● こんにちは、まこちょです。
生徒からの多い質問の中に「時制」というものがあります。
「現在形」と「過去形」の区別につきましては意外と理解されている生徒も多いのですが、中学3年生で学習する「現在完了形」が入ってくると、途端に「時制」が苦手になってしまう生徒も多いようです。
例えば「私は英語を勉強した」の表現ですが、
例① I studied English.
と
例② I have studied English.
の2種類の書き方があるのですが、この違いがよくわからない方もいらっしゃるようです。
両方とも日本語にしたら「私は英語を勉強した」ですから、一見同じに見えるのですが、実際には全く異なります。
そこで今回の記事は、時制の基本をもう一度最初からやってみようかなと。
英作文等で非常に重要な「時制」、ぜひ会得していただければ幸いです!
現在形、過去形で大切なこと
まず、これは非常に重要なことなのですが、学校であまり強調されてないように思われますので今一度振り返ってみましょう。それは
現在形 ⇒ 過去を含まない
過去形 ⇒ 現在を含まない
という点です。
「何を当たり前のことを言ってるんだ?」と思いませんでしたか?
いや、ところがこの点は意外にないがしろにされがちなんです。
この点がしっかりわかっていれば「現在完了形」との違いは絶対にわかります。
現在完了形 ⇒ 「過去」と「現在」を両方を含む
例えば、例①の英文を見て下さい。
例① I studied English.
見たらお分かりですがこの文は「過去形」ですよね。
ということはこの文は「現在」のことを含みません。つまり【昔は英語を勉強したが今は全く勉強していない】というニュアンスです。
つまり【過去の英語の勉強が今に影響を及ぼしていない】と言い換えることができるんです。
もしかしたらこの「I(私)」は現在、英語が苦手かもしれませんね。
ところが例②はどうでしょう。
例② I have studied English.
今度は過去形ではなく「現在完了形」で書かれています。
現在完了形は【過去と現在】を含む表現ですので、この文章は「私は【過去のあるときから今まで】英語を勉強した」というニュアンスになるのです。
これは言い換えれば「過去に英語を勉強して【その影響が現在にも続いている】」というニュアンスなんですね。
ですからこの文の「I(私)」は先ほどの例①の「I」よりは英語ができそうですね。
この点が分かってくると、次の文のニュアンスの違いも分かるというものです。
decidedとhave decidedの違いとは?
例① I decided to go abroad.
例② I have decided to go abroad.
やはり「過去形」と「現在完了形」で書かれています。意味は「外国に行くことを決めた」ですが、この2つの文の違いが分かるでしょうか?
例①は「【過去に】外国に行くことを決めたのだが【今は】外国に行こうと思っていない(決めたことが今も維持されていない)」
それに対して例②は「【過去に】外国に行くことを決めた、そしてその影響が【今も】残っている ⇒ 今も外国に行こうと思っている(決めたことが維持されている)」
という違いがあるのでした。理解できたでしょうか?
まとめ
さて今回はちょっと説明が多い記事になりましたが、「時制」を学習するにあたってこのニュアンスは非常に重要ですので、ぜひ理解していただけたらと思います。
次回は「現在完了形」と「現在完了進行形」のニュアンスの違いを攻略します。
ではまた
decideとdetermineの違いについては以下の記事を確認してみよう!
コメント
凄い分かりやすかったです。
目から鱗ってこういう事なんですね。
スッキリしました。
ありがとうございました。