●こんにちは、まこちょです。みなさんお元気ですか?
今回も解釈英文をセレクトしました。ポイントはそこかしこにありますので、ぜひ丁寧に読みほどいてくださいね。
今回は「因果関係」をもつ動詞について解釈してみたいと思います。もちろん前から読んでいくのは相変わらずですね。
ではLet’s 直読直解!
本日のお題
【問】
① There are two types of people in the world. ② Although they have equal degrees of health and wealth and the other comforts of life, one becomes happy, while the other becomes miserable. ③ This arises from the different ways in which they consider things and events, and the resulting effects upon and their minds.
【解説】
[①の文]
There are two types of people in the world. ⇒ これは問題なさそうですね。ただ冒頭で「2つのタイプ」と断ってるわけですから、今後の展開はこの2つのタイプについて語られるのはこの時点で構えていてもいいですよね。
訳「世界には2種類の人がいる」
[②の文]
Although they have equal degrees of health and wealth and the other comforts of life, one becomes happy, while the other becomes miserable.
主節のS+Vを探す
● Although they have … ⇒ Although S+Vと続いてるね。theyは複数形に当たるものがこの時点でtwo types of peopleしか出てきてないですから、「2種類の人」を指しています。
もちろんAlthough S+Vは「副詞節」なので、主節の文は他に出てきますよ。したがって、
( Although they have…), S+V…
と「読み」の姿勢が出来上がっていればバッチリです。
訳「2種類の人は…を持っているけれども」
主節のS+Vを発見する方法に関する記事はこちら
www.makocho0828.net
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andが繋げているものは?
● … equal degrees of health and wealth and the other comforts of life, ⇒ ここ、andが2つありますよね。それぞれのandがどの語を正確に繋げているのかは丁寧に解釈しましょう。最初のandは
…equal degrees of health and wealth
次のandは
… have equal degrees of health and wealth and the other comforts of life,
と同じ形になっているので、分かりやすいですね。equal degrees「同じ程度」、comforts of life「豊かな暮らし」
訳「どちらの人も同じ程度の物的財産とその他の豊かな暮らしを持っていながら」
等位接続詞の処理についての記事はこちらへ
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whileの「対比」構造を見抜く
続いて
one becomes happy, while the other becomes miserable.
主語の前に「関係詞・接続詞」がない文が主節ですのでこの文がそうですね。
この文章whileを挟んで2つの文が繋がっているんですが、become happyとbecome miserableが「幸せ」と「不幸」で真逆の意味になっているのでwhileは「一方で」と訳出するとうまく対比構造が捉えられていいのではないかと。
訳「どちらの人も同じ程度の物的財産とその他の豊かな暮らしを持っていながら、一方は幸せになり、一方は不幸になるのだ」
[③の文]
This arises from the different ways in which they consider things and events, and the resulting effects upon their minds.
因果関係の動詞に注目しよう
● This arises from the different ways… ⇒ 文自体は取り立てて難しい構造じゃないですが、arises fromは注目すべき表現ですね。
この表現は「因果関係」を作り、
[結果] arise from [原因]
という[結果]←[原因]の流れになっています。
これさえ分かっていれば、ここでは「thisという結果はthe different waysが原因だ」と解釈できますので楽ですよね。
因果関係の動詞について学習したい方はこちらの記事へ
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the different waysは「さまざまなやり方(方法)」
訳「これはさまざまなやり方が原因だ」
このtheはいったい何?
●… the different ways…⇒ 「さまざまなやり方」と唐突に言われても我々の頭の中は「?」でいっぱいですね。ですがこの表現、よく見るとtheがついています。英語では「初めて出てきた単語」には通例、theはつきません。
そうこれは予告のthe。後ろからこの「さまざまな方法(やり方)」について説明が入るサインです。
まるで図ったように後ろから「関係代名詞節」がかかっていますね。
… the different ways⇐[in which they consider things and events],…
訳「その人が物事を考えるさまざまな方法 → その人が物事をどう捉えるか」
予告のtheについての詳しい記事はこちらです
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訳「これはその人が物事をどう捉えるかによる」
続いて、
… and the resulting effects upon their minds.
またandです。あわてずに後ろを見て前に同じところを探しましょう。すると
This arises from the different ways… and the resulting effects upon their minds.
と全く同じ形をしている箇所があって安心するわけです。
the resulting effects upon their mindsは難しい解釈ですがeffect on~が「~に対する影響」、resultingは「結果として続く(影響)」と解釈します。もちろん「何に対する結果」なのかはandの前の内容を受けて、「その結果」と言っているのです。
訳「これはその人が物事をどう捉え、その結果彼らの精神にどう影響を与えるかによるのだ」
さてこれで出そろいました。全体訳はこれです。
全体訳「世界には2種類の人がいる。どちらの人も同じ程度の物的財産とその他の豊かな暮らしを持っていながら、一方は幸せになり、一方は不幸になるのだ。これはその人が物事をどう捉え、その結果彼らの精神にどう影響を与えるかによるのである」
あとがき
さて今回はいかがだったでしょうか。今回のポイントは
① 等位接続詞andの処理
② 因果関係を作る動詞
③ 予告のthe
でした。なかなか解釈ポイント多いですよね。
ではまた
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