● こんにちはまこちょです。
今回も入試問題をランダムに選定してみました。
本日は特に「比較級」の自己チェック方法に注目してくださいね。
ではLet’s try!
本日の問題
【問】次の( )に適切な語句を入れなさい
(1) She decided to have her song ( ) at that new studio.
① to be recorded
② to recording
③ recorded
④ have recorded
(2) With their son ( ) in America, they don’t see him very often.
① has lived
② is living
③ living
④ lived
(3) The shoes ( ) look rather expensive.
① are wearing
② you are wearing
③ that are wearing
④ that you wearing
(4) Wales is ( ) Scotland.
① not so large as
② no large as
③ less smaller than
④ by far so large as
(5) I haven’t got ( ) I’d need to help you.
① as much as money
② as much money as
③ much as money as
④ money as much as
さぁどうでしょうか。どれもすべて入試問題ですが、おしくも間違ってしまったポイントはそのまま英作文等でミスる可能性が高い箇所でもあります。
ぜひ会得してみてくださいね!
解説
(1) She decided to have her song ( ) at that new studio.
① to be recorded
② to recording
③ recorded
④ have recorded
この問題は不定詞のジャンルで「使役動詞(~させる)」の問題です。
使役動詞はmake / have / let などがありそれぞれ使い方、意味合いが異なりますので注意が必要です。
使役動詞について詳しく解説している記事がこちら
www.makocho0828.net
haveの使役動詞は2つの型を覚えておきましょう。
[使役動詞のhave]
① have A 原形(不定詞)
⇒ 「Aに~させる」※ Aと原形の間は「能動関係」
② have A 過去分詞
⇒ 「Aを~させる」※Aと過去分詞の間には「受動関係」
⇒ 被害のhave 「Aが~される」
例 I’ll have Bob make copies of the document.
「その書類のコピーはボブにやらせるようにします」
例 I had my laptop repaired at the store.
「私のノートパソコンはそのお店で修理してもらった」
例 I had my cellphone stolen in the restaurant.
「私の携帯電話はそのレストランで盗まれた」
今回は①、②のうちどちらのパターンでしょう?
She decided to have her song ( ) at that new studio.
このher songと( )の関係が「能動関係」か「受動関係」かで決まりそうですね。
選択肢を見てみるとrecord「録音・記憶する」。her songは「歌」ですので
歌は「記録する」のではなく「記録される」ことが分かれば大丈夫です。
つまり「受動関係」なんですね。
したがって答えは③が正解になります。出来ました?
訳「彼女は新しいスタジオで、自分の歌を録音してもらうことに決めた」
(2) With their son ( ) in America, they don’t see him very often.
① has lived
② is living
③ living
④ lived
この問題はいきなり絞ることができます。
withは前置詞ですので後ろには名詞が来るのですが、この名詞は何でもいいわけではないんです。
前置詞の後ろの名詞 ⇒ 「目的格」の名詞
そう、したがって選択肢①と②を入れてしまうとtheir sonが主語ということになりますが、主語は「主格」ですので前置詞の後ろに置けないのです。
したがって①と②は×。③か④かのどちらかになりますが、
with A 現在分詞 / 過去分詞
の形は「付帯状況」のwithで「~したままで、~しながら、~ので」の用法であると分かります。
付帯状況のwithについてはこんな記事があります
www.makocho0828.net
この用法の分詞はAとの関係で決まります。先ほどの(61)の問題と同様「能動関係」か「受動関係」かで判断するわけですね。
Aはtheir son で「息子」です。liveは「住む」。したがってこの二つの間には「能動関係」があると分かります。
With their son ( ) in America…
「彼らの息子はアメリカに住んでいるので」
したがって答えは③が正解。
訳「彼らの息子はアメリカに住んでいるので、それほど頻繁に彼に会わない」
(3) The shoes ( ) look rather expensive.
① are wearing
② you are wearing
③ that are wearing
④ that you wearing
この問題は見えている箇所だけで文型が出来上がっているのが分かるでしょうか。
The shoes(S) ( ) look(V) rather expensive(C).
つまり( )内にはSVOCの文の要素ではなくM(修飾語句)が入ることが分かりますよね。
選択肢を見たら分かるようにこの( )は全体でThe shoesにかかるのだということが分かります。
まず①は×。もしこれが入るならば、The shoes are wearingの箇所はいいとして(それでも意味がおかしいですが)、後ろのlook~の主語がなくなってしまいます。
③はthatが「関係代名詞」のthatと考えると一見イケそうですが、areの先行詞はThe shoesということになり、
「シューズがはいている」という変な意味になります。「シューズ【を】履く」なら分かるんですけどね。
そういうわけで答えは②が正解。「目的格」の関係代名詞は省略できるのでした。
訳「あなたが履いている靴は、かなり高そう」
関係代名詞・that節の記事はこちらがおススメ!
www.makocho0828.net
www.makocho0828.net
(4) Wales is ( ) Scotland.
① not so large as
② no large as
③ less smaller than
④ by far so large as
選択肢をみると一見「比較級」に関する問題だと分かります。
まず外せるのが③でしょうか。なぜならこの文、比較級が2つあります。lessはlittleの比較級、smallerはsmallの比較級です。less+原級の形で使います。
続いて④もダメですね。理由はby far。この表現は最上級表現を「強調」する時に使います。by far + the + ~estの表現で使います。
例 Manila is by far the largest city in Philippines.
「マニラはフィリピンでずば抜けて一番大きい都市です」
したがって答えは①。not as(so) ~ as…で「…ほど~ではない」
となります。
例 She is not so young as she looks.
「彼女は見かけほど若くない」
(5) I haven’t got ( ) I’d need to help you.
① as much as money
② as much money as
③ much as money as
④ money as much as
この問題も「比較級」の問題になります。
まずそっこーで外せる選択肢があります。それは③。
as ~ asの文は「~」の最初は必ず「形容詞」か「副詞」が来ないといけません。
moneyは「名詞」ですからね。これだけでas ~ asの中を埋めるのはルール違反です。
このパターンは実はよく間違える問題で、要するに「moneyをas~asの中に入れるかどうか」なのですが、実はこれは解答したあなた自身でチェックができます。
このチェック方法は簡単ですのでぜひ会得していただけたらと思います。
● as ~ asのチェック方法
① 最初のasを消す
② 後ろのas【以下】を全部消す
③ 残った文が文型的に正しければその文は正解。
ちょっとやってみましょうか。例えば選択肢の①を選んだとします。
I haven’t got as much as money I’d need to help you.
この文が合っているかどうかチェックしてみましょう!
① 最初のasを消す
I haven’t got as much as money I’d need to help you.
② 後ろのas【以下】を全部消す
I haven’t got as much as money I’d need to help you.
③ 残った文が文型的に正しければその文は正解。
残った文は
I haven’t got much.
うーんmoneyが消えちゃいましたね。
したがってこの文は間違っているということです。
このようにしてチェックすると②の文が正解と分かるわけです。「多くのお金」の場合、muchはmuch moneyと使うのであって、money muchという使い方はしません。
訳 「私はあなたを助けるのに必要なお金を持っていません」
比較級の学習方法が分からない!そんな方は以下の記事を確認してみてください
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。比較級の並びは実は自分でチェックできるということはぜひ覚えておいてくださいね。並び替えてみて「変だな?」とおもったら今回ご紹介したチェック方法で即座にチェックです!
ではまた。
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