● こんにちは、まこちょです。
接続詞のなかにwhetherがありますよね。接続詞ですから、whether S+Vと使います。
このwhether節、実は解釈の方法が2通りあり、厄介な接続詞で有名です。
ましてやこれが長文の中に出てくると、自分でしっかりとどちらの意味になるか吟味しなければなりません。受験生にとっていやな解釈ポイントになっていると推測されます。
というわけで今回は、このwhether節を「構造」からしっかり理解できるようにしたいと思います。
ぜひポイントを理解していただいて、何となくではなくしっかり正しい解釈が選択ができるようにしようじゃありませんか!今回はこのwhether節がしっかり学習できる良文をセレクトしました。
ぜひみなさんの日々の学習に役立ててくださいませ。
whether節解釈問題
今回の課題文は2文構成、精読は「丁寧」に解釈することが求められます。慌てずにやりましょう!
[解説]
[第①文]
whether節の範囲は
● Whether… ⇒ いきなり本日のテーマ「whether節」から始まるこの文、まずはwhether節がどこまでかしっかりとつかんでおこう。このとき【1つの節に動詞は1つが基本】というルールを使うと節の範囲を特定しやすくなります。
Whether either the material or the intellectual changes… produced comparable changes in the American character is…
producedとisが動詞ですね。節の範囲は【2つ目の動詞の前】までですから、
[Whether either~changes(S) … produced(V) ~changes(O)…] is…
とwhether節の範囲が特定できました。そしてwhether節はisの主語(S)として働いていることも分かる。つまりwhether節は名詞節と分かります。
名詞節のwhether節は「~はどうか【は・が】」と訳していきます。
either A or Bは「AかBかのどちらか」。
訳「過去半世紀の物質的または精神的変化のいずれかが、アメリカの国民性にそれと比較しうる変化を生み出したかどうか【は】」
名詞節・副詞節のwhether節の訳し方についてはこちらの記事をお読みください
www.makocho0828.net
it is 形容詞 to V 名詞 ⇒ 名詞 is 形容詞 to Vの「タフ構文」
whether節がisの主語として働いているのが分かりましたので、構造としては
[whether~] (S) is(V) difficult(C) to determine.
のSVCの第2文型を取っていることとが分かります。
ところでここであることに気づいて欲しいんです。それはdifficultの語法。
easyだのdifficultだのdangerousなどの「形容詞」はIt is difficult to…のようにIt isから文章がスタートするのが「基本」フォームだと言うことをまず頭に入れておきましょう。
例①: It is easy to read books.
「本を読むのは簡単だ」
ところが、今回のように、最後尾にある名詞がitのポジションに移動してしまうことがあります。こういうのを「タフ構文」なんていったりしてこれはこれで解釈を悩ませる用法です。つまり、
例②: Books are easy to read.
となっちゃうんですね。
今回の文もdifficultが使われているくせにIt is じゃなくて[whether~] is difficultとなってる。これがdifficultにとっては例外的な構造になっているだってことに気づくことがポイントです。
よく見るとdetermineは「他動詞」のくせに後ろに名詞がない。つまりここの「名詞」が前にいっているのだと推測し、
It is difficult to determine [whether~].
となってたことをちゃんと見切れているほとはお見事です!ここまてで、
①訳「過去半世紀の物質的または精神的変化のいずれかが、アメリカの国民性にそれと比較しうる変化を生み出したかどうかを決定することはむずかしい
タフ構文について徹底的に理解したい人はこちらの文がオススメです
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[②の文]
主節のSとVを発見する
● The forces that create… ⇒ The forcesが「名詞」。文の初めに出てきた、前置詞がついていない名詞は「文の主語(S)になる」というルールにしたがって、The forces(S)と捉えられた人は読めている人。もちろん動詞(V)を探す頭になっていますよね。
主語(S)と感じられなかった…という人、こちらの記事を読んでみましょう。
www.makocho0828.net
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The forces that create…⇒ 動詞(V)ですが、このcreateをThe forcesの動詞(V)だ!とかいって、
The forces(S) that create(V)…
とか考えてしまうのはちょっと強引。thatの存在がないがしろにされていますね。ここは、
The forces ⇐[that create a national character] are…
と考え、「関係代名詞節」の奥に控えるareを発見していきましょう。a national characterは「国民性」。ここまでで、
訳「国民性を作り上げる力【は】」
that節の種類がわかるようになるには?こちらの記事がおススメ
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比較の比べているものは?
…are as obscure as those that create an individual character,…
as ~as の「比較」の構文だ、「比較構文」は比べるものが「同じ形」をしていることを常に意識すること!ここでは、
The forces… are as obscure as those…
と The forcesとthoseを比べていると分かる。しかも両方「複数形」で同じ形をしているのがポイント。というわけでこの代名詞thoseはforcesを指しているぜ!
そしてこのthoseにも関係代名詞節がかかっている。
…those ⇐[that create an individual character],…
「国民性を作り上げる力は、個人の性格を作り上げる力と同じくらい目立たぬものである」
比較の基本的な考え方とは?こんな記事があります
www.makocho0828.net
等位接続詞 butの考え方
… ,but that both are formed early and change relatively little is almost certain.
等位接続詞のセオリーを忘れないでね、「後ろを見て前と同じ箇所を探す」です。すると、
that create ~, but that both are formed early and change relatively little…
見切ったぜ!that createのところとbutでつながってるんだ!と思ったひと、残念でした。
前のthatは「関係代名詞」のthat、そしてthat bothのthatは後ろが「完全な文」が来ているので「接続詞」のthatだ。
「関係詞」のthatと「接続詞」のthatは初心者にとっては紛らわしいポイントです。
というわけで仕切り直し。俄然 butの前の「カンマ」が異彩を放ってくるんです。そうこのカンマは前と直接はつながってないというサインだったのだ!
したがってここは、
…but [that both are formed early and change relatively little] is almost certain.
と名詞節のthat節がisの主語になっていたのだ。
「しかし、どちらの性格も早く形成され、比較的わずかしか変化しないことはほとんど確実といっていい」
等位接続詞のセオリーって何なの??と思った人実は非常に深いのでこちらの記事をご覧あれ!
www.makocho0828.netwww.makocho0828.net
ようし決まった!全体訳は以下になります。
全体訳:「過去半世紀の物質的または精神的変化のいずれかが、アメリカの国民性にそれと比較しうる変化を生み出したかどうかを決定することはむずかしい。国民性を作り上げる力は、個人の性格を作り上げる力と同じくらい目立たぬものである。しかし、どちらの性格も早く形成され、比較的わずかしか変化しないことはほとんど確実といっていい」
まとめ
いや~、てごわい文章でしたね。ぜひ他の記事も参考にして使いこなせるようになってくださいね。
ではまた
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