● こんにちはまこちょです。
英文法問題でよく狙われる品詞に「前置詞」があるのですが、この品詞の後ろにはいったいどんな品詞を置くのかは、受験業界でもかなり熱いネタとして登場します。
今回はこの前置詞の後ろについての攻防(?)を徹底的にやってみましょう。
ここをしっかり理解すると、英作文等でも減点を減らすことができますので、ぜひモノにしていただければと思います。
また、今回はランダム問題形式になりますので、その他の文法事項も登場します。
ぜひ全問正解を目指してくださいね!
本日のお題
【問】
(1) It is impossible to tell when they ( ) us again.
① will visit
② are visited
③ will have visited
④ had visited
(2) Do you think he ( ) his father?
① resembles
② is resembling to
③ resembles to
④ is resembling to
(3) I often told you to do your duty, but you ( ) not listen to me.
① had
② might
③ should
④ would
(4) My mother complains of ( ) too lazy.
① I am
② I being
③ me to be
④ my being
(5) I seem to ( ) a bad cold last night.
① be caught
② been caught
③ catch
④ have caught
【解説】
when節は名詞節か副詞節か
(46) It is impossible to tell when they ( ) us again.
① will visit
② are visited
③ will have visited
④ had visited
tellに続くwhen節ですね。この場合when節の品詞が分からないと( )の中がどうなるのか特定できません。
tellは「他動詞」。したがって後ろには名詞が必要になりますので、when節に「名詞」になってもらわないといけませんね。
名詞節のwhenは「いつ~か」と訳します。未来を表す場合willなどの未来表現を節内に使うことが可能。ここでは「彼らがいつ再び私たちを訪れるか」ですから未来の内容です。
したがって①が正解。③も未来形ですが、will have Vp.pは「未来完了形」。完了形を使う場合は完了形を表す言葉が必要になります。
訳「彼らが再びいつ私たちのところへくるか分かることは不可能だ」
参考記事はこちらです
www.makocho0828.net
www.makocho0828.net
resembleは他動詞
(47) Do you think he ( ) his father?
① resembles
② is resembling to
③ resembles to
④ is resembling to
動詞の使い方ですね。これは多分に暗記が必要です。resembleはその特徴としてつぎの2点をおぼえておくと良いでしょう。
[resemble]
① 他動詞
② 進行形にできない(=状態動詞)
したがって答えは①が正解になります。動詞は「使い方」を会得しなければいけませんからつらいですよね。
訳「彼は父親と似ていると思いますか」
状態動詞についてもっと知ろう
www.makocho0828.net
www.makocho0828.net
助動詞の問題は必ず「全体」を読む
(48) I often told you to do your duty, but you ( ) not listen to me.
① had
② might
③ should
④ would
選択肢を見てみると「助動詞」の問題であることは一目瞭然ですね。助動詞の場合、助動詞がかかわる文だけ見るとどれも正解になるので、しっかり前後の文を見ましょう。
参考記事はこちらです
www.makocho0828.net
この文はbutを間に2つの文がくっついていますよね。つまりA, but Bの形です。
AとBは時制の言葉による変更がなければ必ず同じ時制になります。
I often told you to do your duty, but you ( ) not listen to me.
この文はbutの前の文が「過去形」ですから、後ろの文も過去形になるはずです。そう思って選択肢を見ると
まず①のhadはダメですね。had listenという表現はありません。
②③のmightとshouldですが、まずmightはmayの過去形だと認識している方がいますがそうではありません。
mayもmightも「~かもしれない」という助動詞の現在形。単に「度合い」を表しているにすぎません。may、shouldの過去形はmay[might]have Vp.p / should have Vp.pと表現します。したがってここでは×。
答えは④が正解。なぜ?wouldだってmightと同じじゃないか、と思うかも知れませんね。
ところがwouldには「拒絶」のwouldがあり否定語のnotとともに「どうしても~しなかった」という意味にすることができるのです。willのバリエーションは豊富ですから注意しましょう。
参考記事はこちらです
www.makocho0828.net
www.makocho0828.net
訳「わたしはあなたに義務を果たすようよく言ったが、あなたはどうしても私の言うことを聞かなかった」
前置詞の後ろは名詞(句・節)か動名詞
(49) My mother complains of ( ) too lazy.
① I am
② I being
③ me to be
④ my being
( )の前には前置詞のofがありますね。これがヒントになっています。なぜって前置詞の後ろに置く品詞は限られているからです。
特に、前置詞の後ろに置いてはいけない形は学習しておく必要があるでしょう。
●[前置詞の後ろに置けない形]
① 不定詞 (to V)
② that節
③ 主語(S)
④ 動詞・形容詞
うーん結構ありますね。この意味で①と③はダメですね。
残りは②、④ということになりますが、前置詞の後ろの~ingですから「動名詞」ということになりますね。
動名詞に意味上の主語をつける場合は「所有格・目的格」でつけるのがお約束です。
したがって正解は④ですね。
訳「母は私が怠慢だと不満をいう」
動名詞の意味上の主語についての記事はこちらをどうぞ
www.makocho0828.net
lastがあるので過去の箇所がある
(50) I seem to ( ) a bad cold last night.
① be caught
② been caught
③ catch
④ have caught
この文はlast nightが光っていますね。last~が文中にある場合は「過去形」の時制になります。ところがこの主節の文章の時制はseemで「現在形」です。ここに違和感を感じることが重要ですね。
もちろんlastを使っていて過去形ではないことはありえませんので、残された道は唯一見えていない( )に過去形になってもらわないといけませんね。
ということはここ、主節とto以下が時制が異なるということですよね。
( )の前にはto。seemはseem to Vで後ろに不定詞が続く用法があるのでした。
不定詞で主節の時制と「異なる」場合の表現の仕方は to have Vp.pで表現します。
したがって答えは④。できましたか?
訳「私は昨夜、ひどい風邪を引いたようだ」
まとめ
今回はいかがだったでしょうか。ランダムに問題を出していますのでなかなか全問正解は難しいかもしれませんが、根拠をもって問題に取り組んでみてくださいね。
ではまた
合わせて読みたいこんな記事があります
www.makocho0828.net
コメント