● みなさんこんにちは、まこちょです。
英文法の単元に「動名詞」ってありますよね?この単元を学習すると必ず生徒からある質問が飛び出すんです。それは、
「動名詞の意味上の主語ってなんですか?」
「どうやって意味上の主語を書けばいいんですか?」
というもの。
「意味上の主語」に関しては以前こちらの記事で紹介したことがあります。
参考までに
www.makocho0828.net
動名詞だって元は動詞です。Vingと表示しますからね。このVが元は動詞ですから当然主語(S)があるわけですよ。
まずはここをポイントとして押さえておきましょう。
動名詞の意味上の主語のルールを知ろう
動詞には原則主語(S)が必要
ポイントはやっぱり「表示方法」。ちょっと例文見てみましょう。
例① I enjoyed playing tennis.
「私はテニスをして楽しんだ」
このplayingは「動名詞」。playing tennisで「動名詞句」を作ってます。
動名詞の主語(S)も不定詞のときと同様、Vingの直前に主語(S)を置くわけなんですが、この例文見たところVingの前に主語(S)らしきものがありませんね。もちろん偶然じゃないですよ。
それはこんなルールがあるからなんです。
⇒ 目的格・所有格 + Ving
I / my / me / mine でいうなら動名詞の主語はmy(所有格)かme(目的格)で書きなさいということですね。
意味上の主語がないのは偶然じゃない
ところが一見して~ingの前に「意味上の主語」がない場合があります。もちろんただ何となくつけていないのではありません。
主語をつけない場合にもしっかりとルールが存在するんです。
① 全体の(S)と同じ
② 誰でもいい「一般人」
③ 全体の(O)と同じ
この例文だってplayingの前に主語(S)がないのは、全体の主語「I」と同じだから書いてないわけ。
I enjoyed playing tennis.
この文では「enjoyしている人」と「playing tennisをしている人」がともに「I」です。だからplayingの前に主語me /myで表現していないんですね。tennisをしている人が「I」でなかったら、
I enjoyed his playing tennis.
「私は彼がテニスをするのを楽しんだ」
と必ず意味上の主語を書かないといけません。
He enjoyed his playing tennis.は間違いか?
先日生徒から
「 He enjoyed his playing tennis.」は主語が全体の主語と同じなのに書いてある、おかしいんじゃないですか?」
と質問が来ました。
いや、間違ってないです。この文は動名詞playingの前にhisと主語が書かれていますよね。と、いうことは…?
動名詞の意味上の(S)を書かない場合はちゃんとルールにそって書いてないわけだから今回は書いているのでこのHeとhisは【別人】ってことなのでしょう。
動名詞の意味上の練習問題
[練習問題] 各文を和訳しなさい。また、各文の動名詞の意味上のSを指摘しなさい。
(1) Reading English books is fun.
(2) Do you mind opening the window?
(3) Do you mind my opening the window?
(4) He is proud of his father having a Benz.
(5) We punished him for being late for the important meeting.
【解説】
(1) Reading English books is fun.
訳「英語の本を読むことはおもしろい」
[Reading English books] is fun.
Readingは動名詞(is のSになっているので)。Readingの前に意味上のSがないですね。それは意味上のSが「誰でもいい一般の人」だから書いてないのです。
(2) Do you mind opening the window?
訳「窓を開けて下さいませんか」
Do you mind [opening the window ]?
[ ]がmindのOになっています。したがって動名詞。
openingの意味上のSがないのは【全体のSと同じ】だから書いてないということ。つまりここではと同じということだね。
ちなみにmindの意味は「気にする」。「あなたは窓を開けるのを気にしますか」が元々の意味になります。
(3) Do you mind my opening the window?
訳「窓を開けてもよろしいでしょうか」
(2)と似ていますが、今度はopeningの前に意味上のS = myがあるね。つまりopenの主語(S)は「私」。
直訳は「あなたは【私が】窓を開けるのを気にしますか」の意味。myではなくて目的格のmeで表記してもokです。
Do you mind [【my】 opening the window]?
(4) He is proud of his father having a Benz.
訳「彼は父親がベンツを持っていることを自慢している」
He is proud of [his father having a Benz]
ofが前置詞ですのでhavingは「動名詞」。my fatherがhavingの意味上のSになっています。
his father’s (所有格)と表示しても問題なし。
(5) We punished him for being late for the important meeting.
訳「私たちは重要な会議に遅刻したことで彼を罰した」
この問題はちょっと難しいですね。
We punished him for[being late for the important meeting].
for が前置詞なので [ ] は名詞句。beingは動名詞。beingの前に意味上のSがなし。では意味上のS = 全体のS(ここではWe)なのかというとそうではないんです。
beingの意味上のSは全体のO=himなのだ。
これは全体のVが「責める・誉める」の意味で「責める・誉める + 人 + for 原因」の構文の時【だけ】起こる、まぁ例外事項ですね。
praise =誉める scold = 叱る などはこの形になります。
まとめ
さて、今回はいかがだったでしょうか?こうしてみるとto不定詞のときは「for A」を前に、動名詞のときは「所有格・目的格」を前にと、ルール自体はシンプルと言えますけど、最初は「使い分け」ていくのは若干大変ですね。頑張っていきましょう!
ではまた。
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