● こんにちは、まこちょです。
先日中学生からの質問でこんなことを聞かれました。
「先生、『雨が降る』の表現ですがIt is rain today.で合ってますよね?」
というもの。
うん、これはですね、英語の得意な方は理解されているかと思うんですが、決して笑えないですよ。
実はこの「雨が降る」という英語表現は、大学入試の勉強をしている受験生でも間違えることのある、勘違いしやすい箇所なんです。
「雨」を表す表現はrainの他にrainyがありますが、この品詞を正確に使える人は思った以上に少なかったりします。
そんなわけで、今回は「雨が降る」の正確な表現方法とrain rainy raining の使い分けを徹底解説!特にrainingとrainyの違いは混乱する箇所なので注意しましょう。
ぜひ「今さら」と馬鹿にせずにしっかりと身につけてみてくださいね。しかし「雨」に関する英語表現ってこんなに違いがあったなんて…
rainには名詞と動詞がある
まず絶対に押さえておかなくてはならないのは、rainには名詞と動詞の2種類の品詞があるということ。形的には全く同じですので、この点で英語学習者のカン違いが良く起こってしまうんです。
例えば次の文の違いは一体なんでしょう?
例①
It is rain.
例②
It rains.
例①のrainはisの後ろで使われていますから「名詞」のrain、例②のrainは主語Itの後ろで使われていますから「動詞」のrainです。
通常「雨が降る」の表現のときは、rainは動詞で使うことになっています。
つまり例②の表現が「雨が降る」の表現として正しいということになりますが、じゃあ例①はいったいどのような意味になるのでしょうか。
じつはrainを「名詞」で使った場合、「雨が降る」という表現にはならず、
It is rain.
「それは雨だ」
という意味になってしまうのでした!つまりItは代名詞として認識されてしまうのです。「雨が降る」と「それは雨だ」は全然違いますね。
We have rainのrainは名詞
ところで、なぜこのようなカン違いが起こってしまうのかというと、It rains「雨が降る」にはWeを主語にした書き換え表現があるからなんです。
It rains.
= We have rain.
このWe have…で「雨が降る」と表現すると、動詞はhaveですからrainが動詞の訳ありません。そうWe have rainのrainは「名詞」なのだ。
まったくもって紛らわしい!
ちなみに「雨がたくさん降る」の表現の場合、It rains.は動詞のrainを修飾することになるので、
It rains a lot.
と動詞の後ろに副詞扱いのa lotを置くことになりますが、これがwe have rainの形の場合、「たくさんの雨が降る」と考え、名詞のrainをa lot ofが「前」からかかることになります。
We have a lot of rain.
There is a lot of rain
rainingは「今まさに」雨が降っている」
rainingはもちろんbe rainingという表現で使うことになります。つまり「現在進行形」という形になるわけですね。It rains.が「雨が降る」という単に事実を表しているにすぎないのに対して、進行形表現のrainingを使うと、
It is raining.
「(今まさに)雨が降っている」
という表現になるわけです。
rainyは「雨が降ったりやんだりしている」
先ほどのrainingとrainyの違いはrainingは「(今この瞬間)振っている」というライブ感満載なのに対して、rainyは「雨は降っている」のですが「降ったり止んだり」という、俗にいう「雨模様」を表すときに使います。
窓の外を見たら雨がザ~っと振っていれば、
It’s raining.
「雨だよ~」
外を見たら雨は降っていないのだが、道がびっしょり濡れているとき、
It’s rainy.
「雨模様だな」
ただ、この2つの違いについては厳格な違いというものは実はないこともあわせてご報告しておきます。
雨の種類に応じて使い分ける
最後に「雨」にもどしゃぶりの時もあれば、しとしと降りのときがありますよね?この雨の種類によって英語は表現を使い分けることができます。参考にしてみてくださいね!
It’s pouring. 「土砂降り」
It’s raining hard. 「激しい雨」
It’s raining heavily. 「激しい雨」
It’s raining lightly. 「小雨」
It’s drizzling.「パラパラ雨」
It’s misting.「霧雨」
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。「雨が降る」の表現は中学生で学習するのですが、なかなかどうして英語表現で間違える箇所でしたので、今回取り上げてみました。
ぜひ再度思い出し学習してくれると幸いです。
ではまた
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