは決まっているのです。注目するのはB。orは後ろの名詞を注目するだけでok。
例③ You or I am going tomorrow.
「あなたか私が明日行く」
この例文、orの後ろがIです。したがって動詞がIに合わせたamになっているのがお分かり頂けるかなと思います。これが仮に
I or you…
とyouとIが逆になったとしたら?もう慌てませんよね、あくまでもorの後ろを見て動詞の形を決めますので
I or you are…..
とyouに合わせたareなどで受けるようになるわけです。簡単でしょ?
例④ Either I or he is to blame.
「私か彼かどちらかに責任がある」
この文もEitherがついているからごにょごにょ…と考えることは全く無意味。orが使われているなら無条件でorの後ろに注目です。
A but B → Bの形で単数か複数かを決める
orの場合は意外と知っている人も多いのですが、これがbutになると途端に判断が曖昧になる受験生が多いですね。
まったくorの時と処理が同じなのだが
そう、実はbutはorの場合と全く同じ処理の仕方で大丈夫。つまり A but BのBに注目して動詞の形を決めればいいんです。
例④ Not you but he is wrong.
「あなたではなく彼が間違っている」
butの後ろのheに合わせて動詞が決められていますよね。
例⑤ Not only you but also he ( ) right.
① is
② are
これはどっちが正解?こんなとき「not only A but also B(AだけでなくB)」の知識をどこからともなく引っ張ってきて「AだけでなくBなんだろ?じゃあA+Bということだから複数形だね!」なんてやってるとドハマりを経験することになるんです。
まったく意味なんて関係ないんですよ。
not only A but also B の相関構文、butが使われていることが全てなのだ。したがってbutの後ろの名詞に注目すればいいだけの話なのだった。
Not only you but also he ( is ) right.
A as well as B → Aが単数形か複数形かで動詞の形が決まる
さて最後になりました。A as well as Bですが、この相関構文「Bと同じくA」と訳します。つまりこの構文はAが中心になるんです。
したがってAの方に動詞の形を合せましょう。
例 Your wife as well as you is invited to the party.
「君だけでなく君の奥さんもパーティーに招かれているのです」
これはその他の表現として A, if not B「Bとは言わないまでもA」、A, not B「BではなくA」、A rather than B 「BよりもむしろA」 とA中心となるものはすべて同じようにAに動詞の形を合せますので注意しましょう。
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。やみくもに全部覚えるのはしんどいばかりでなくすぐ忘れてしまいますので、今回のように等位接続詞などに注目して効率よくパターン化していくと、忘れづらくなりおススメです!
ぜひ今後の英語学習にお役立てくださいね。
ではまた
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