● みなさんこんにちは、まこちょです。
さて今回はタイトル通り「助動詞」を責めてみようかと。
責められちゃうかもしれませんが(笑)
ゆっくりじっくりいきましょうね。
では本日もLet’s try try try!
助動詞の大学入試問題
【問】
(1) 一年で英語を話せるようにはならないだろう。
You won’t ( )( )( ) learn to speak English in a year.
(2) I am sure that he is sick.
= He ( ) be sick
① must
② won’t
③ can’t
④ may
(3) You ( ) do your homework, or the teacher will be very angry.
① had
② must
③ need not
④ won’t
(4) He ( ) be over thirty; he must be still in his twenties.
① may
② must
③ can’t
④ oughtn’t
(5) You don’t have to move this bookshelf. ← 同じ意味を選びなさい。
① can’t
② needn’t
③ don’t must
④ must not
これが解説
助動詞は実は英文法の中でも苦手な方が多いんです。その理由は「覚えなければならない」から。
つまり英単語のごとく暗記しなくてはいけない箇所が、ほかの単元に比べて非常に多いのでつらいんです。
またもう一つの特徴として、1つの助動詞に「複数の意味が存在する」点がありますよね。これも思わずどっちかにしろよ!って突っ込んでしまいますね。
このように実は嫌いな英文法ランキング?で上位に入賞してしまう助動詞。本日はこの単元を入試問題を通じて学習してしまいましょう!
助動詞+助動詞はダメ
(1) 一年で英語を話せるようにはならないだろう。
You won’t ( )( )( ) learn to speak English in a year.
まずはこの問題を通じて助動詞の基礎をおさらいしてしまいましょう。助動詞の基本は以下の通り
● [助動詞の基本]
① 助動詞 + 動詞の原形
② 否定の形 → 助動詞 + not
③ 疑問文の形 → 文頭に
④ 助動詞 + 助動詞の形は×
うーん基本とはいえ結構ありますね。この中に④の助動詞 + 助動詞の形は×というのがあります。ここをちょっとクローズアップ。
英語は助動詞を2回連続して使ってはいけません。ですから、
例 「あなたは明日、英語を勉強しなければならないだろう」
この日本文を英語で表現するときにこんなことをやってはいけません。
You will must study English.
willもmustも助動詞ですので2回連続で使っている形になってますからこれはアウト。
じゃあどうするか。こういった場合は一方を助動詞でなくしてしまえばいいんです。
ここではmustはhave toという「一般動詞」扱いの表現に変えてしまって、
You will have to study English.
と表現するとバッチリです。今回の問題も、
You won’t can learn to speak English in a year.
は無理だけど、canにはbe able toという同じ意味の表現があるので、
You won’t ( be )( able )( to ) learn to speak English in a year.
とすると良いでしょう!ちなみにこれは豆ポイント。
このように助動詞が2回重なるとき、そのうちの1つがwillだった場合、それはそのまま残すといいです。つまり、willはそのまま、もう1つの助動詞を別な表現に置きかえます。
mustは100%確定表現
(2) I am sure that he is sick.
= He ( ) be sick
① must
② won’t
③ can’t
④ may
さて、ここからが問題ですね。このように助動詞の問題は1文のみですと選択肢の中にどれでも入るのでしっかりと文章を読む必要があります。
今回のポイントになるのはbe sure that。意味は「確信して」です。
I am sure that he is sick
訳「私は彼が病気であることを確信している → 間違いなく彼は病気だ」
選択肢の②はこの時点てダメ。「病気でないだろう」と逆の意味になってしまう。
③ですがやはり否定の形になっているので×なのですが、canについてはまとめておいた方がいいでしょう。
● can
①「できる」= be able to
②「~であるはずがない」※ can’t beの形が多い
今回は②の意味でつかわれていますね。さて問題は①と②なのですが、この違いをよく理解しましょう。
● must
① 「~しなければならない」= have to
② 「~してはいけない」【禁止】→ 命令文に書き換え可
③ 「~であるに違いない」【100%確信表現】※ must beの形が多い
● may
① 「~してもよい」→ 現在この意味になるのはMay I ~?のときのみ
② 「~したまえ」→ You may~の形のとき。若干偉そう。
③ 「~かもしれない」→ mightも同様の意味【50%曖昧表現】
う~んまとめてて分かりますが、やっぱり助動詞はめんどくさいかも(笑)たかだか2つ紹介しただけでこれだけの整理が必要とはね。
さて今回のポイントはmustもmayも③の意味です。mustを使ったときは基本100%表現といってほぼ「~だ!(キリッ、確信)」と言っているに等しいんです。
それに対してmayは50%表現。「~かもしれないし違うかもしれない(よくわかんない)」といった非常に曖昧な、フワッとした表現です。
どっちがbe sure thatとあうと思いますか?
そうbe sure thatも100%確信表現。したがって①が正解です!
義務の助動詞とor
(3) You ( ) do your homework, or the teacher will be very angry.
① had
② must
③ need not
④ won’t
この問題はorが効いていますね。orには「また」の他に「さもないと」と表現できることを覚えておきましょう。
通常は命令文と一緒に使うことが多いです。
● 命令文, or ~ 「…しなさい、さもないと~」
例 Study hard, or you will fail the exam.
訳「一生懸命勉強しなさい。さもないと試験に落ちるわよ」
ところがこの用法、命令文の箇所にはmust / shouldといった「義務」を表す助動詞を使った文も大丈夫なんです。
例 You should study hard, or you will fail the exam.
したがって今回の正解は②、できました?
「はずがない」の意味のcan’t
(4) He ( ) be over thirty ; he must be still in his twenties.
① may
② must
③ can’t
④ oughtn’t
途中の「;(セミコロン)」が効いていますね。これは「接続詞の何でも屋」。and / but / or等の代わりで使われます。
参考記事
www.makocho0828.net
… ; he must be still in his twenties.
後半の文はmust be。「~であるに違いない」です。100%確定表現。
訳「彼はまだ20代であるにちがいない → 彼は絶対まだ20代だ」
前半の文は
He ( ) be over thirty;…
「彼は30才以上である( )」
後半の文との文脈で判断すると( )入るのは「~のはずがない」がふさわしいですね。そうmust (be)の対比表現はcan’t (be)が使われるのだ。正解は③。
must be ←→ can’t be
(5) You don’t have to move this bookshelf. ← 同じ意味を選びなさい。
① can’t
② needn’t
③ don’t must
④ must not
don’t have toは「~する必要はない(~しなくていい)」という表現です。
助動詞の勉強で、どうしてもmust = have toと覚えるせいか、
must not = don’t have to
と勘違いをしてしまう方が多いのです。must not は「禁止」表現で「~してはいけない」。100%絶対ダメ!のときに使うんです。
基本的にmustを使った表現はすべて100%表現になることに注意しましょう。
それに対してdon’t have toは「(してもいいけど)する必要はありませんよ」という意味で50%表現=曖昧表現なのです。
don’t have toと同じニュアンスで使うことができるのはneed notが良いでしょう。正解は②
今回の解答
(1) be able to (2) ① (3) ② (4) ③ (5) ②
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。助動詞は覚えることが多いですがぜひ少しずつ身につけていってくださいね!
次回も「助動詞」を取り上げます。結構たくさんあるんですよね(泣)。
ではまた
助動詞の学習手順について知りたい方は、まず以下の記事を見て助動詞の流れをつかみましょう。
おすすめ文法問題集はこちら!解説の詳しさ、網羅性ともども最強の参考書です。
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