● こんにちはまこちょです。
みなさんは動名詞と不定詞はご存知でしょうか?
動名詞でしたらVing、不定詞だったらto Vと表現します。この2つの用法ですが、どちらにも「名詞用法」があるんですよね。
そう「~すること」と訳す用法ですね。
名詞用法ですから、英文の名詞を使う箇所、つまりS / O / C などに使うことができます。例えば
例 To read a book is interesting.
= Reading a book is interesting.
訳「本を読むのは面白い」
例 He likes to sing a song.
= He likes singing a song.
訳「彼は歌を歌うのが好きだ」
などと、普通は名詞的用法のto VとVingは書き換えができることが多いですね。
ところが!
実際にはenjoyの後ろにはVingの形で、wantの後ろはto Vといったように、動詞の種類によって不定詞か動名詞かを使い分けなければなりません。これはなぜなのでしょうか?
そこで本日はこの違いを生み出しているものはいったい何なのかを徹底的に考えてみようと思います。
動名詞と不定詞は何が違うのか?
enjoy / finishの後ろは動名詞Vingを置く
これって中学生のころよく「暗記しなさい」と言われて覚えましたよね?例えば、
例① We enjoyed playing tennis.
とか。これを
×we enjoyed to play tennis.
としてはいけません。
これには理由があり、Vingとto Vにはこのような違いがあるからなんです。
● 動名詞(Ving)
① 繰り返しやること(=すでにやっている)
② 一般論
③ 現在形と仲良し
④「←」の矢印
● 不定詞(to V)
① 未来のこと(=これからやること)
② 一回限りの特定のこと
③ will[would]と仲良し
④「→」の矢印
特に④の違いに注目。例えば先ほどの例①を見てください。
例① We enjoyed playing tennis.
ここに形上2つの動詞があるように見えますよね。
これらをそれぞれ enjoy(tennis)、play(tennis)と考えてみましょう。すると①「テニスを楽しむ」②「テニスをする」とそれぞれの意味になると思います。
どちらが行動としては先ですか?
そう意味的に② → ①の順に行動を起こしますよね。「テニスを楽しんで」「テニスをする」のはおかしいですからね。つまり
例① We enjoyed ← playing tennis.
とenjoyとplayの間に「←」の矢印が入るのが分かりますでしょうか?そう、動名詞にするときは「←」の矢印になるんです。
ではこれはどうですか?
例② He began ( to sing / singing )a song.
①begin「(歌を)始める」 と②sing「(歌を)歌う」がありますよね。どちらが行動としては先?
① → ②ですよね。つまり
He began → sing a song
「→」の矢印になりますよね?したがって不定詞to singを選びましょう。どうですか?いけそうですかね。
じゃあ問題を実際にやってみましょう!
本日の問題
【問】
(1) I put off(to play / playing) the game.
(2) She finished ( to read / reading ) this book.
(3) He gave up (to use / using) your computer.
(4) I determined ( studying / to study ) English.
(5) He denied ( to commit / committing) a crime.
解説
(1) I put off(to play / playing) the game.
いってみましょう。put offは「延期する」ですのでplayと比べてみましょう。すると①「(試合を)延期する」 ②「(試合を)する」ですから、どちらが行動が先か考えてみましょう。
すると ① ← ②であることは明白です。つまり
I put off ← play the game.
と「←」の矢印が入りますよね。したがってplayingが正解となります。
訳「私は試合するのを延期した」
(2) She finished ( to read / reading ) this book.
finishとreadです。つまり①「(本を読み)終える」、②「(本を)読む」矢印はもちろん① ← ②。
She finished ← read this book.
動名詞にしましょう。readingですね。
訳「彼女はこの本を読み終えた」
(3) He gave up (to use / using) your computer.
give upは「あきらめる」。useとどちらが行動が早いでしょうか。①「コンピュータを(使うのを)あきらめる」と②「コンピュータを使う」です。もちろん① ← ②ですね。
He gave up ← use your computer.
したがってusingが正解って分かります。
訳「彼はあなたのコンピュータを使うのをあきらめた」
(4) I determined ( studying / to study ) English.
determineは「決定する」。つまりstudy「勉強する」と比べてみましょう。つまり①「英語を(勉強するのを)決める」か②「英語を勉強する」のかです。どっちが先?
もちろん① → ②なのは言うまでもないですよね。したがってto studyになります。
訳「私は英語の勉強をするのを決めた」
(5) He denied ( to commit / committing) a crime.
denyは「否定する」つまり①「(犯罪を犯すの)を否定する」②「犯罪を犯す」です。どっちが先ですか?
① ← ②ということになりますよね。したがって動名詞を使うのが分かるのです。正解はcommitting。
訳「彼は犯罪を犯したことを否定した」
※注意! この判断方法にもやはり「例外」というのが存在します。これらは申し訳ないのですが個別で覚えてしまうと良いでしょう。
● consider + Ving「~するのを考える」
● refuse to V「Vするのを拒絶する」
● hesitate to V 「Vするのをためらう」
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。この矢印の方向性で判断する方法はかなり使えるやり方なのでぜひ身につけてみてください。
ではまた
コメント
まこちょさん、本年もよろしくお願い致します?
少しでも上達するよう楽しく拝見しています。
いつもまとめてみてしまうので、今年は少しでも早くみたいと思ってます。