● こんにちは、まこちょです。
英語に代名詞ってありますよね、weとかyouとかtheyとか。
これらの代名詞はよく「世間一般の人々」を表すときに使う便利な言葉です。
ところがこれらの代名詞が実は【使い分けている】ことはご存知でしょうか。
例えば日本語で「私たち」とあったら、何も考えずにweとか使っていませんか?
「え?ダメなのか?」とか思ってしまった人、間違いなく慣れで代名詞を使っていらっしゃるタイプです。
そこで今回の記事は、適切な「世間一般の人々」を表す代名詞を徹底解説!
実は使い分けているこの表現、ぜひマスターして違いのわかる代名詞マスター?になろうじゃありませんか!
weとthey ⇒ お互いに「対比概念」として使う
例えば次の例を見てください。
例 We study English.
上記の例文は「世間一般の人々」の表現にweを使っていますが、weは「対比概念」があるので、正確には「(他の人と違って)私たちは英語を勉強する」というニュアンスが発生しています。
同様に、weではなくやはりtheyも「対比概念」をもつ代名詞。したがって
例 They study English.
の表現は「(私たちではなく)彼らは英語を勉強する」
というニュアンスが発生しているんです。
つまりこのweとtheyは互いに「対比概念」の両端を担っていると考えてください。
対比概念が生じるとまずいケースはこれだ
ところで「対比概念があるから何なのよ?」
って思った方もいらっしゃるんじゃないですか?
そう、通常ですとこの「対比概念」はそれほど意識しないで使うことができるんです。
ところが次のような文ではこのニュアンスが「邪魔」をしてしまうんですね。
例 「年をとるにつれて、小さなことは気にならなくなる」
この日本文を英訳して
例 As we get older, we worry less about little things.
と代名詞weを使って表現するのは結構ありがちだと思うのですが、これは良くない例だということが分かるでしょうか。
先ほどのwe・theyのニュアンスを当てて見ると、この文の正確な意味は
「(彼らと違って)私たちが年をとるにつれて…」
となりますが、「年を取る」のは「だれでも」共通の現象ですから、この「対比概念」は無意味であることが分かるはずです。
次のような例文も同様にwe・theyは使いづらいですね。
例 We can get all kinds of information on the Internet.
この英文の意味は「インターネットを使えば、どんな情報も手に入れられる」ですが、これも「だれでも」共通のお話ですからweを使わない方が良いのです。
「対比概念」のないyou
「世間一般の人々」を表す代名詞にはyouもあるのですが、この代名詞は「対比概念」がありません。
したがって上記の英文は
例 You can get all kinds of information on the Internet.
とするとバッチリです。youの意味は「人は【だれでも】」という意味でこれこそ通常は日本語に訳さないことが多いものです。
では次の日本文はどう表現しますか?
例「我々は病気になってはじめて健康の有難みを知る」
例 △ It is not until we get ill that we realize how important good health is.
「健康の有難み」は【誰でも】共通にもっているものですから「(彼らと違って)私たちは…」 はいらないニュアンスですね。ここは
例 ◎ It is not until you get ill that you realize how important good health is.
と表現するとバッチリな表現ということが分かると思います。
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。この「世間一般の人々」の代名詞we・they・youをまとめると、
② you ⇒ 「人はだれでも」、対比概念がない
と押さえておくと良いでしょう。
ではまた!
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