●こんにちはまこちょです。
みなさんは「死ぬ」についてどう思いますか?ってこう書くと何やら怪しげですね。今日の表現はこの「死ぬ」の表現についてみなさんと検討してみようかと。
この「死ぬ」という表現も英語ではしっかりと使い分けており中々厄介ではあります。
したがって「縁起の悪い言葉」だとは重々承知していますが、今回はじっくりこの言葉について考えてみようではありませんか。
これが「死ぬ」という英語表現だ
① die
「死ぬ」という言葉を聞いて、まず皆さんが思い出すのはdieではないでしょうか。
この単語のポイントは「死んでいる」のではなく「生きている状態から死ぬ」ことを意味します。つまり「変化」が発生するのですね。
図に書くとこんな感じ。
したがって次のような文章で使うことになります。
例 He died five years ago.
「彼は5年前に死んだ」
この文は正確に書くと「彼は5年前に【生きた状態から死んだ状態になった】」という意味です。
ですからこういう表現はありえないことが分かるでしょう。
例 He has died for five years.(×)
5年間【生きたり死んだり】しちゃまずいですよね。
このように期間を表す表現とdieは相性がとてもよくないのです。では「死ぬ」ではなく「死んでいる」表現はどうしたらいいのでしょうか。
② dead
「生きている状態から死ぬ」ではなく「死んでその状態が続いている」表現は、dieではなくdeadを使います。
イメージはこう
まずdeadの品詞は形容詞です。したがって「彼女は死んでいる」は
例 She is dead.
とbe deadと表現することは注意しましょう。
もちろんdieと違い「期間を表す語」ととても相性がいいのが分かりますよね。
例 He has been dead for five years.
まとめるとこの2つの文は全く同じ意味だということに気づくかと思います。
He died five years ago.
= He has been dead for five years
ここまでをまとめると
・いつ死んだかを告げるなら died
・今の状態を伝える(=つまりもう死んでいる) is dead
と言えるかと思います。
③ dieの注意点
その他にdieには注意ポイントがあります。
例えばdieは「死ぬ」なのですから「死んでいる」表現は be dyingと「進行形」にすれば表現できるのではないか?というもの。
結論から言いましょう。be dyingは「死んでいる」ではなく「死にかけている」です。
つまり生きているのがポイント。
例えば、倒れてる人を発見して脈がなく「死んでる…」と言うなら、
例 He is dead.
ですが、【瀕死】(つまりやばい!死にそう…)なら、
例 He is dying.
です。死んでいると生きているはえらい違いですので注意しましょう。
何も「生き物」に対してだけではないよ
このdieとdeadですが、何も「人間(生き物)」だけに使うとは限りません。じつは「機械」にも使えたりするんです。
例えば「バッテリーが切れる」ですが、
My phone battery is dead.
「バッテリーが尽きてる」
つまりバッテリーがないからケータイが使えない状態ですね。
それに対して
My phone battery is dying.
「バッテリーが無くなりそう(残り僅か)」
はまだバッテリーは生きている状態を表しています。
まとめると
① is dying ⇒ 死にかけてる or これから死ぬ
② is dead ⇒ 死んでいる
となります。それにしても今回は「死ぬ死ぬ」ととんでもない内容の記事になっていますね(笑)
die/deadの問題
【問】次の文の( )に適切な語句を入れなさい
(1) It has been three years since she ( ) .
① was dead
② was dying
③ died
④ death
(2) He died ten years ago.
= He ( ) for ten years.
① is dead
② has been dead
③ has been dying
④ dead
(3) 「すみません、私の部屋の電話がこわれているみたいなんですけど」
I’m afraid that the telephone in my room ( ).
① is dead
② is dying
③ is died
【解説】
(1) It has been three years since she ( ) .
① was dead
② is dying
③ died
④ death
sinceの後ろの文は「過去形」になります。したがって②はダメ。ここでは「彼が生きている状態から死んで以来」ですから③が適当と分かりますね。
訳「彼女が死んでから三年たつ」
(2) He died ten years ago.
= He ( ) for ten years.
① is dead
② has been dead
③ has been dying
④ dead
「彼が10年前に死んだ」ということは「死んだ状態から10年たった」と同じです。したがって①か②のどちらかになりますが、for ten yearsが「期間を表す表現」ですので「完了形」と使うと良いでしょう。②が正解。
(3) 「すみません、私の部屋の電話がこわれているみたいなんですけど」
I’m afraid that the telephone in my room ( ).
① is dead
② is dying
③ is died
これはこわれていて「使えないんですね」。したがって①のdeadがふさわしい。②だとこわれかけているですので【まだこわれていません】
③ですがdieは「自動詞」ですのでそもそも「受動態」にすることができません。
dieとbe killedの違いを動画で確認してみよう
これまでの説明を元にして、dieとbe killedの違いについて動画で確認することもできます。
1分弱の動画ですが、ネイティブによる簡潔な説明で非常に分かりやすい!シャドーイングもしやすいかと思われるので、ぜひご覧になってみてください。
↓↓↓
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。内容から「死ぬ」だの「死んでいる」だのケン○ロウばりに騒いでしまって申し訳なく思います。
ぜひ英作文表現で役に立ててくださいね。
ではまた
第1回英語表現はこちらになります
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英文法の謎を追う!
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