●こんにちは、まこちょです。
前回「情報構造」について、このブログでご紹介させていただきました。
こちらが記事になりますので良かったら一読していただけるとありがたいです。
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その結果、思った以上に読者からの反応がありまして、英文を書く場合の指針として好評をいただきました。ありがとうございます。
そこで今回はこの「情報構造」が影響を与えている「表現」をさらにご紹介しようかなと思います。
意外と多くの文法単元に影響を与えているこの「情報構造」という考え方、ぜひモノにして英語表現に磨きをかけていただければ幸いです。
情報構造を意識すべき構文
① there~の文
この「情報構造」の影響を受けるのはThere ~の文でしょうか。
この件に関しましては、以前こちらの記事で詳しく検証してみました。
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そう、簡単にまとめるとthere is (are)~の文は~の箇所に「新情報」、つまり「a+名詞」の表現は使えますが、「the+名詞」の表現が使えない(正確にいうとまれ)のです。
ですから次のような日本文でも
「私は猫を飼っている。その猫は木の上にいる」
「~がいる」という表現につられて
I have a cat. There is the cat on the tree.
と表現してはいけません。正しくは
I have a cat. The cat is on the tree.
と表現することになります。
② because S+V~
becauseは皆さんもご存知の「理由(~だから・~なので)」を表す接続詞です。
非常に使いやすい表現なのですが、この表現も「情報構造」の影響を色濃く受けるんです。
becauseは後ろの文が「新情報」の内容になります。つまり
● because +「新情報」
となるのですが、この特徴のせいでbecauseは「文頭」で使うことをしないのです。
情報は「旧 ⇒新」に流れることは忘れないでください。ですから
× Because I caught a cold, I was absent from school.
と表現することは避けましょう。正しくは
I was absent from school because I caught a cold.
とします。「新情報」は文末近くに置くルールに従うわけですね。
ちなみに「理由」を表す接続詞はbecauseの他にsinceがありますが、sinceは後ろの文の内容が「旧情報」になります。
● since +「旧情報」
したがってsinceを使った場合必ず「文頭」で使うのは理解できるかと。
例 Since I caught a cold, I was absent from school.
sinceが「(もうご存知かと思いますが、~だから・~なので)」というニュアンスになるのもsinceがこの「旧情報」を扱う接続詞だからなのです。
③ C+V+S(倒置)
最後にSVCの形が「倒置」してCVSの形になっている例をご紹介します。倒置に関しては今回は詳しく触れませんが、そもそもなぜこの文はSが後ろに回っているのでしょうか。
このSとCが「倒置」するのは、もちろんこの文だけの特徴ではなく、Sが前の文に出てきているかどうかで決まるんです。
例えば
例 I fell asleep and faint grew the sound of the bell.
「私は眠りに落ち、鐘の音はだんだん聞こえなくなっていった。」
and以下はfaint(C) grew(V) the sound of the bell(S)とCVSの「倒置」が起こっています。
これは(S)がthe sound of the bellでこの文で初めて出てきた「新情報」ですので、文末に置くことによって新しい情報であることを「強調」するために倒置しているんです。
ですから主語が代名詞の場合は「倒置」など絶対しません。代名詞ということは名詞が前に出てきていることを表していますよね?つまり「情報としては古い」ので文末に置かないのです。
例 “I guess you are about forty years old.”“Right you are.”
「君は40才くらいだと思うのだが」「その通り!」
この文がRight are youの形になっていないのは、(S)がyouで「代名詞」。前の文にyouが出てきているので「旧情報」になっているために文末に置いてないのが見て取れます。
例 Down came his father
「彼の父が下に降りてきた」
⇒M+V+Sの倒置。おそらくhis fatherが「初めて出てきた」新情報であるとわかる。もしhis fatherがheでしたら代名詞なので、
Down he came.
となって「倒置」が起こらないんです。
例 At her house began my happy life.
「彼女の家で私のしあわせな生活が始まった」
⇒ M+V+Sの倒置。おそらくher houseは前の文にすでに出てきている「旧情報」。
とこのように「情報構造」の考えが定着してくると、これまで無味乾燥に感じられた英単語の並びが意味を持ってるように感じられますから不思議ですね!
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。この「情報構造」という考え方はいろいろな構文に影響を及ぼしていることが分かると同時に、これまでただ何となく「暗記」で済ませていた部分に意味があることがわかって、記憶の定着、理解に役立つと思います。
ぜひこの考え方をマスターしてくださいね!
ではまた
英文解釈をしよう!
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