● こんにちは、まこちょです。
今回は、前回のmarryと同レベルか、さらに凶悪な語法をもつ単語を紹介します。本気でヤバいです。
ちなみにmarryに関する記事はこちらになります。これも危険です
www.makocho0828.net
まこちょ英語ブログ危険度指数★★★★★(?)をつけるこの単語、そのデンジャラスぶりは受験業界でも騒然です。
ご紹介しますね、help君です。
このhelpという動詞、中学時代から基本英単語で学習するので、見慣れた方も多いのではないでしょうか。なんだhelpかよ、と思った方もいると思いますね。
ところがこのhelp、実は受験業界では非常に警戒すべき動詞であり、この単語のせいで数々の受験生が涙を呑んでいった事実を見逃してはいけません。特に整序問題などで頻出するこのhelpの語法についての生徒の質問は非常に多くて
先生、なぜhelpはhelp 人 動詞と動詞が2つ出てくるのでしょうか?
先生、なぜhelpはhelp 動詞と動詞を連続して使うことができるのですか?
などと大人気です(笑)
そういうわけで今回はこのhelpの使い方を心ゆくまで堪能してもらって、helpの危険性をしっかりと感じていただきたいと思います。そして今後の英語学習にぜひお役立てください!
helpは「助ける」の意味の時は後ろに「人」
まず、いきなり重要なことを言いますが、helpは「助ける」の意味のときは必ず後ろに「人」が来ます。「人」以外の名詞は来ないことを理解しましょう。
例① We must help poor people.
「困窮者を助けなければならない」
例えばこの時によく間違えるのが「私は彼の宿題を手伝った」を英作文にするとき、
× I helped his homework.
とやってしまうこと。くどいようですが「手伝う・助ける」の時はhelpは「人」を後ろに取るのです。
じゃぁこの英作文はどうやって表現するのか。こうなるんですね。
○ I helped him with his homework.
help 人 with 仕事という形で表現するんです。あくまでもhelpの後ろは「人」という部分を崩さないのがポイント。
help 人 to 原形:「人」が~するのを手伝う
ところでこのhelp +「人」の表現ですが、何も後ろはwith 仕事という形だけとは限りません。to不定詞も後ろにつけることができるんです。
help +「人」 to 原形で「「人」が~するのを手伝う(助ける)」という意味になります。
例② She helped me to find my umbrella.
「彼女は私が傘を捜すのを手伝ってくれた」
そしてこの形にこのhelp語法の驚異的な一面がさく裂するのだった!それはこれ。
つまり先ほどの例②はこのように表現することもできる。
例② She helped me (to) find my umbrella.
↓
She helped me find my umbrella.
この「to 原形」の部分が単に「原形」でいい、というルールが受験生を恐怖に陥れるのである。このポイントは4択問題や字数制限ありの英作文、または整序問題等で問われる非常に厄介な性質。ちょっと問題やってみましょうか。
問( )内に正しいものを選びなさい
John’s vast knowledge didn’t help him ( ) the problem.
① solve
② solving
③ to be solved
④ solved
さてどうでしょうか。help 人 to 原形のtoの部分が省略されることがあるという知識が不足していると、なんの疑問ももたずに③を選んでしまうのではないでしょうか。
ところが正解は①なのである。
solveは他動詞でSVOの第3文型を取ります。つまり使い方は A solve Bという形になるんですね。
③の選択肢はbe solvedですから「受動態」で使われています。つまり、
A solve B
↓
B be solved (by A)
↓
B be solved
でsolveは「受動態」のときに、後ろに直接名詞が置けないのであった。つまり、to be solved the problemという形があり得ない、という結論になるわけです。
受動態についての詳しい考察はこちらにどうぞ
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ね?怖いでしょ?
そしてhelpの猛攻(?)はこれだけではなかったのだった!
すみません、気分的にこんな感じでしたので載せてみました。
helpには自動詞がある
ここまでのhelpは後ろに「人」という名詞がついていますから「他動詞」ですよね。
実はhelpには「役立つ」という意味の自動詞があるんです。
そしてこの自動詞のhelp、to不定詞と組み合わせて使うことができます。つまりhelp to 原形で「~するのに役立つ」とすることができるんです。
例③ He helped to start the car.
「彼は車を発進させるのを手伝った」
そしてなんとこの表現のtoも省略できるのだ!つまり
例③ He helped start the car.
と表現することができるのである!
いや、これは怖いですよ~(笑)なんせ見た目ではhelp startと動詞が2つ連続して並んでいるように見えますからね。
動詞は連続して並べることができないと学習してきた受験生には非常にきつい試練となるわけです。
この性質を利用した問題がこちら。
問 次の1~5の選択肢を並び替えて( )に入れなさい。
We had a flat tire on the way here, but a truck driver( )it.
1.be passing us 2.change 3.helped 4.just happened to 5.who
答えは
~, but a truck driver who just happened to be passing us helped change it
なんと!helpには後ろに~ingが来る用法がある
なんとhelpは後ろにto+動詞の原形の形ではなく、~ingの動名詞を置く語法があるんです。もう勘弁してくれよ~ってな感じですよね。
つまり形はhelp + ~ingとなりこの時のhelpの意味は「助ける・役立つ」という意味ではなくなるんです。以下にまとめてみましょう。
この語法はcan’tと一緒に使うことが多くてcan’t help ~ingで「~するのを避けられない ⇒ 思わず~してしまう」という表現になるんです。
例
His joke was beyond funny. I couldn’t help laughing.
「彼のジョークは面白いなんてものじゃなくて、思わず吹き出してしまった」
しかしここまで来ると、helpの語法、もはや何でもアリだな…
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。このhelpは非常に危険な語法を持っていますので、入試問題で見かけたら警戒するくらいの心構えが必要なのです。ぜひ練習を通じて耐久をつけておきましょう!
● helpの語法まとめ
- help 人 with 物「人の物を手伝う」
- help 人 (to) do 「人が~するのを手伝う(助ける)
- help (to) do 「~するのに役立つ」
- help + ~ing 「~するのを避ける」
ではまた
コメント
素晴らしい。
実に、素晴らしい。
なんで、「let me help carry your things」が正しいのか解らなかった。
「help」は恐怖の単語ですね。
・・・ああ、恐ろしい。
とっぴん様
いや~震えるくらい怖い単語ですhelp君は(笑)