● こんにちは、まこちょです。
みなさんは名詞を修飾している~ing形って見たことあると思います。例えばこういうのなんかそうですね。
例① a swimming man
「泳いでいる男」
よくある形で「だからなんだ」と思った方もいるんじゃないでしょうか。
~ing + 名詞は「~している名詞」と訳す。
この時この分詞を「現在分詞」といって、おおむねこの訳し方で上手くいきます。
ところが!
ごくまれに、この訳し方をすると何か「アレ」な訳ができる場合があるんです。つまり意味が通らない場合があるということですね。
例えばこれなんかどうですか。
例② a washing machine
「洗っている機械」
へ?「洗っている機械」とな?そんな言い回しするのかしら。
そう、このように、この~ing +名詞の形を「~している名詞」とすると意味的におかしな訳が出来上がる場合があるんです。
実はこの~ing + 名詞の~ingはいつでも「現在分詞」というわけではないのです。つまり「~している」と訳してはいけない~ing形があるんですよ!
そんなばかな、ではどうやってやって区別すればいいんだよ?と思ってしまった人もいらっしゃるんじゃないですか?
心配ご無用
そういうわけで本日はこの一見まったく同じに見えるこの~ing+名詞の形の見分け方と訳し方を教えます!
もうこれで~ingを見たら、何でもかんでも「~している」と訳出することはなくなるはず!
ぜひマスターしていただいて「え?~君、~ing形の訳し分けできちゃうの?素敵!ファンタスティック(?)」と言われるようになっちゃいましょう!
まずは~ing+名詞は、かかる名詞が~ingの意味上の「主語」
まずはこのことを知っておきましょう。
○ ~ing+名詞 ⇒ 名詞が~ingの「主語」である
たとえば先ほどの例①は swimmingとmanにこのような関係があるんです。
a man is swimming
この時名詞と~ingの間にbe動詞を補うと分かりやすい。
「男が泳いでいる」とバッチリ上手く訳せる。
ところが例②で同じことをやってみると…
a machine is washing
「機械が洗っている」
機械が洗ってるって…まるで機械が「意志」をもって何かを洗ってるみたいですよね。
そんなのってアン○ンマンの世界だけなのでは
自主規制。
そう、このもう一つの~ingの形は名詞にかけると必ず「アレ」というか意味上変な訳が出来上がるのだ。
なぜか?この~ingは「現在分詞」ではなくじつは「動名詞」だからなのだ!
○ ~ing+名詞 ⇒ ~ingが「動名詞」の場合あり
~ingが動名詞の時はforをつけて後ろへ
この「動名詞」の~ingのときの訳し方は、それ専用のやり方が存在するんです。
○ ~ing(動名詞)+名詞 ⇒ 名詞 + for ~ingと考える。forは「~するための」と訳す
つまり例②は
a washing machine → a machine for washing
と考えるのだ。訳は「洗うための機械」となります。つまり「洗濯機」と訳すのですね。
ちょっとここでまとめてみましょう。~ing+名詞の訳出は2種類。
[~ing+名詞の訳出]
① ~ingが「分詞」→ 「~している名詞」
② ~ingが「動名詞」→ 「~するための名詞」
本日の練習問題
[練習問題] 次の問題を和訳しなさい
(1) A drowning man will catch at a straw.
(2) I like a living room.
(3) This company will provide a resting room.
(4) She poured boiling water into the cup.
【解説】
(1) A drowning man will catch at a straw.
a drowning man の部分の drowning とmanの関係を見てみましょう。
a man is drowning
「人は溺れている」
意味が通じますね。この~ingは「現在分詞」なのだ。「~している」でokです。
訳「溺れる者はわらをもつかむ」
部屋が住んでいる?
(2) I like a living room.
room とlivingの関係を見てみましょう。
a room is living
「部屋は住んでいる(住む)」
うーん…「アレ」だね。よく分からない訳です。
そうこのlivingは「動名詞」なのだ。forをつけてroomの後ろに移動する。
a room for living
→ 「住んでいるため(住むため)の部屋」、つまり「居間」なのだ。
訳「私は居間が好きだ」
(3) This company will provide a resting room.
これも(2)と似ている。 a resting room
a room is resting
「部屋は休憩している(する)」
この「アレ」具合が分かってくるともう間違えません。このrestingは「動名詞」
a room for resting
→「休憩するための部屋」、つまり「休憩室」だ。
訳「この会社は休憩室を供給する」
(4) She poured boiling water into the cup.
boiling waterは
water is boiling
「水が沸騰している」と意味が通じますね。この~ingは「現在分詞」でいい。
訳「彼女は熱湯をカップに注いだ」
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。~ing +名詞には2種類の訳し方がある!これを覚えてもらうことと対処が分かっていれば全くno problemですね!
ではまた
動名詞の学習方法を一から知りたい方は以下の記事をのぞいてみてください。
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