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使役動詞let、make、have、get の 違いとは? 例文で用法と使い分けをしっかりマスター!

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不定詞

 

この記事を読むと
使役動詞の使い分けが分かります。

 

●こんにちは、まこちょです。

 

みなさんは「使役動詞」ってご存知でしょうか。

 

「使役」というのは「~させる」という意味で【自分では手を下さない=誰かにやってもらう】用法です。

 

昔、よく授業ではこの使役動詞を総称して「ジャイアン動詞」なんて表現してましたね、「おい!のび太アンパン買ってこい」なんてね。自分では買いにいかなかったんですよ、当時のジャイアンは。

 

英語に出てくる使役動詞はlet、make、have、getなどがあります。形はこう使います。

 

make(let / have) + O + 原形(不定詞)

※getは get + O + to 原形

 

ですがこの使役動詞はえらく使い方が異なるんですよね。

 

そこで今回は同じ使役動詞でもlet、make、have、getはこんなにも違う!という点をお話したいかなと思います。各例文を通じてしっかりと用法と使い方をマスターしてくださいね!

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使役動詞let、make、have、getの違い

① 強制のmake

使役動詞のmakeは一言で言うと【相手がいくら嫌だといっても】無理やりやらせる用法です。


この強制力たるや非常に強いもので、「勉強やりたくない!」といって家の柱にしがみついている子供を「さぁ勉強しようね~」っていって指の一本一本を柱から丁寧に引っぺがしていくイメージ?といったら分かるでしょうか。


相手はこの強制力に逆らえません。




例 His jokes made us all laugh.





この文章はmakeの使役動詞で「彼のジョークで我々は皆笑った」という意味ですが、【彼のジョークがくそつまらなくて全然笑えないのだが、彼がジョークを言っているので、笑わなきゃな】というニュアンスが入っています。



例 My parents always make me do my homework before I go out.
「僕の両親はいつも僕が出かける前に宿題をさせるんだ」




この文も両親の強制力がふんだんに「僕」に注がれていますよ。



【※ 11/5追記 ※】

makeの使役動詞はその「強制力」からforce / compelという動詞に書き換えることが可能。ただしその場合はforce A to V / compel A to Vのように動詞の原形の箇所は必ずto Vと「不定詞」になることに注意しましょう。


His jokes made us all laugh.

= His jokes forced us all to laugh.


【追記終了】

 

② 自動的に「させる」have・get

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この使役動詞は一言で言うと「社会的な【上下関係】」がニュアンスとして入ります。例えば会社で上司が部下に仕事をしてもらうというのは当然ですよね?



つまりこの使役動詞は主語が【主】、目的語が【従】の関係で行われるのです。



「義務」のイメージが強いですね。社会的に当然だ、みたいなね。



例 I’ll have Bob make copies of the document.
「その書類のコピーはボブにやらせるようにします」



この場合、ボブがコピーをとるのは職務上、当然のことなのでmakeは使っていませんね。この文面から「I」がBobの上司のイメージが出ています。「好き嫌い」のイメージがないのがこのhave・getのポイントですね。



getは正確には使役動詞ではありませんが、haveと同じような中立的なニュアンスで使います。ですから一緒に覚えておくと良いでしょう。haveと若干違うのは主語の【お願い】感が強くなるところです。


例 We couldn’t get him to sign the agreement.
「私たちは彼に同意書にサインさせることができなかった」

 

③ 相手がしたいことを「させてあげる」let

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letの特長はmakeと真逆。つまり主語は「束縛」をしません。letは、「させる」というより、させられる人が「もともとやりたいことを許可する」というイメージです。



例 My father let me drive his car.
「私の父が車を運転させてくれた」



この文の場合、「me」が初めから「車を運転したい!」と申し出があり、父が「許可した」というニュアンスが見て取れますね。


そういえばビートルズの有名な曲「Let it be」も、このletのニュアンスをしっかりつかんでいれば、なぜこのタイトルにmakeが使われていないのか納得できるかと思います。


【※ 11/5 追記 ※】

let「~するのを許す」というニュアンスからallowで書き換えることができます。その時はallow A to V動詞の原形部分がto不定詞になることに注意しましょう。



My father let me drive his car.

= My father allowed me to drive his car.


【追記終了】



ちょっと練習してみましょうか。

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使役動詞の練習問題


【問】( )に適切なものを選べ

(1) Although her parents had said”no” for a long time, they finally ( ) her go to Europe alone.

① make
② let
③ have
④ get


(2) Mr. Jones ( ) the students repeat the same phrase without looking at their textbooks.

① got
② forced
③ made


(3) His beard made him ( ) older by ten years.

① look
② looked
③ looking
④ to look


さて出来たでしょうか?では解答です。



【解答】


(1) Although her parents had said”no” for a long time, they finally ( ) her go to Europe alone.

① make
② let
③ have
④ get



この文章は、まず赤い箇所が「前振り」になります。「両親は長い間だめだといっていたが」


そして後半の文が「結局彼女を一人でヨーロッパに行かせてやった」となり、


つまり彼女の意思を尊重したと。


したがってここはletの使役動詞がいいと分かりますね。答えは②



(2) Mr. Jones ( ) the students repeat the same phrase without looking at their textbooks.

① got
② forced
③ made


この問題は文法的な使い方がポイント。選択肢の①②ですが、この単語は

get O to V
force O to V


のように後ろに不定詞(toV)が必要になります。したがって答えは③


訳「ジョーンズ先生は生徒たちに、教科書を見ずに同じフレーズを繰り返させた」


(3) His beard made him ( ) older by ten years.

① look
② looked
③ looking
④ to look


makeの使役動詞Cの箇所には原形不定詞が来ます。したがって不定詞toVは不要です。①が正解

訳「彼のひげは彼を10歳くらい年取って見えさせた=彼はひげのせいで10歳くらい老けて見えた」


【6/21 追記】


使役動詞のmakeは能動態表現のときにはCに原形不定詞を使うのはこれまでの説明通りですが、これが「受動態」になると原形不定詞の「原形」の部分が取れます。



つまりto不定詞の形になることに注意しましょう。



He made her sing.
「彼は彼女に歌わせた」

She was made to sing (by him).
「彼女は歌わざるをえなかった」


これは使役動詞のmakeだけでlet / have / get / はそもそも「受動態」の形にできないことに注意しましょう。
【追記終了】

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まとめ

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さて今回はいかがだったでしょうか。この使役動詞はニュアンスの違いでだいぶ相手に与えるイメージが変わってしまうのが印象的ですね。使いこなすと英作文等で威力を発揮しますので、ぜひものにしていただければと思います!



ではまた

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