● みなさん、こんにちはまこちょです。
英語を学習する過程で、よく「品詞」のことについて聞くこともあるかと思います。
そう、例えば「名詞」とか「形容詞」なんてそうですね。
この品詞というもの、身につければこれほど英文理解に役立つものはないのですが、「名詞句」とか「副詞節」とか「句」「節」なんてついてしまうともうダメ、理解不能となってしまう方も多いようです。
そこで本日はこの「句」「節」について徹底レクチャー!
英文の骨格を担うこの箇所をしっかりマスターして、英文解釈をより確実に行えるようにしましょう。
「句」「節」って何?
まず「句」と「節」の区別がしっかり判断できるようになりましょう。
「句」も「節」も2語以上の単語のかたまりを指します。ただその中身に違いがあるわけですね。
①「句」→ S+Vがないもの
②「節」→ S+Vがあるもの
例えば
例 His house stands on the hill.
「彼の家は丘の上に立っている」
この文の青い箇所を見てください。2語以上の単語で構成されていますから「句」か「節」です。でもこの中にS+Vの箇所がありませんね。
したがってこの箇所は「句」ということになります。
例 When I came home, she was sleeping.
「私が帰宅したとき、彼女は眠っていた」
この赤い箇所は2語以上ですから「句」か「節」。ですが今度はI(S)came(V)とS+Vがありますね。
したがって「節」ということになります。簡単でしょ?
名詞・形容詞・副詞のそれぞれの働きを知ろう
ここでよくある質問に名詞節と形容詞節って何が違うんですか?というものがあります。
ここからは各品詞の働きについて学習しましょう。
名詞・形容詞・副詞のそれぞれの働きはこのようにまとまります。
① 名詞 → S / O / C / 前置詞の後ろ(前置詞のOという)になる
② 形容詞 → 名詞を修飾する
③ 副詞 → 名詞以外を修飾する
例 To read books is important.
「本を読むことは大切だ」
この赤い箇所は2語以上、しかもS+Vがありません。したがって「句」でしたね。
そしてこの部分がisの主語(S)の役割を果たしています。
したがってこの2つを合せた呼び方で「名詞句」というのです。
この「名詞」という品詞は文の要素(S/O/C)になりますので、取ってしまうと文として成立しなくなるのがポイントです。先ほどの文の赤い箇所を取ってみると、
is important.
(S)のない変な形が残るというわけです。
不定詞句の3用法についてしっかり理解したい人はこちらの記事へどうぞ
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例① I have many books
「私は多くの本を持っている」
よくある形ですよね。manyが後ろのbooksを修飾しています。そうこのmanyは形容詞です。
例② I have something to eat.
「私には食べ物がある」
to eatは2語以上、S+Vがないので「句」。名詞のsomethingにかかっています。つまり「形容詞句」というわけです。
例①のmanyのように一語の場合は「前」から名詞にかかりますが、「句」「節」は後ろから名詞を修飾することに注意しましょう。
また形容詞はS/O/Cの要素に入らないので、名詞と違い、例え取ってしまっても後にはしっかりとした文が残ります。
例① I have books.
例② I have something.
例 I’ll help you when I have finished lunch.
「私は昼食を食べ終えたら、あなたを手伝います」
when I have finished lunchは2語以上でS+Vありなので「節」。主節の動詞(ここではwill help)にかかっています。したがって「副詞」。あわせて「副詞節」というわけです。
やはり「副詞」も文の要素には入っていないので、取ってもちゃんとした文が後に残ります。
5文型の理解は絶対に必要!こちらの記事をどうぞ
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時条件の副詞節についてはこの記事で
www.makocho0828.net
例 I’ll help you
ここまでのポイントをまとめると
本日の練習問題
【問】次の文の下線部の種類を答えなさい
(1) I spoke to a girl who was walking a big dog.
(2) What he told me was true.
(3) My father often goes to France.
(4) English is a language spoken in many countries.
(5) He realized that he had been mistaken.
【解説】
(1) I spoke to a girl who was walking a big dog.
関係代名詞のwho以下がa girlにかかっていますね。つまり名詞を修飾しているわけですから「形容詞」。S+Vがありますので「節」になります。2つあわせて「形容詞節」が正解。
訳「大きな犬と散歩している女性に話しかけた」
(2) What he told me was true.
what以下がwasの(S)になっていることに気づいたでしょうか。したがって「名詞」。S+Vがありますので「節」、「名詞節」ですね。
訳「彼が私に言ったことは真実だった」
関係代名詞のwhatの使い方は完璧ですか?
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(3) My father often goes to France.
to Franceの箇所は2語でS+Vがありません。したがって「句」。動詞のgoesにかかっています。したがって「副詞」。「副詞句」が正解。
訳「私の父はよくフランスに行く」
(4) English is a language spoken in many countries.
spoken以下がa languageにかかっています。名詞を修飾していますから「形容詞」、S+Vがないので「句」。つまり「形容詞句」ということになります。
訳「英語は多くの国で話される言語だ」
名詞にかかる分詞の使い方を理解したい方はこちらの記事へどうぞ
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realizeは「他動詞」
(5) He realized that he had been mistaken.
realizeは「他動詞」で後ろに名詞を欲しがっています。したがってthat以下が「名詞」になるといいでしょう。S+Vがありますので「節」つまり「名詞節」ということになります。
訳「自分が間違っていたことに彼は気づいた」
自動詞・他動詞っていったい何?と思ってしまった人、こちらの記事へどうぞ
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まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。
「句」「節」の区別は苦手な方が多いですが意外にシンプルな考えで突破できることに気づいていただきたいと思います。
ではまた
第一回【やさしく語る英文法】はこちらになります
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