● こんにちはまこちょです。
すっかり寒くなってきました。みなさん体調は大丈夫ですか?
今回も良文をセレクトいたしました。お役に立てばと思います。
ぜひ最後までたどり着いてくださいね!
本日のお題
【問】
① Only very foolish persons argue about facts which can be verified; the argument centres on the interpretation or the assessment, and that means that, whether explicit or not, it is being measured against some criterion. ② It is here precisely that the trouble arises because the criteria are rarely explicit.
今回の文は前回(第39回)の文の続きになるのですが、ここから読み進めても大丈夫です。
ではLet’s 「直読直解」!
【解説】
[①の文]
Only very foolish persons argue about facts which can be verified; the argument centres on the interpretation or the assessment, and that means that, whether explicit or not, it is being measured against some criterion.
onlyの訳し方を考えよう。
● Only very foolish persons argue about facts… ⇒ 文自体は何の何の。very foolish personsが「非常に愚かな人」。argue aboutは「~について議論する」と、単語的な表現が解釈のポイントになるのかな。
onlyは2種類の訳仕方があるので覚えておこう。「~のみ・~しか…ない」だ。
例 I only study English.
「私は英語【のみ】勉強する」
「私は英語【しか】勉強し【ない】」
この2つの意味は全く同じであることに注意しよう。
そう、onlyは「否定の語句」がなくても否定に訳せるのだ。
訳「非常に愚かな人しか…の事実について議論しない」
このfactsに関係代名詞which節がぶつかるね。factsの「説明」が入るよ。
… about facts which can be verified;…
verifyは「実証する」。ここではbe verifiedで受動態表現。「実証される」
訳「非常に愚かな人しか実証できる事実について議論しない」
「;」セミコロンって何だっけ?
… be verified; the argument centres on the interpretation or the assessment,… ⇒ おっとセミコロンの登場だね。セミコロンは「等位接続詞の何でも屋」であった。
ここでは前後関係からand 「つまり」としておこう。centre on は「~を中心におく」 interpretation「解釈」、assessment「評価」だ。
訳「議論は解釈ないし評価が中心となる」
セミコロンっていうか英語の「記号」がよくわからん!っていう人、こちらに記事があります!
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and以下を丁寧に読み解く!
続いていきましょう。
…the assessment, and that means that… ⇒ 一見難しそうに見えるこの箇所。でも大丈夫です。
まずandの前に「,(カンマ)」がある。このカンマは「前と直接つながっていない」ことを表しているので、and以下は独立していると思われます。 したがって、
… and that(S) means(V) that…
となっているのだ。ということはこのthatは「代名詞」ということになりますね。
この代名詞は前の「文」を指している。例外も多いんですが一般的に
代名詞のit ⇒ 前の「名詞」を指す
代名詞のthat ⇒ 前の「文」を指す
と使い分けています。 meansは(V)。「動詞の後ろにあるthatは接続詞を疑う」ですから、ここは
…that means that S+V…
と「想定」して読んでいくことになります。ちなみにmeansは超重要単語。 A mean(s) Bで「AはBを意味する = AはBだ」。
訳「つまり、それは…ということだ」
動詞+thatの形に慣れよう!この記事がおすすめ
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接続詞+接続詞の解釈方法は?
…that means that, whether explicit or not,… ⇒ that S+Vと「想定」していたところにwhetherというもう一つの「接続詞」が!
でもあわてない。この時の対処法も学習済みなのである。
接続詞+接続詞のパターンは「内側」すなわち「右側」の接続詞から処理をしていくのだ。すると
… means that, (whether explicit or not), it is being measured against some criterion.
とthatのS+V、it is being measuredが見えてくる。
explicitは「明確な」、measureは「~の基準がある」。 criterionは「評価」。
訳「これはつまり、明示的であろうがなかろうが、評価に際しては何らかの基準があるということだ」
①の文訳「非常に愚かな人しか実証できる事実について議論しない。議論は解釈ないし評価が中心となり、これはつまり、明示的であろうがなかろうが、評価に際しては何らかの基準があるということだ」
接続詞+接続詞の処理はこんな記事がありました
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[②の文]
It is here precisely that the trouble arises because the criteria are rarely explicit.
このIt is ~thatの文は?
● It is here precisely that… ⇒ It is とthatの間に挟まっているのはhere preciselyで「副詞」だ。ということはこの文は「強調構文」とわかるね。
だからこのItは「それ」と訳さない。preciselyは「まさに」。
訳「困難が生じるのはまさにこの点だ」
It is ~that構文の見極めをしっかりしたい人!こんな記事があります。
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あとはbecause以下を押さえていこう。criteriaは「基準」。
②の文訳「困難が生じるのはまさにこの点であり、それはこの基準がはっきりしているのがめったにないからである」
よし決まった!全体訳はこれです。
全体訳「非常に愚かな人しか実証できる事実について議論しない。議論は解釈ないし評価が中心となり、これはつまり、明示的であろうがなかろうが、評価に際しては何らかの基準があるということだ。困難が生じるのはまさにこの点であり、それはこの基準がはっきりしているのがめったにないからである」
まとめ
さて、今回はいかがだったでしょうか?今回のポイントは①セミコロンの処理、 ②that節の処理、 ③接続詞+接続詞の対処、④it is ~thatの文
でなかなか学習しがいのある英文でしたね!
ではまた!
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