●こんにちはまこちょです。
本日の英文は2文構成になります。
②の文が複雑に入り組んでいますが、of+抽象名詞、前置詞のasについて解釈ポイントがしっかりあります。ぜひトライしてみてくださいね!
of+抽象名詞の長文問題
【問】
① The first subject that attracted my attention was religion. ② For it seemed to me of the greatest importance to decide whether this world I lived in was the only one I had to think about or whether I must look upon it as no more than a place of trial which was to prepare me for a life to come.
【解法】
[①の文]
The first subject that attracted my attention was religion.
主節のS+Vは?
● The first subject… ⇒ この名詞を(S)と捉えられるかどうかが全て。「文中に出てきた前置詞のついていない名詞は主語(S)になる」が発動するんですね。(V)を見つける構えになり、
The first subject…was(V)…
と、途中で関係代名詞節があってもぶれずにとらえていきましょう。
訳「私の注意を引いた最初の問題は宗教であった」
もう一度S+Vの見つけ方を学習したい方はこちらへ
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[②の文]
For it seemed to me of the greatest importance to decide whether this world I lived in was the only one I had to think about or whether I must look upon it as no more than a place of trial which was to prepare me for a life to come.
forの種類を見切る
● For it seemed to me…⇒ forは後ろがS+Vと続いている場合は「接続詞」のforであり、becauseと同じ「理由」を表します。itが「何」を指しているか分からないのでこの時点では【it】としておきましょう。
訳「【it】は私にとって~のように思えたからだ」
of+抽象名詞の処理方法
つづいて
For it seemed to me of the greatest importance…
が目立っています。of+抽象名詞=形容詞という用法があってある程度は暗記が必要でしょう。
例
of importance → important 「重要な」
of value → valuable 「価値がある」
of use → useful 「役に立つ」
今回はof the greatest importance = most important ですので
For it seemed to me most important…
と言っているのと同じですよね。
訳「【it】は私にとってとても重要なように思えたからだ」
合わせて読みたい
このitは何を指す?
…it seemed to me of the greatest importance to decide ..
この文章はseemedを使っていて若干分かりづらくなっていますが、このseemedをbe動詞に置き換えると、
it is important to decide…
とit is 形容詞 to Vの形になっていることに気づけた人はお見事です。そう、このitはto以下を指す「仮主語」のitだったのです。
仮主語のitについてはこちらの記事に詳しいです!
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訳「~を決めることは私にとってとても重要なことに思えたからだ」
to以下を見ていくと
…to decide whether this world I lived in was the only one I had to think about…
まずwhether節が見えます。whether節は「名詞節」と「副詞節」がありますが、decideが「他動詞」ですので後ろには「名詞」が必要です。したがってwhether節は「名詞節」になってもらった方が都合がいいですね。
名詞節のwhetherは「~かどうか」と訳します。
whether節についてはこちらの記事をどうぞ
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whether節内は一見複雑に見えますが、
… whether this world I lived in was the only one I had to think about…
とthis world(S) was(V) the only one(C)
のSVC文型に関係詞節が修飾しているだけですね。
訳「というのは自分が住んでいるこの世界は、私が考えなければならない唯一の世界かどうか… を決めることは私にとってとても重要なことに思えたからだ」
さらにorの後ろもwhether節。当然orの繋いでいるものを考えるなら、
… to decide whether…or whether I must look upon…
という構造になっているのは明白ですね。
等位接続詞の処理法はこちら
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後半のwhether節内は
… or whether I must look upon it as no more than a place of trial….
とlook upon A as B「AをBとみなす(思う)」の熟語が使われています。この熟語はA = Bの関係になるのが特徴。Bがa place =「場所」ですからAのitも当然「場所」を指すものと思われます。itはthe worldを指しています。
no more thanはonlyで「~だけ、~にすぎない」。
訳「というのは自分が住んでいるこの世界は、私が考えなければならない唯一の世界か、または…試練の場に過ぎないものとみなされるかどうかを決めることは私にとってとても重要なことに思えたからだ」
あとはwhich節をa place of trialにかけて終了ですね。be to Vは「Vすることになる(運命)」a life to comeは「来世」です。
全体訳はこちらです!
全体訳「私の注意を引いた最初の問題は宗教であった。というのは自分が住んでいるこの世界は、私が考えなければならない唯一の世界か、あるいはこの世界は来世のために私に準備をさせてくれることになる試練の場に過ぎないものとみなされるべきかどうかを決めることは私にとってとても重要なことに思えたからだ」
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。今回のポイントは
① of + 抽象名詞の処理
② 仮主語構文
③ whether節の訳出
④ 等位接続詞の処理
でした!②の文が長く丁寧に読む必要があったかと思います。
ではまた
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