●こんにちは、まこちょです。
今回もランダムに問題を5題用意しました。全問正解をするのは難しいかと思いますが、毎日の頭の体操と思って気長に取り組んでみてくださいね。
では今回のお題はこちらになります!
本日のお題
【問】( )の中に適当な語句を選びなさい。
(56) Except for 1942 and 1946, the World Cup ( ) every four years since 1930.
① has played
② has been playing
③ has been played
④ has being played
(57) He proposed that another meeting ( ) held next week.
① was
② be
③ will be
④ would be
(58) He could not bear to think of ( ) to that cruel man.
① his sells dog
② his dog selling
③ his dog being sold
④ to sell his dog
(59) We found a ( ) car on the roadside.
① breaking
② broken
③ broke
④ break
(60) 不適切なものを選べ。
We were having ( ) then.
① a good time
② a nice car
③ some tea
解説
(56) Except for 1942 and 1946, the World Cup ( ) every four years since 1930.
① has played
② has been playing
③ has been played
④ has being played
選択肢を見ただけでまず外せてしまうものがありますね。それは④。
haveの後ろにVingが来る形は英語界に存在しません。
これが本当にないんだよね。もう30年くらい探しているんですけどね。
したがって残りの選択肢を見てみると「態」に関する問題だってことが分かると思います。
①、②の選択肢は「能動態」、③は「受動態」です。さて、ここではどちらの「態」がふさわしいでしょうか。こういう時、無理やり日本語を当てこんで適切な選択肢を見つけるというやり方は感心しません。
ここの動詞はplay。playの語法に注目するとあっさり解けます。ちょっと見てみましょう。
【play】
① 自動詞 ⇒ 「遊ぶ」
② 他動詞 ⇒ 「~をする・~を行う・~を演奏する」
そう、playには「自動詞」「他動詞」で意味が変わるんです。今回の問題は
… the World Cup ( )every four years…
とthe World Cupが主語(S)ですので「ワールドカップが【遊ぶ】」ではおかしいと分かります。
つまりこのplayは他動詞の「行う」の意味で使われていると分かります。ところで他動詞って特徴がありましたね。それは
他動詞は後ろに「名詞」が必ず必要
というもの。ところがこの文は
…the World Cup( )every four years…
とevery for yearsは「名詞」ではなく「副詞」ですので、( )の後ろに「名詞」がないことになります。
さて、ここが考えどころです。「他動詞」は唯一、後ろに名詞がなくてもokな形があるんです。
それが「受動態」なんです。
例 I like you.
⇒ You are liked (by me).
この例を見ると分かると思いますが、likeは他動詞。この文を「受動態」にするとIがby meとなって後ろに移動しますが、by~の部分は「省略」が可能。つまり
You are liked.
となり、動詞の後ろに名詞がない状態を作ることができるのです。
つまり今回も「受動態」の形であるということになります。選択肢のなかで「be + 過去分詞」の形を満たしているのは③しかありません。
訳「1942年と1946年を除き、ワールドカップは4年ごとに行われています」
自動詞・他動詞についての詳しい記事はこちらです
www.makocho0828.net
受動態についての学習はこちら
www.makocho0828.net
(57) He proposed that another meeting ( ) held next week.
① was
② be
③ will be
④ would be
この問題はほぼ暗記問題ですので、そういう意味では覚えてもらうしかないのですが、以下にあげる動詞が使われた場合、後ろのthat節の中に助動詞のshouldを使うというものです。ちょっとまとめてみましょう。
● insist 「主張する」
● propose / suggest 「主張する」
● order 「命令する」
● demand / require 「要求する」
● recommend 「推薦する」
⇒ + that S + should + V
例 He insisted that she should go to see the place.
「彼は彼女がその場所に行くようにと主張した」
したがって今回は選択肢にshouldがありものが正解になるわけなのですが、選択肢にshouldがありません。
ですが心配はご無用。このshouldは「省略」できるのです。したがって例では
例 He insisted that she go to see the place.
とすることが可能です。この時の注意点ですが、この構文はshould Vのshouldが単に「省略」されているだけなので、Vは「動詞の原形」のまま残すこと!
まちがってもsheだからといってgoesと動詞を戻してはいけません。
したがってここでは「動詞の原形」が良いことが分かりますね。答えは②。
訳「彼は別の会議を来週におこなうことを提案した」
(58) He could not bear to think of ( ) to that cruel man.
① his sells dog
② his dog selling
③ his dog being sold
④ to sell his dog
( )の前に前置詞のofがありますね。前置詞の後ろは「名詞」、「動名詞」は置くことができますが「to不定詞」は置くことができません。
例 I am good at ( ×to play / ○ playing ) tennis.
したがってまずは①、④は×ですね。
②と③ですが、両方とも動名詞selling / beingがありますのでofの後ろに置けますが、その前に~ingの「主語」がついていますね。そう、動名詞は「目的格・所有格」の形で~ingの前につけることができるのでした。
動名詞の意味上の主語について学習したい方はこちらにあります
その時
● 主語(S) + Ving「(S)がVすること(SとVが能動関係)」
● 主語(S) + being Vp.p「(S)がVされること(SとVが受動関係)」
という関係があることに注意しましょう。今回は(S)が「犬」ですので「犬が売られる」と「受動」の関係にあるとわかります。
したがって答えは③が正解ですね。
訳「彼は自分の犬がそんな残虐な男に売られることについては考えられなかった」
(59) We found a ( ) car on the roadside.
① breaking
② broken
③ broke
④ break
この文章は冠詞aと名詞の間に( )が挟まっていますね。
この時( )は必ず名詞にかかることに注意しましょう。
名詞にかかるのですから( )に入るのは形容詞・分詞・名詞です。動詞は名詞を修飾できません。
したがってこの時点で③④は×。①か②なのですが、両方とも分詞ですね。
分詞はかかる名詞が主語であることが最大ポイント
したがってここでは
A car is ( broken / breaking)
と考えると分かりやすいでしょう。
もちろん車は「こわす」のではなく「こわされる」のです。つまり「受動態」の関係がありますね。②が正解。
訳「我々は道路沿いに故障している車を見つけた」
分詞についての学習はこちらが詳しいです
www.makocho0828.net
(60) 不適切なものを選べ。
We were having ( ) then.
① a good time
② a nice car
③ some tea
haveはこれまでいろいろな意味を学習してきたと思いますが、この動詞、いったいどのくらい意味があるのか一回まとめてみましょう。
【have(一般動詞)】
① 持つ(飼う・いる)
② 食べる(飲む)
③ 過ごす
うーん結構ありますね。
ところでこのうち①の意味のhaveは「状態動詞」といって進行形で使うことができません。②、③の意味のときは「動作動詞」といって進行形が可能です。
今回の問題はwere havingと進行形になっていますので②の「持つ(所有する)」の意味での使い方がダメだと分かるわけです。正解は②。
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか?同じ形をしている動詞でも「状態動詞」「動作動詞」で使い方が異なることは厄介なポイントだったですよね!こうしてみると動詞の使い方が英文法問題では重要であることがよく分かる今回のランダム問題でした。
ではまた
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