● こんにちはまこちょです。
英文は主節の主語(S)と動詞(V)が見つけられれば、半分は解釈が終了しているに等しいんです。
したがって、私たちがまずマスターしなければいけない英文の読み方とは、英文を左から右へ読んだときに、どのような形が主語(S)になり、そして動詞(V)になるか、そのルールを知っていなければならないということですよね。
そこで今回は、複雑に思える英文から主語と動詞をすんなり見つけることのできる方法を教えます。
ぜひマスターしていただいて、今後の英語学習にお役立てください。
本日のお題
【問題】
① The advancement of the black man in the United States, from the position of slaves to that of proud and equal citizen, has been slow. ② The black man’s hopes have been ended in despair.
【解説】
[①の文]
主語(S)を見つける方法
● The advancement of the black man in the United States,… ⇒ 英文は左から右へ読むもの。最初に目に飛び込んでくるのがThe advancementという名詞です。この時点で、
The advancement(S)…
と感じられたかがどうかが問題です。もちろん後続に続く形がどうであれ、ですよ。
英文に出てくる名詞には必ず「役割」があります。そのとき『文の初めに出てきた、前置詞のついていない名詞は文の主語になる』というルールは必ず知っていなければなりません。
訳「躍進は【が】」
この時点でthe advancementが主語(S)と感じられなかった人はこちらへGO!
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動詞(V)の見つけ方
主語(S)が見つかったら動詞(V)を探します。2つの前置詞+名詞を< >でくくり、
The advancement(S)<of the black man>< in the United States>…
動詞(V)がついに出てくるか思いきや、
The advancement(S)<of 〜>< in 〜><from the position of slaves><to that of proud and equal citizen>,…
と、ちっとも動詞(V)が出てきません。ですがあわててはいけませんよ。必ずVはあります。信念を持って読むのが大切なんです。
ここまでの訳の整理をしてきましょう。of the black manはthe advancementに、in the United Statesはthe black manにかかります。
途中訳「アメリカ合衆国における黒人の躍進は【が】」
from A to Bの相関語句
<from 〜><to〜>の形から察するに、これはfrom A to B「AからBまで」の熟語表現になります。
AとBが同じ形をしていますからBのthatはthe positionを指していることもわかりますね。つまりここまでで、
途中訳「アメリカ合衆国における黒人の躍進は、奴隷の立場から平等で自尊心のある市民にいたるまで、」
さらに目で追っていくとカンマ終わりで、
The advancement (S) <of 〜>< in 〜>,<from 〜 to ・・・>, has been slow.
と、やっとThe advancement (S)の動詞has beenを発見してほっとすることになります。
SとCの関係を考える
● slowは形容詞ですのでここでは補語Cになりますから、S = Cの関係を考え、 The advancement = slow、 つまり「躍進=遅い(ゆっくりだ)」と考えられればこの文の解釈はいただきましたね!
さて、全体像です。SとVの間にいろいろな修飾語句が入ったよくある文章を「直読直解」してみました。
完全訳 「奴隷の立場から平等で自尊心のある市民にいたるまで、アメリカ合衆国における黒人の躍進ぶりは遅い」
[②の文]
● 特に悩まずに文の構造はつかめるかと思います。こういう文章ばかりですとほっとしますよね。
The black man’s hopes(S)have been(V) ended in despair.
完全訳 「黒人の希望は絶望に打ちひしがれているのである」
まとめ
さて、今回はいかがだったでしょうか。SとVが離れているというのは私たちにとって解釈上、ちょっと不安になる要素ではあります。「直読直解」をしていると、それは前から押していくスタンスですから、当然間違った方向に解釈する場合もあります。
ですがこのカテゴリでは【間違った解釈をしてしまった場合でも、自分で立て直すことのできる力を養う】ことを目標にしていますので全然問題なし!真の解釈力を身につけましょう!!
ではまた。
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