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「状態動詞」でも進行形を使うことがあるってホント?

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時制

● こんにちは、まこちょです。

 

みなさんは動詞の分類として「動作動詞」「状態動詞」というのを聞いたことがありますよね。

 

そう、「動作動詞」はその名の通り「動き」を表しますから「進行形」の形(~ing)にすることができ、逆に「状態動詞」は「状態」を表しますから「進行形」にできない、なんて教わったと思うんですよ。

 

この「動作動詞」と「状態動詞」の見分け方に「急に途中で止められるか、再開できるか」どうかというものがあります。

例えば

 

例 I love you.
「私はあなたが好き」

 

のloveは「状態動詞」です。loveは急に中断と再開ができない「状態動詞」ですので、通常英語では

 

I‘m loving you

とすることができません。

 

ところがこれがstudyだったら、

 

I‘m studying now English.
「私は今勉強しています」

 

と進行形にすることが可能です。studyは急に途中でやめたり、再開したりすることができる「動作動詞」だからですね。

 

このように「進行形にできるかそうでないか」がクローズアップされがちな「動作動詞・状態動詞」ですが、この「状態動詞」、実は「進行形」にできるシチュエーションがあるんですよね。

 

これは英語学習者にとっては厄介なことであろうかと思われますので、ここでまとめてみようかと。

 

状態動詞は「進行形ダメ」ではなくある条件が重なるとちゃんと~ingが使えるのだということを今日は皆さんと学習してみたいと思います。

目次

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なぜ状態動詞は進行形にできないの

ところで状態動詞はなぜ「進行形」にできないのでしょう。


例 She weighs 50kg.
「彼女の体重は50kgです」

 

weighは「状態動詞」です。したがって通常は「進行形」にできません。それは体重「重さが~である」というものは、ある一定期間を利用して「増減」するものであり、一瞬一瞬で「変化」するものではないからです。


ところがこれが、


She is weighing herself now.
「彼女は今、体重を測っている」


という場合は「測る」という動作はその気になれば「瞬間で」止める、または再開することができるので「進行形」はokになるのです。


例 The cake tastes sweet.
「そのケーキは甘い味がする」


このtasteは「進行形」にできません。「~の味がする」は【瞬間で変える】ことができないからです。


ところが


例 My mother is tasting the cake.
「母がそのケーキの味見をしている」


は進行形にできますね。「味見をする」のは「動作」ですからすぐに止めたり再開したりすることができるからです。

他の進行形にできるパターン

他にも「状態動詞」であるにも関わらず「進行形」にできないパターンがあります。それが「比較級」と一緒に使って「推移」を表す場合です。


例えばresemble。この動詞は「状態動詞」で、通常は進行形にできません。


例 He resembles his father.
「彼は父と似ている」


「似ている」は一瞬で「似ていない」にはなりませんよね。


ところがこのresembleも「比較級など」の「推移」を表す表現と一緒に使うと、


例 He is resembling his father more and more.
「彼はますます父に似てきている」


と進行形が使えます。more and moreにより「動き・変化」が感じられるからなのです。


more and moretodayなど、「変化や一時的状態」を表す語と一緒に使うと「進行形」にすることが可能です。

 

I’m loving itは?

thinkは通常「状態動詞」で進行形にできません。ところがこれも「一時的な状態を表す」ときは進行形にすることが可能。


例 I think about going to the park tomorrow.

年がら年中(普段)ずっと「明日公園に行く」ことを考えていることになりますが、


例 I am thinking about going to the park tomorrow.

とすると「私は【今一時的に】明日公園に行くと考えている」と「いつもじゃないけどね」というニュアンスを表すことになります。

 

ちなみにthinkは意外に奥が深いので、以下の記事で確認してみると良いでしょう

think of とthink aboutの違いとは?使い分けを間違えるとセクハラってホント??
...
I don't think so と I think notの意味の違いとは?転移否定文の使い方を徹底攻略してみた!
thinkはI don’t think so、またはI think notと言えるのに、hope、afraidがI don’t hope soと言えない理由は何なのか?そこには言葉の【カラー】による違いがあった!think / suppose / believe / imagineは【無色】なので、notの置き場所でさじ加減が自由自在になる!まこちょ英語ブログ「英文法の謎」スタートです!

 

状態動詞の代表格にbe動詞がありますね。これだって、


例 He is kind.
「彼は親切だ」

と通常はこうなりますが、


例 He is being kind today.
「彼は今日、いつになく親切だ」


と一時的な表現を表すことができます。


最後に某CMで有名なフレーズ「I’m lovin’ it!」ですが、あれだってloveは「状態動詞」ですから通常は「進行形」にできないはずですよね。


そうあのloveは実は「好き」というよりも「本当においしい!→ 今楽しい」という風に、どちらかというとenjoyに近い「動的」なニュアンスで使われているから進行形にしているんですね!

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まとめ

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さて今回はいかがだったでしょうか。こうしてみると「状態動詞=進行形にできない」という考えは思った以上に不自由な考えであると分かります。それよりも

① 一定している(安定している)= 進行形にしない
② 動きがある(止められる)・一時的なこと = 進行形にできる

と捉えておくと良いでしょう。


ではまた

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