● こんにちは、まこちょです。
英文を読むのが非常に苦手な方は正直多いです。特に理由としては以下の内容が多いですね。
「英文を読むのに時間がかかってしまう。日本語に訳さないといけないという意識が働いて…大学入試やTOEICの長文で全く時間内に終わる気がしないんです」
「英文を読んでいるとどうしても英文を「返り読み」をしてしまいます。なんか後ろから前に訳し上げていかないと落ち着かないというか…結果的に英文を理解するのに時間がかかってしまうんです」
「英文法は結構学習してきたつもりなのですが、その知識を長文を読むときに活かしきれてないような気がするんです。何のために英文法をこれまでやってきたのか正直よく分かりません」
このような悩みは本当につきません。大学入試・TOEIC・英検など、長文読解が占めるウエイトは非常に高く、英文をすばやく、正確に読むことができないということは、本当に死活問題となってしまいます。
そこで英文を左から右に「直読直解」するための英文の読み方をこれから皆さんと探求していこうかと。
毎回、こちらがセレクトした英文を丹念に読みほどいていきます。特に英文を「前から順に」しっかりと理解していく技術を一緒に学んでいければと考えています。ですがその前に「直読直解」について、意外にみなさんが思っている「誤解」をここでちょっと説明しておきます。
「直読直解」は文法無視の英文解釈法ではない
直読直解というのは、やみくもに(平たく言うと適当に)英文を前から読んでいくやり方ではありません。むしろ逆で、英文法のルールの中で後ろから返り読みをせずに英文の語順のまま英文を解釈していく方法です。
英文を読むのが苦手な人には信じられないお話かもしれませんが、英文ってしっかりと前から後ろへ、一度も返り読みをしないで読むことが可能です。それはもう清々しいくらいに(笑)
大文字から英文を読み始めてピリオドまで目線を動かす、たったこれだけでその英文にかかれている内容はしっかり理解できる言語なんです。
最初はなかなか難しいんです。そもそも英語は日本語と全く違う構造をしていますので、まずはその構造の違いをしっかりと理解することが大事なんですね。私も高校の初めのころは英文を読むことが嫌いでした。まず英文法が苦手でしたし、英語長文を読むのが苦痛でしょうがなかったですね。
ですが途中から(浪人時代ですが)英文の読み方が開眼しました。英文法を長文にしっかりと意識しつつ、英文を前から「返り読みをしない」トレーニングをしたら、完全に英文を読み切ることができましたし感動しました。
最初は10文読んで1文くらいしか「直読直解」出来なかったんです。どうしても「日本語の語順」に引っ張られてしまうんです。ですがそれもだんだん慣れてきました。今ではよほどのことがない限り英文を途中で逆方向に読むなんてことはありません。適当ではないですよ?その証拠に他の人から「品詞分解してみて」と言われたら、完璧に英文をバラすことが可能です。
直読直解にスラッシュは必要か?
ちなみに私は長文を読んでいる時に、英文に印をまったくつけません。よく「スラッシュ」を使って英文をある程度の固まりに分解して読んでいる人がいますが、その方法については否定はしません。
むしろこれまで「返り読み」のオンパレードでなかなか制限時間に終わらすことができなかった方にとっては、自分の英文の読みを「直読直解」して矯正しようとしている姿勢には好感をもちます。
ですが英文中に正確にスラッシュを打つのはなかなか難しく、私の個人的な意見では、スラッシュを正確に英文に打てるということは「直読直解」ができるということと同じですから、最初はともかく、ある程度慣れてきたらそのスラッシュを打っている時間すらもったいないので、ぜひ最終的にはスラッシュ打ちからも卒業できるくらい英文を読み込んでほしいと思います。
なんかすご〜く偉そうなことを書いていますが、多分こういったブログを覗く人って、それなりに英語を使う状況に置かれている方だと思っています(違うかな?)のでそれでしたらこのブログを見たらそれなりの労力に見合った効果を提供したい、お役にたちたいと思うわけですよ、ホントに。
では今回は直読直解を具体的にどう行っていくか、実際に英文を読んでみたいと思います。記念すべき第一回の文はなんとたった1文!回を重ねるにつれてどんどん長くなっていきますのでじっくりいきましょう!断っておきますがこの最初の問題はかなり精密な読みになることは覚悟してください。
これはつまり説明が長くなることの裏返しとゆうわけです。
本日の問題
直読直解のスタイルを理解してもらうためにまずは以下の問題を読んでみてください。
The effort required for success in life will prove considerably great.
[解説]
requiredは動詞(V)か?
● The effort required… ⇒ 英文は「左から右に」読みます、したがってこの時点で
The effort (S) required (V)…
と読んでしまうのは致し方ないかと。 ですが次に続く for success、in lifeの2つの前置詞+名詞を< >の中に入れて読みほどくと、
The effort required <for success><in life> will prove…
となり、The effort(S) required(V) と解釈してしまうとwill proveの主語(S)がないことに気づくでしょう。
willの直前のlifeは前置詞とくっついていますのでwill proveの主語にはなれないのです。
したがってここまで読んで「仕切り直し」。先ほどの読みを修正して、
The effort(S) required <for success><in life> will prove(V)…
そう、requiredは動詞ではなく、The effortにかかる「分詞」だったのです。このくらいは左から右に「一読」しただけで辿りつけるようになりたいですね。ここまでで、
訳「人生の成功に必要な努力は・・・だと分かるだろう」
主語(S)の取り方がまったくできない!と悩んでしまったあなた!こんな記事があります。
www.makocho0828.net
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proveの文型は第2文型
●… prove considerably great. ⇒ greatは「形容詞」ですのでproveの補語(C)の役割になっています。つまりこの文はSVCの第2文型ですので、S=Cが成立しています。ということは、
The effort = great
の関係ということですから「努力=大きい」ということになります。considerablyは副詞で「かなり」。greatにかかります。
第2文型をもっと勉強したいというあなた!こんな記事ありますがな!
www.makocho0828.net
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以上でこの文の解釈は終了になります。最後に全体像をまとめてみましょう。
The effort(S) ⇐(required for success in life) will prove(V) (considerably) great(C)
直訳「人生の成功に必要な努力はかなり大きいと分かるだろう」
意訳「人生の成功に必要なのは、かなり大きな努力だと分かるだろう」
まとめ
今回はいかがでしたでしょうか?まぁ今回は初回ということもありまして、しかも1文ですので、これから徐々に長くなっていきます。
私は本職が塾の講師なものですから、それこそ毎日、受験生からひっきりなしに容赦ない質問を受けます。
「リスニングはどうやったらできるようになりますか?」とか「長文が時間内に読み終わりません」とかです。
その質問に何とか紳士に答えていきたいですね。そう思って始めたのがこのブログなんです。じっくりと構えてやってみます。
ではまた。
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