● こんにちは、まこちょです。
それにしても、不定詞の入試問題ってやつはなんでこんなに多彩なんだ!って思いませんか?
多分全国30万人の受験生(?)がそう思っていると思うんですよね。
そう今回の入試問題は不定詞がメイン。
しかしどこから文法事項がでるか分からないってのは嫌なもんです。
でも押さえる!入試問題なんてどこから出るか分からないのですから。
ぜひモノにしましょう。そして次のステップに進みましょう。
ではLet’s try!
本日の問題
【問】
(1) ( ) difficult to determine the causes of the accidents.
① There’s
② Here’s
③ It’s
④ That’s
(2) 正しいものを選びなさい。(一つとは限らない)
The driver slowed down ( ) avoid an accident.
① in order to
② so that
③ to
(3) All you have to do is ( ) the dishes.
① to washing
② wash
③ for washing
④ to be washed
(4) I really ( ) that radio next time I’m in New York.
① should have bought
② must buy
③ forget to buy
④ have bought
(5) She ( ) for six years on June 10 this year.
① will be marrying
② will have married
③ will have been married
④ is going to get married
【解説】
仮主語になれるのはItのみ
(6) ( ) difficult to determine the causes of the accidents.
① There’s
② Here’s
③ It’s
④ That’s
この文章は選択肢の①~④のどれを入れても。difficultまででSVCの第2文型になることに気づくのがポイントです。
S is difficult…
ここまでで文が終了するのならこの選択肢、どれでも入るのですが、この文章はtoV…の不定詞がこの後に続きます。
この部分を生かすには、主語が「仮主語」になってもらわないと、宙ぶらりんになってしまいます。
英語で「仮主語・仮目的語」を表すことができるのはItしかありません。したがってここは③が正解。
仮主語のitについて深く学習したい方はこちらがおススメ
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不定詞は「句」であり「節」ではない
(7) 正しいものを選びなさい。(一つとは限らない)
The driver slowed down ( ) avoid an accident.
① in order to
② so that
③ to
( )の後ろを見てみましょう。avoidはVで「避ける」。ということは( )には後ろに動詞の原形を取ることができる表現が来ることが分かりますね。
選択肢①~③ってどれも「~するために」の表現ですね。もちろん意味からは選べません。
ですが特徴がありますよ。①と③はtoですから、in order to V、to Vと動詞の原形が置けます。
それに対してso thatのthatは「接続詞」。
接続詞の後ろはS+Vと「文」が続かなくてはなりませんね。
したがってここでは①、③が正解となります!できました?
接続詞についてもっと深く知ろう!オススメはこちらの記事になります
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to Vのtoが消える用法とは?
(8) All you have to do is ( ) the dishes.
① to washing
② wash
③ for washing
④ to be washed
この問題はよく「不定詞」の項目で、All S have to V is to… 「SがVしなければならないこととは、…することだ」 → 「Sは…しさえすればいい」と紹介される表現です。
そういう意味で正直「暗記」が必要なのですが、この問題、意外と落とし穴が多いです。
暗記が終了している人にとってはis to…の形になることが分かっていますので、選択肢の①か④が正解だな!って思いますよね。
ただしこのtoは不定詞のtoなので、後ろは動詞の原形が来るので、①はダメじゃないか!ということで答えは④ということに落ち着くんですよね。
まずいっすね。
よ~く見てください。試しにこの答を入れて文章を眺めてみましょう。
All you have to do is to be washed the dishes.
この文章、よく見るとto be washedですからto以下が「受動態」になってますね。
ところで動詞のwashってどういう使い方をするんでしたっけ?
washは「他動詞」でSVOの第3文型で使います。したがって
A wash B 「AはBを洗う」と使います。
例 He washed the car.
「彼はその車を洗った」
これを「受動態」にしてみると、
The car was washed by him
ここです。by himでわかるとおり、washは「受動態」で使うと後ろに直接名詞を置けないのです。ですから、
All you have to do is to be washed the dishes.
とbe washedの後ろにthe dishesと直接名詞が置いてあるこの文は、本来のwashではありえない形になっていることに気づかないとだめです。
じゃあ答えがないじゃないか!ってあわててはいけません。じつはこの表現、見逃せないポイントがあるのですよ!それがこれ。
All S have to V is to… のtoは「省略」できる
なんと!このtoはなくてもいいのである。したがって、
All you have to do is to wash the dishes.
= All you have to do is wash the dishes.
と表現できるのだ!したがってここでは一番ありそうもないwashの②が正解となります。知らないと絶対解けないですねコレ。
ちなみにこの表現は have only to Vで書き換えることができることも覚えておくと良いでしょう。
You have only to wash the dishes.
助動詞は意味的に「未来寄り」です
(9) I really ( ) that radio next time I’m in New York.
① should have bought
② must buy
③ forget to buy
④ have bought
この文章が2文構成の文だってことにまず気づくのが重要です。
なぜなら( )に入るのはどの選択肢を選んだとしても「動詞」だから。
つまりこの文章は全体で動詞が2個あることになります(もう一つはam)
ということはこのnext timeは接続詞で使われていることになりますよね。
動詞の数ー1=その文に必要な「接続詞・関係詞」の数だからです。
I really ( ) that radio next time I’m in New York.
つまりこのnext time はwhenなどと同じ「時」を表す副詞節ということになります。
しかもnext timeですからね、後ろの文が「未来」を表す文だってことも分かります。
え?後ろの文が「未来形」になってないじゃないか!って?
時・条件の副詞節は節中に「未来形」は使ってはいけないことになっています。
例 If it rains tomorrow, I won’t go out.
「もし雨が降ったら、外出しません」
つまり next time I’m in New Yorkは「この次にニューヨークにいる時には」は「未来」表現なのですが、単にwillが使えないだけなのです。
したがって( )に入るのは「未来表現」ということになりますね。じゃあ答えは簡単だ。選択肢に「未来形」が入っているのが正解です。
って…
①~④すべて未来形じゃないじゃないか!
①は過去推量 ②は現在形のmust ③現在形 ④現在完了形です。これはどうしたこと?
実はこの中で唯一「未来表現」になれる品詞があります。それが「助動詞」。
例えば次の文は
例 I (must / should / may) study English.
のどの選択肢を選んでも「I」はまだ「勉強していない」ことが分かるでしょうか。
そう助動詞は形こそ「現在形」ですが、内容は「未来」の表現になるんです。ですからここでは②がふさわしいですね。
助動詞のことについてもっと深く知りたい方!こちらの記事へどうぞ!
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getは「変化」を表す
(10) She ( ) for six years on June 10 this year.
① will be marrying
② will have married
③ will have been married
④ is going to get married
一見「時制」の問題っぽいですね。
for six yearsがあります。for+期間で「~の間」、「完了形」のサインです。
She ( ) for six years on June 10 this year.
さらにon June 10 this yearで「今年6月10日に」と未来の表現があります。
と、ここまでで「未来形+完了形」⇒「未来完了形」= will have Vp.p の形になっているとokですね。
候補は②、③でしょうか。
marryは「他動詞」。したがって動詞として使った場合後ろに「名詞」が必要です。
ですが、( )の後ろはfor。「前置詞」ですので名詞が直接ない形になっていますね。
そこで(3)の問題を思い出してほしいんです。他動詞が後ろに名詞のないシチュエーションを作る場合、それは「受動態表現」だ。
したがってwill have been Vp.pの形になっているはずだ!ということで答えは③が正解。
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まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。こうしてみると英文法問題もあらゆる罠を仕掛けてるってことがよく分かる問題でしたね!
ぜひモノにしていただければと思います。
ではまた
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