● みなさんこんにちは、まこちょです。
最近よくある質問の中に
「英作文をしていて名詞の前の形容詞の語順に悩んでいます」
「形容詞の語順は適当でいいの?」
とかいった悩みを多く聞くようになりました。
これは本当に気持ちが分かりますね。だれでも一回くらいは疑問に思うのではないでしょうか。
確かに日本語では「私の2人の子供」でも「2人の私の子供」でも意味が伝わりますのであまり語順については気にしないことが多いのですが、英語では、この名詞の前に置く形容詞の語順は実に【厳密に】決められているんです。
したがってこの語順はしっかりと身につけなければならないのですがなかなか「覚えきれない」のが現実というもの。
そこでこの記事ではなるべくシンプルにステップごとにこの語順を理解できるようにしました。
ぜひ日頃の英作文等に利用していただければ幸いです。
これが形容詞の語順を決めるポイント
ステップ①:先頭は「限定詞」
まずはここからスタートです。「限定詞」とは何かというと、「a / an、the」などの冠詞や「my / his」などの所有格、「this / that」、「all、some /any」、また、数に関する基数や序数などを指します。
まずここから書いていくことを覚えておきましょう。先ほどの「私の2人の子供」ですがtwoからではなくmyから表記することになります。
× two my children
○ my two children
まずはこの限定詞を皮切りに次のステップに進みます。
ステップ②:形容詞の語順は「主観」→「客観」
さてここからがややこしくなってくるんです(笑)。いよいよ形容詞の語順ですが、まず大雑把に形容詞は「主観」から「客観」に語順が決められると覚えておきましょう。ここでいう主観的とは、
● 主観 ⇒ polite、wonderful、fun、cute、difficultなど
簡単に言うと、【他人と評価が分かれるかもしれない】形容詞のことです。
私が「難しい」と感じたものでも他人は「簡単だ」と思うかもしれない、つまり自分の考えがふんだんに入った形容詞と言ったらよいでしょうか。
それに対して「客観」とは、
● 客観 ⇒ big、square、black、Italian、metalなど
こちらは自分の考えが入る余地のない形容詞と言うことができるでしょう。例えば「黒い」は誰が見ても「黒」であるだろうしね。
ちょっと次の例を見てください。
例「日本の伝統文化」
この表現は「文化」に2つの形容詞「伝統の」「日本の」が修飾していますよね。どっちが先でしょう。こんな時「主観」「客観」という視点でそれぞれの形容詞を眺めてみるんです。
あるものをみて「伝統的」と思うかどうかは「人」によって判断が分かれますよね。つまり「主観的」といえます。それに対して「日本の」は人によって意見が分かれにくい「客観的」であるといえます。したがって
traditional Japanese culture
と表現するとよいでしょう。
ステップ③:客観の中の並び順 ⇒ veryがつけられるかどうか
そしてこの「客観」的な形容詞の中にもしっかりと「語順」があるんです。正直頭痛いですね(笑)
まずはざっと見てみましょう。
【客観的な形容詞の種類】
サイズ
⇒ tall, short, wide, narrow, long, short; longer
年齢
⇒ new, young, adolescent, teenage, middle-aged, old, ancient
形状
⇒ circular, oval, triangular, square, 5-sided, hexagonal, irregular
色
⇒ red, orange, yellow, green, blue, purple, white, black
国籍
⇒ American, Chinese, Japanese, Buddhist, Taoist, Christian
材料
⇒ wood, plastic, metal, ceramic, paper, silk
形容詞として使われる名詞など
⇒ 例 a car accident
いや~結構ありますね。これらの形容詞の順番を考えるのは正直難しいかと思いますので一般的にこのような語順で並べるようです。
大小 → 形状 → 性質や状態 → 新旧 → 色
例えば次の例を見ていただきたいのですが、
例 「それらの細い美しい緑の線」
those thin beautiful green lines
と表現するんです。内訳は
those thin(形状) beautiful(性質) green (色)lines
となっています。
このときの並べ方のコツなのですが、形容詞にveryをつけることができるかどうかで判断すると良いでしょう。
例えばthinはvery thin「とても細い」と表現できますが、very Japanese のように国籍などにはveryは使わないですよね。
veryをつけることができる形容詞 ⇒ veryをつけられない形容詞
とある程度語順が決められていると覚えておくとよろしいかと。
※【追記 4/17】
この形容詞つくveryは品詞上「副詞」になり「とても」という意味になります。veryには名詞につくものもありますが、その場合、veryは形容詞で「まさに~そのもの」と訳します。あくまでも「とても」と訳す「副詞」のveryであること注意しましょう。
ステップ④:同じ種類の形容詞はandかカンマで
最後に同じ種類の形容詞を並べる時には、andか「,(カンマ)」でつなげるといいでしょう。ちなみに違う種類の形容詞には使うことはできません。
例 「大きな白と黒のぶちの犬」
a large white and black dog
= a large white , black dog
× a long and black dress
まとめ
さて今回はいかがでしたでしょうか。
この形容詞の語順、なかなか厄介なポイントですが、コツを使ってある程度は正確に表現することが可能になります。ぜひ活用してくださいね!
ではまた
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