● こんにちは、まこちょです。
本日は動詞の語法の中でも実に使い分けが難しい表現をご紹介します。
それはremenberとremindの使い分け。
この二つの表現は意味こそ同じですが、実は使い方が全く違うという、まったくもって英語学習者を困らす動詞なんです。そしてそれにプラスrecall、recollectなどが加わった日にはもう…
そんなわけで、今回はこの「思い出す」の表現を徹底的に比較してみようかなと思います。生徒からの質問も非常に多いこれらの単語をぜひ使いこなせるようになりましょう!
remember、remindの使い分け
rememberは「覚えている」
rememberは「思い出す」というより「覚えている」というニュアンスです。まず意味から間違って覚えている人が多いですね。
自分がこれまでに経験したり学んだりした事柄を「覚えている」というときにrememberを使います。
また「覚えている」という意味ですから否定文は「覚えていない」、つまりcan’tを使わないでdon’t(doesn’t)を使うことが大半であることも覚えておくと良いでしょう。
公式は以下のように覚えておくとGOOD!「覚えている」という行為は「人(意志のあるもの)」が主語になりますので、主語(S)は「人」と覚えてもらって構いません。
② 否定文はcan’tよりdon’t(doesn’t)を使う「覚えていない」
③【人】remember【過去の出来事】
例 We remember our wedding day as if it was yesterday.
「まるで昨日のことのように結婚式のことを覚えているよ」
例 I don’t remember the title of the book.
「その本の題名を覚えていない」
recall、recollecはrememberと使い方が同じ
rememberと同じ使い方にrecallとrecollectがあります。つまりこの3つの使い分けは完全に「ニュアンス」だけの違いになりますので注意しましょう。
● recall ⇒ 記憶をよみがえらせる「思い出す」
rememberとの最大の違いは、このrecall、自分の意志で「思い出す」時に使います。したがって「覚えている」という意味はありません。したがって当然ながら否定文はcan’tを使う機会が多くなります。
例 He can’t recall what happened to him.
「彼は何が起こったのか思い出せない」
● recollect ⇒ recallとほぼ同じ。失われたような記憶を【強い意識的な努力で】「思い出す」
例 I can’t recollect you.
「君のことは思い出せない」
remember doing / to do
rememberは後ろに動詞表現が続くとき、~ingの「動名詞」の形にするかto~の「不定詞」にして表現します。
● 前にしたこと(過去)について覚えている ⇒ remember+~ing「~したことを覚えている」
例 He remembers putting his glasses on the chair.
「彼は椅子の上にメガネを置いたことを覚えている」
これからのこと(未来)のことについて覚えている場合はto不定詞を使って表現。
● これからのこと(未来)について覚えている ⇒ remember+to ~「これから~するのを覚えている」
例 I have to remember to tell Ken that the meeting date has changed.
「会議の日が変わったってことをケンに言うのを忘れないようにしないとね」
動名詞と不定詞の違いについて学習したい方はこちらの記事へどうぞ
www.makocho0828.net
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なぜ、この知識を出したのかというと、この知識がrecall / recollectにも使えるということを知っておいて欲しかったからです。
※ただし!recall / recollectは後ろにto不定詞がくる形はありません。つまりrecall / recollect + to Vの形がないということは重要なポイントになります。
例 I recollect hearing his speech then.
「あの時彼の演説を聞いたことが思い出される」
例 I recalled meeting him.
「彼に会ったことを思い出した」
これがremindの全貌だ
remindはこれまで説明した動詞とは全く使い方が違うんです。非常に重要なのでここは慎重に!
① S remind(s) 人 of ~
まず絶対覚えておいてほしい型がこの形。remindの超基本の型になります。この時のポイントは主語(S)が思い出の「きっかけ」になるということ。ですから意味は
「Sは人に~を思い出させる」
⇒「Sがきっかけで、人が~を思い出す」
となるんです。
例
That song reminds me of my first love.
「その歌を聴くと初恋を思い出します」
したがって主語(S)は「無生物」の主語になることが多いのですが、もちろん「人」が主語(S)の場合もありますよ。
例
She reminds me of my old friend in elementary school.
「彼女の存在は、私に小学校時代の友人のことを思い出させる」
なんか全然rememberと使い方が違いますよね。
S remind(S) 人 of ~の受動態
さあ本日のメインです(笑)
先ほどの S remind(S) 人 of ~ですが、この形の「人」を主語にした受動態が入試頻出なのです。形は
S remind(S) 人 of ~
↓
人 is(are) reminded of ~ (by…)
「人が(…によって)~を思い出す」
もうね…これがヤバい。
例 When I think of my childhood, I‘m reminded of my unhappy days.
「子供時代のことを考えると(自然と)不幸な時代を思い出してしまう」
remindは後ろにofがくるだけではない
remindこのように非常に危険な構文を持っているのですが、最後にof以外の用法をここでご紹介します。ただし何事にも順番というものがありますから、まずはS remind(S) 人 of ~の形をマスターしたら、以下の形に進むようにしましょう。
● S remind(s) 人 to V
「Sは人がVするのを思い出させる」
まずはofの代わりにto 不定詞が後ろにつくパターン。
例
Junko always reminds me to keep trying.
「あなたは私に挑戦し続けるってことを思い出させてくれるね」
● S remind(s) 人 that SV
「SはSVするのを人に思い出させる」
お次はthat節が後ろに続くパターン。なんかもう…なんだかなぁってな感じですよね。
例
This place reminds him that he had an accident.
「この場所は事故に遭ったことを彼に思い出させる」
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。このremindは何度も言いますが入試語法の常連です。ぜひ取りこぼしのないよう、remindとrememberを使い分けてくださいね!
ではまた
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