● みなさんこんにちはまこちょです。
みなさん、英文中に~ingの形が出てくるとちょっと気おくれしませんか?
なぜって僕が以前そうだったから。
これね、理由はわかるんですよ。だってing形の用法って多いですものね。
動名詞・分詞・分詞構文のingって…いったいing形ってどれだけ種類があるんだよ、てな感じですよね。しかもそれが文中になんか出てくるともうね、うぁ~って思うのよ。
これは一回整理しとかなきゃって思うじゃないですか。では本日その整理をしましょう。
とそういうわけで、今回のお題は文中に出てくる~ingの処理です。これが意外と簡単に見分ける方法があるんですよ。
ぜひ会得して、今後の解釈に役立ててくださいね!
まずはどんな~ingの種類があるか知ろう
〜ingの解釈の仕方といっても基本は「不定詞」の時と変わりません。
不定詞の3用法が苦手な方はこちらの記事が詳しいです
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ポイントは以下の通り。
【〜ingの用法】
① 名詞句 ⇒ 動名詞「〜すること」 (S/ O / C / 前置詞の後ろにつく〜ing)
② 形容詞句 ⇒ 分詞(前の名詞にかかる)「〜している名詞」 ※ 修飾語句のM
③ 副詞句 ⇒ 分詞構文(①、②以外)
例
Reading this book is important.
「この本を読むことは大切だ」
Reading this bookがisの主語になっている「動名詞句」。したがって「~すること」と訳す。
Who is the man running over there?
「向こうで走っている男は誰ですか」
running over there が the boyにかかっている。形容詞句の「現在分詞」です。「~している」と訳を当てましょう。
Having no money, I didn’t buy the book.
「お金が無かったので、その本を買わなかった」
主節の主語(S)動詞(V)の前にある~ingは「副詞句」したがって「分詞構文」になります。
これらの〜ing形もどう使われているのかを見て、それぞれの役割を判断しなくてはいけません。
[練習問題]で確認してみましょう。
本日の練習問題
[練習問題]
次の各文のVingの用法(動名詞・分詞・分詞構文)を指摘しなさい。また和訳しなさい。
(1) He is good at playing tennis.
(2) The boy standing over there is Bob.
(3) Walking along the beach, I came across him.
(4) I saw a duck crossing the street.
[解説]
前置詞 + ~ing ⇒ ~ingは動名詞
(1) He is good at playing tennis.
〜ing が前置詞の後ろ(ここでは at)にある場合、前置詞の後ろは「名詞相当」のものが来ますので、playingは動名詞ということがわかりますね。
He is good at playing tennis.
訳「彼はテニスをするのが得意だ」
(2) The boy standing over there is Bob.
この文はthe boy(S)、is(V)、Bob(C)ですので、standing over thereは文型に含まれていないのがポイント。
したがってこの箇所は修飾語句のMであるとわかります。[ ] でくくると、
The boy [standing over there] is Bob.
[ ] の部分がThe boyにかかる分詞だと分かります。
訳「向こうで立っている少年はボブです」
※注意!※
よくある質問に、[ ]を名詞節(つまりstandingを動名詞と解釈する)に取る人がいます。しかしこれは絶対やってはいけません。
The boy [standing over there] is my brother.
[ ]を動名詞と解釈して「向こうで立っていること」とするのは×。
英文に出てくる名詞は必ずS / O / C / 前置詞の後ろの名詞のどれかになっていなければダメ。
これを名詞の「役割」といっています。この文の主語はThe boyですから、[ ]を動名詞の名詞節に取ってしまうと「役割」がなくなってしまうのです。
英文の中に宙ぶらりんの名詞(句・節)などというのはないんですよね。
え?マジで!名詞ってそんな「役割」あるの?って思った人、こんな記事あります。
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役割のない名詞の処理法は?
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(3) Walking along the beach, I came across him.
この文の主節はどこでしょう?ここではI came…が主節になりますね。
Walking along the beach, I came across him.
また、『主節の前にあるものは全て「副詞」』ですから、walking 〜,は全て「副詞句」です。
したがってこのwalking〜.は「分詞構文」と分かります。「分詞構文」の訳し方はさまざまですが、解釈上は「〜と・で」と訳しておくと良いでしょう。
訳「浜辺を歩いていると、彼にばったり出会った」
主節の前にあるものはすべて「副詞」だって?と思ってしまった人、この記事があります。
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分詞構文がよく分からない人はこちらの記事へ
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知覚動詞のSVOC文型
(4) I saw a duck crossing the street.
この文はseeがSVOCの第5文型を作っています。
そしてOとCの間には「主語→述語」の関係があるのでした。
I(S)saw(V)a duck(O)crossing(C)the street.
したがってここは「カモ【が】通りを横切っている」の関係を大事にして訳しましょう。
訳「私たちはカモが通りを横切っているのを見た」
したがってこの~ingは「分詞」になります。
OとCに主語 → 述語の関係があるなんて…って思わずハットしてしまった人はこちらへ
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まとめ
さて今回はいかがでしたでしょうか?よくよく見てみると「句」は不定詞にしろ〜ingにしろ、その用法はとても似ていることが分かりますね。したがって臆することはありません!どんどん読んで、自分のものにしていきましょう!
ではまた!
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